TikTokが流行するのは「meme」文化が強いから エンタメ、ビジネス以外にも、社会を変える可能性秘める

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TikTokは世界で急成長を遂げている、縦型のショートムービープラットフォーム。日本でも日本でも多くのトレンドや有名人が生み出されている。そんな同サービスが世界的に流行する人気の一つには、TikTokが持つ「meme(ミーム)」という文化が存在する。

TikTokにおける「meme」(ミーム)とは「文化的遺伝子」とも言われ、特定の行為をするコンテンツを、他のユーザーがマネとアレンジを重ねて楽しみながら広がっていくというものだ。

たとえば、今年流行したmeme(ミーム)代表例としては「#アイスバケツチャレンジ」や「#ボトルキャップ」だ。ボトルキャップチャレンジはペットボトルや瓶のフタを蹴って開けるという遊び方が派生し、著名人、スポーツ選手、さらにはペットまでもがアレンジした形で動画を投稿され大きな広がりを見せた。

TikTokの人気はこの「マネをして遊び楽しむ」文化を持っていることだ。この文化の中で、ユーザーたちは同じ素材を使いながら、さらなるコンテンツを生んでいく。

TikTokが発表したデータによれば、同サービスの印象は他のものと比べて、「面白い」「楽しい」など、ポジティブな気持ちに関するキーワードが13ポイント高く、「面倒」「ストレス」などネガティブキーワードではスコアが2ポイント低いという。

それだけに広告をはじめとするビジネス業界も、このプラットフォームには大きく力を入れるようになっている。ユーザーがポジティブな気持ちで参加する同サービスにおいて、コンテンツをひろげ自社ブランドを露出していくことは、大きな効果を持つからだ。

TikTok、そしてこのmeme(ミーム)という文化はビジネスにとどまらず、社会への貢献活動やアクションなどにも有効だと考えられていて、アメリカを中心とする海外では、NPOなどの団体が投稿するといった事例も多数存在する。社会を大きく変えるかも知れない力を、このサービスは潜在的に持っているのだ。

実際、日本では神奈川県がTikTokを運営するBytedance社と情報発信に関する連携協定を結んでいる。県が取り組む施策や取り組みなどの情報発信を行い、第一弾にはSDGs(持続可能な開発目標)の推進をテーマにしたダンスと音楽を組み合わせた動画を公開している。

今流行の最新「meme」

と、堅苦しい話になってしまったのだが、実際に今年流行したmeme(ミーム)動画について以下で紹介を。見れば「クスッ」とちょっと楽しい気分になってしまうのは間違いないはず。

#イエスorノー

TikTokのテキスト機能を使って質問テロップを動画に設置し、YES、NOの音源に合わせて質問に答えていく人気急上昇中のテキストmeme。

https://vt.tiktok.com/RrwMYN/
https://vt.tiktok.com/RrtEyn/

#ノーズペイント

鼻の動きに合わせて文字や絵がかけるTikTokのスタンプを使った遊び方。新感覚の”meme(ミーム)”チャレンジ。

https://vt.tiktok.com/RVGjMK/
https://vt.tiktok.com/Rro4t7/

今後、企業のSDGsやCSRなどの活動の中でも、これらを上手に取り入れていくところが増えそうだ。若者向けのサービスだと敬遠している人は、一度TikTokを覗いて、世界の今の潮流を見てみては?