「10月7日に発売された日刊スポーツの見出し「桜塚やっくん 死んじゃった」の見出しが酷すぎるって騒動になってるじゃないですか。日刊にあんなこと書かれる時点でいまのやっくんの状況がよくわかりますよね…本当にかわいそうです」
そう語るのは女性週刊誌記者だ。
お笑いタレントとして人だった桜塚やっくんこと斉藤恭央さんが(37)が中国自動車で、車にはねられ亡くなったことを5日、山口県警が発表した。事故が起こったのは5日午後4時50分ごろ、山口県美祢市東厚保町の中国自動車道下り線。 県警によればやっくんは単独事故を起こしたところ、車を降りて後続車にはねられた。
そんな実にいたましい事故にも関わらず、なぜ同紙はおちょくるような見出しを書いたのだろうか。
「やっくんは芸能界から干されていたんですよね。彼は元々大手プロに所属していたんですが、それを独立して個人事務所を設立した。これは芸能界では掟破り。それからは彼をとりまく状況が一転、どんどんとスキャンダルが出るようになったんです。スジを守らなかった芸人など、叩いてしまえという芸能界の力が働いて、マスコミもやっくん潰しに動きだしたんです。当然テレビの仕事も激減しましたから、生活はここ数年かなり厳しかったと思います」(前出・記者)
2011年3月には準強姦容疑で書類送検されたと報じられているが、このスキャンダル自体、彼を快く思わない芸能界の力が働いたのではないか、とも言われてきた。
「芸能界には自社のタレントならとことん守るが、ライバルとなるような他社のタレントならとことんマスコミに叩かせる豪腕の某事務所幹部がいるんです。そういった人の暗躍も、強姦容疑事件では囁かれました。なんにせよ、やっくんは芸能界にたいして反目になってしまっていんたんですよ。もう彼を守る人は誰もいなかった。そんな“孤独”な状況だからこそ、日刊も平気で酷い見出しをつけられたのでは」(スポーツ紙記者)
日刊スポーツのサイトの方も、この酷い見出しによる炎上でアクセスが増加し、嬉々としているという話もあるんだとか。この見出しには東スポの記者ですらドン引きしたいたほどなのに…。それにしても、いまはやっくんの死をただ悼みたい。
(文/原元喜一)