パナソニックの光美容器 新モデル「ES-WP98」が発売され、発表会でお笑いコンビのぺこぱが絶賛するなど、大きな盛り上がりを見せている。その盛り上がりの背景にあるのは、男性たちの美容への関心の高まりだ。
パナソニックが2022年2月に200人(18~69歳)の男女を対象に調査を行ったところ、18~29歳の約5割が日用品などを家族やパートナーとシェアする機会が増えたと回答。そして注目すべきは、このシェアしているものの上位が「化粧品やスキンケアグッズ」など美容関連アイテムであることだ。そして18~29歳の男性において、45%が美容情報を集めたりグッズを購入していることがわかった。
その関心の高まりは、同社の光美容器「光エステ」の購入者比率を見てもよくわかる。2018年の男性購入者はわずか7%であったが、2020年には28%、2021年には39%と年々増えていることがわかる。また男性購入者、女性購入者ともに約60%以上が家族やパートナーとシェアしていることが判明しており、実際に使っている男性ユーザーはさらに多そうだ。
パナソニックのビューティ・パーソナルケア事業部 国内マーケティング部担当者によれば、同社の光美容器の機能の向上も、これに寄与している面があるのではないかと推測。2019年から男性のヒゲのケアができるようになっている他、2021年には太い毛にも効くハイパワー照射モードを搭載するなどのバージョンアップが図られているためだ。
またコロナ禍においては、家庭で手軽に使える美容器そのものへの関心が高まっている。2020年1月、そして2021年5月の脱毛サロンと家庭用光美容器市場を見ると、サロンはほぼ横ばいだが、家庭用光美容器市場は20代女性では211%、30代女性では182%と伸長。サロンに行かずともケアが行えることが評価されているようだ。
ぺこぱが絶賛した新モデル「ES-WP98」の歴史から見てみよう。
同機を擁する美容家電「光エステ」は、2009年に発売スタートし、家庭でムダ毛ケアができる家電として話題になった。先に書いたように、ヒゲやハイパワー照射モードが搭載されるなど、VIOゾーンを含む身体全体のムダ毛ケアができるように進化している。
新製品「ES-WP98」は、従来品と比較して20%パワーアップを果たしたという、ストロングライトシステムを搭載。肌に満遍なく光を届けることが可能になった。そして刺激を抑え、肌をやさしく効率的にケアできる「肌刺激カットフィルター」を採用。アタッチメントは広い面積を一気にケアするボディ・Vゾーン用と、照射幅を狭くした先細り形状のI・Oゾーン用を用意。粘膜部への照射リスクを低減させるために、アタッチメント幅を、女性のIゾーン幅より若干狭くするといった工夫もなされている。
それだけの機能を搭載しながら、使用方法はじつに簡単。ケアしたい部位のムダ毛をシェービングし、電源を入れてに、肌にあてると検知センサーでレベル確認ができる。そして後は、出力レベルと照射モードを選択し、肌に照射するだけだ。
筆者のようなはじめて利用する男性にも、非常にシンプルでわかりやすい。またこういった器具で光をパチッと当てた際には痛いこともあると聞いていたが、同機では痛みはなく気にならない。かすかなパチっとした感触があるぐらいだ。「ES-WP98」の体験会でぺこぱが「すこしあったかいくらいで痛くない」「肌がなめらかな感じでノーダメージ」とコメントしていた通りだ。
資料画像では、「ES-WP98」を2週間に1度のペースで2回使用した際の比較画像を見ると、女性のVゾーン、男性の足の太い毛ともに大きな効果が。3日に1回のペースでヒゲのケアをした男性も「ジョリジョリ感が減った」「ヒゲが目立ちにくくなった」という感想があるなど、多くの人が効果を実感しているようだ。
筆者は腕で3日に1回のペースで2週間ほど試してみたのだが、毛が細くなり、生えてくる本数が減ってきたように感じた。また毛が薄くなったせいか、肌を触るとマットでさらついた感触になったような気がした(使用期間が短期であるし、個人差もあるので、あくまで筆者の実感としての感想だ)。ぺこぱのシュウペイが「脱毛の経験がなくてもこれ1台あれば、自宅で安心安全にムダ毛ケアできる」というコメントはたしかに的を得ているのかも。
また「ES-WP98」以外にもボディ専用シェーバー「ボディフェリエ ES-WR61」と「ボディトリマー ER-GK81」も発売されている。いずれも価格はオープンだが、市場想定価格は光エステ ES-WP98が82500円前後、ボディフェリエ ES-WR61が6600円前後、ボディトリマー ER-GK81が13000円前後とのこと。