水曜日, 7月 2, 2025

年間アーカイブ 2019

LIXILによるCEATEC2019の展示が注目集める 「快適で健康な暮らし」「未来の暮らしを考える」「共創」がテーマ

LIXILは10月15日に幕張メッセで開催された家電・IT見本市において、「快適で健康な暮らし」「未来の暮らしを考える」「共創」をテーマに据えた展示を行い、大きな注目を集めた。 具体的には『スマート宅配ポスト』や「トイレからのお便り」といった最先端のIoTサービス・研究を展示。多くの出展社が未来を見据えた技術やサービスを展示していたが、LIXILのビジョンは群を抜く、高い視点からの内容だったと言えるだろう。 消防車メーカーと作り上げた凄い「泡」 LIXILの展示会への出展は、今年で3年連続。そしてテーマの一つである共創についても、この場を通じてさまざまな業界と出会い、協業提案からの具体的な事例も生まれている。 たとえば今回目を引いたのは、消防車の大手メーカーであるモリタのグループ会社である株式会社モリタ宮田工業とLIXILの完全子会社であるNITTO CERAが共同開発した、新感覚の泡シャワー「KINUAMI(絹浴み)」。 これは科学消防車の泡を発生させる技術を応用したもので、専用の石鹸を機械にセットしたうえで、シャワーのレバーを泡モードに切り替えると、高密度のきめ細かい泡が出てくる。高密度の泡が身体を包むことで、角質層のすみずみまでじっくりと保湿し、全身をパック促してくれる「カラダトリートメントシャワー」だ。 筆者もこのシャワーをためしたのだが、生クリームよりもさらに柔らかく滑らかな泡が身体につく。まったくの新感覚だ。天然シルク由来成分を含んだ泡による、保温や保湿効果はもとより、この質感だけで感動もの。これは皆様にも機会があれば、ぜひとも試して欲しい。 社会サービスと住まいをネットでつなげる 「社会と繋がる住まいと暮らし」というテーマにおいては、スマートエクステリアとスマート宅配ポストによるクリーニングの集配や、Life Assistとスマートロック付きのドアを連携させたフードデリバリーのデモなどを披露。 たとえばフードデリバリーなら、ユーザーが不在の時にピザ宅配業者が来た場合、業者がドアホンを押すと、アプリを通じてユーザーに通知が行き、ユーザーは遠隔からドアのスマートロックを解除。業者が玄関ルーム内にピザを置いて出ていった後、ユーザーはスマートロックを再度閉める。また、玄関から家の内部に入るための扉をはじめ他の扉もすべてスマートロックしているので、勝手に入られる心配はなく、同時にカメラによるモニタリングも行える。 スマート宅配ポストは、IoTを利用して、ユーザーが衣料品をポストに入れておくと、クリーニング業者が集荷し、配達はユーザーの要望時間帯に合わせて行ってくれる。すでに東京都の江東区、江戸川区で実施している「IoT宅配ボックス実証プロジェクト」において、今年11月からこのサービスの検証を行う予定だという。 また以前に本誌で紹介したAIによる便の自動判別を行う「トイレからのお便り」も、取材陣の耳目を集めていた。 研究開発戦略「3×4」 この展示会で配布された「LIXIL FUTURE CONCEPT BOOK」に書かれているように、同社は“未来の生活価値”の実現に向けたという研究開発戦略を策定している。 「3×4」とは、3つのシナリオ(世の中の動きとその変化に応じる住まいと暮らし)、4つの技術分野(価値実現のための課題と方策)を表したもの。また3つのシナリオは「社会の視点」「人の視点」「テクノロジーの視点」、4つの技術分野は「暮らしのディープデータ分析」「住まいと社会の連携」「カスタマイズデザインシステム」「人に寄り添う環境制御」からなる。 細かい説明は省くがこの戦略を見ても、すでにLIXILがただの「住まい」だけではなく、「社会」(Society 5.0)というより大きなものを見据えて動いていることがわかるだろう。 今回の展示は、個々の展示物・サービスはいずれも住まいと社会サービスがインターネットを通じて連携したものばかり。LIXILが目指すより住まいと社会の未来は、ますます面白いものになりそうだ。

性交痛を67%の女性が抱える大きな問題 ゆきぽよの公開動画は解決方法が学べて、もはや“革命”!!!

性交痛という言葉をご存知だろうか? 性交時の不快感や痛みのことで、女性の約67%が感じているというデータがあるほど、多くの女性たちが抱える問題だ。 2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のゴール5「ジェンダー平等の達成とすべての女性及び女児の能力強化」の中の一つで、「人身売買や性的,その他の搾取など,すべての女性及び女児に対する公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力の排除」が目標とされている。 その目標内に明記されているわけではないが、性交痛は私的空間での暴力の一つと言えるだろう(男性にとってそのような意図がないとしても)。 この“隠れた問題”について、9月25日に開催されたイベント「~67%の女性が悩む痛み“性交痛”撲滅プロジェクト~ ゆきぽよ他、人気モデルらが“性”を学ぶトークライブ 本音で聞きたいイマドキ女子の性の悩み」が開催され、その公開動画が今大きな注目を浴びている。 というのも、この公開された動画の中で、人気ギャルモデルのゆきぽよこと木村有希らが性交痛などをはじめとしたあけすけな男女の性を切実に語ったからだ。現在YouTubeでのその動画のダイジェストを観ることができ、その内容は男性にしても女性にしても非常に興味深い。 (小見出し)パートナーの身体への理解が必要 「本音で聞きたいイマドキ女子の性の悩み」は、医療品メーカーのジェクス株式会社と日本家族計画協会とが主催し、ジェクス株式会社が1982年に発売した水溶性潤滑ゼリー「リューブゼリー」の認知を広げるためのトークイベント。また専門家を交え性交痛への理解を深め、性の正しい知識を学び、愛のある性行為のあり方についての啓発を行った(この公開された動画は、若い方だけではなく大人の方にもぜひとも観て頂きたい内容となっている)。 ゆきぽよの他、きぃりぷ、あやかてぃーん、KURENA、MOMOKAらの人気ギャルモデルを交えたトークでは、性交痛について女子メンバー全員が“わかる!”と同意。気持ちはのっているのに、体調不良や疲労などによって“うるおい”が不足し、痛みを感じた経験があると語り、女性たちにとって深刻な悩みであることが明らかになった。 これらの問題への回答のために登壇したのが、一般社団法人日本家族計画協会の理事長で、日本の性教育の第一人者である北村邦夫氏。同氏は「いい性行為のためには互いに学習することが必要」であり、パートナーの身体について理解し、性交渉でのコミュニケーションが重要であることを説いた。 北村氏は、パートナーを思いやりつつ自分の身体を大切にして、自分の気持ちを正直に伝え、納得のいく性行為をパートナーと築き上げることが必要だとして、「自分を守れ、君のからだ、君の人生」という格言を紹介。ゆきぽよたちからは共感の声があがった。 (小見出し)性交痛の主な原因は パートナーとコミュニケーションを行い、相手を傷つけないようにすることが必須な一方、性交痛の原因への理解も重要だ。リューブゼリーのHPによれば、そのほとんどの原因は“うるおい”不足、いわゆる「濡れない」ことからくるもの。 性的興奮が高まっていてもそうならないのは、年齢や体調など種々の要因が考えられる他、ストレス・緊張によるホルモンバランスの乱れ、、前戯が不十分、出産によるホルモンバランスの変化、更年期、動脈硬化などもあるという。 トークイベントの中では、この性交痛を減少させるための商品であるリューブゼリーの、ゆきぽよたちによる“体験”も行われた。ゲスト講師で女性向け風俗店を運営するあす香氏が登場し、自身の店でも使っていることを説明。その後リューブゼリーを全員で手に取った。以下の公開された動画の画像を観るとちょっとナニだが、内容はいたって真面目だ。 出演者たちからは「自然に近い」「粘度がちょうどいい」「違和感がない」「うるおいが続く」といった感想があがり、あす香氏は「リューブゼリーを使うことで自分を守るだけではなく、相手を気遣うことができる」とコメント。 多くの男性が無自覚である私的空間の暴力とも言える性交痛、この問題の解決のため、こういったツールの活用や、相手とのコミュニケーションは、恥ずべきものではなく極めて重要だろう。 そういったことを実際に考えるためにも、ゆきぽよたちの公開動画は“ナマの声”であり、男性にとっては実際の問題がよくわかり、女性にとっては解決方法がわかるため、ぜひとも視聴してみていただきたい。

消費税増税後の住まい選びを助けるこれだけの支援策 すまい給付金制度、住宅ローン減税の控除期間の延長、住宅取得等資金贈与の特例…

賃貸派や持ち家派を問わず消費税増税は、不動産取引にどのような影響があるのか知りたい人も多いのではないだろうか。 そんな人に今チェックしてほしいのは、9月23日の「不動産の日」に、公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)および公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)がオープンさせた「消費者セミナー2019」スペシャルWEBサイトだ。 このWEBサイトでは、消費者の不動産取引への正しい不動産への知識を理解することができる。消費税増税後の住まい選び、支援策なども掲載されている。「難しそう…」なんて思う人もいるかも知れないが、モデルでタレントの鈴木ちなみがガイドするような構成になっているので、だれでもわかりやすく不動産取引を学ぶことができるのだ。 ライフステージごとの住まい選びが重要 不動産、要するに私たちの住まいについての必要な知識は、ライフステージごとに異なり、若いうちなら賃貸物件の選び方だったり、もう少し歳を重ねればマイホームの選び方やローンの組み方だったりになるだろう。 同WEBサイトでは20代から70代、あらゆる世代のライフステージに合わせた住まいを考えるための情報がわかりやすく掲載されており、また鈴木ちなみ出演のクロストークムービーや、理解度チェックテストなども楽しむことができる。 鈴木によるクロストークムービーの内容は「住まい選びのターニングポイントが多様化。自分にあった「住まい」を考えよう!」「#2 住宅購入or賃貸?マンションor戸建?新築or既存住宅?それぞれのメリットを考えよう!」「#3 消費税増税後の住まい選び。支援策を活用しよう!」の3種類。 いずれのムービー内でも、不動産の専門家がライフステージに応じた住まいの選び方が重要であると説いているのはポイントの一つだろう。 消費税増税後の支援策 「消費者セミナー2019」によれば、消費増税後の住まい選びには以下のような支援策があるので、覚えておきたい。 まずは「すまい給付金制度」。これは住宅購入時の初期費用を軽減する制度だが、これまでの給付金上限額が30万円だったが、現在では最大50万円まで引き上げられている。また購入対象者の年収制限も、対象者の年収上限を拡充し、年収775万円以下までとなっている。 「住宅ローン減税の控除期間の延長」は、住宅ローンの年末残高に応じて所得税が控除される制度で、残高の上限は4,000万円で最高40万の控除が受けられる。控除期間はこれまで10年だったが最大13年まで延長され、住民税・所得税から住宅ローン年末残高×1%(最大13年)が控除される。 「次世代住宅ポイント制度」は「省エネ」「耐震」「バリアフリー」など一定の性能をもった良質な住宅を購入することで、さまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度です。新築住宅の場合、最大35万円相当の商品と交換できるポイントが発行される。 「住宅取得等資金贈与の特例」は親や祖父母等から受けた贈与を資金として住宅を取得する等した場合に、贈与額を非課税にするという特例だ。2015年から2021年までの間に、親や祖父母等から受けた贈与を資金として住宅を取得した人等が対象となる。 ※いずれも対象者や要件があるので、サイトでチェックしてみて欲しい。 チェックテストで理解度の確認を 上記のような役に立つ情報が盛り沢山、そして鈴木のクロストークムービーを観て、スペシャルページの内容を理解したうえで、ぜひ理解度チェックテストに挑戦してみて欲しい。理解度を測る5問の問題に全問正解すると、抽選で20名に、「ハトマーク × 鈴木ちなみ目覚まし時計」のプレゼントが当たる(12月23日締切)。 何かと不安もある令和時代、そんな時代を生きる我々の生活の基盤は住まい・不動産であるのは間違いない。それだけにその知識がしっかりと手に入るこちらのWEBサイトは非常に有用だろう。

セカンドスキンが象徴する美容×テクノロジーの未来 BONOTOX社が大手に先駆けて商品化も

「セカンドスキン」といった言葉を筆頭に、現在美容×テクノロジーである「ビューティーテック」に注目が集まっている。 2016年にスウェーデン人の女性起業家Ida Tin(アイダ・ティン)氏が発案したとされる「フェムテック」。このワードは、女性たちが抱える課題をテクノロジーの力で解決しようとする思想やサービス、製品をあらわし、「ビューティーテック」も同領域に含まれる。 すでに異業種やベンチャー企業も続々参入する一方、化粧品と美容医療の境界線もあいまいなり、大手化粧品会社では人工知能(AI)や人工皮膚など最新技術を取り入れた研究開発に力を注ぐなど、大きな盛り上がりを見せている。 また環境面からしても、SGDsへの関心の高まりからオゾン層の破壊、大気エアロゾル粒子(いわゆる黄砂など)、大気の新規化学物質による汚染などの諸問題があり、皮膚を守ることは人類にとって喫緊の課題だ。そのため女性や美容の問題以外からも、これら“テック”への関心は高まっている。 「セカンドスキン」をめぐる大きなトレンド 「セカンドスキン」はその典型例と言えるだろう。資生堂は2018年に米ベンチャー企業のオリボ ラボラトリーズ(OLIVO LABORATORIES)の保有する、人工皮膚を開発する「セカンドスキン」事業および関連事業を取得。 「セカンドスキン」はオリボ社が特許を持つ技術で、ポリマーベースのクリームの上に専用の乳液を重ねて塗ることによって肌と一体化し凸凹を修正する人工皮膚を肌上に形成し、シワやたるみを隠すことを可能にするというもの。もちろん人間の肌には無害で、肌面の形状に合わせてフィットする。 また肌のケアとしても優れており、通常肌に塗るクリームやトリートメントは約90〜95%が擦れなどにより浸透前にリムーブされてしまうが、同技術は美容成分を肌に閉じ込めることができるという。 「セカンドスキン」に関連する他社の動きとしては、花王は昨年11月に、軽く柔らかい自然な積層型極薄膜を肌表面に作る“ファインファイバー技術”を発表。スキンケアやメイクなどの美容領域だけではなく、将来的には治療領域への応用も視野に入れているという。 上記のような大手企業は、いずれもまだ研究開発段階であり、商品の実用化までにはいたっていない。一方、国内企業でビューティーイノベーションを掲げるBONOTOjapan株式会社が、「セカンドスキン」商品をすでに販売して人気を集めている。 美容業界におけるGoogleは現れるのか BONOTOXjapan社は2019年6月に、高分子の美容成分膜(タンパク質膜)を使用した高密着エイジングケアパック「BONOTOX セカンドスキンクリーム」を発売した。 これは、非外科的美容療法の世界的な権威であるアレクサンドル・リブキン氏(UCLA医学部博士)とボノトックス社・研究所長であるカルH.S.キム氏(コーネル大学博士)が共同開発した独自技術。バリアをつくるセカンドスキンの美容成分膜形成技術と、美容成分伝達技術に優れたリポソームを掛け合わせることにより,低分子化の美容成分が肌の奥まで染み込む高密着エイジングケアパックができる。 技術的な言葉が並ぶと難しく感じるが、「BONOTOX セカンドスキンクリーム」の性能としてシンプルに見ればわかりやすい。肌表面の古い角質や汚れなどをしっかり吸着し、潤いを閉じ込め塗っている間も保湿環境をキープ、また低分子化の美容成分が肌の奥まで染み込むことで長時間の肌の休息が可能といった、多くの女性が欲する機能を追求・実現したものということだ。 最近のビューティーテックへの期待感や、そんな効能により、「BONOTOX セカンドスキンクリーム」は4月22日のQVCジャパン先行販売では、開始15分でソールドアウトとなり、スキンケア部門においてQVC開局以来最短を記録するなど、大きな反響を読んでいる。 この「セカンドスキン」に象徴されるビューティーテックやフェムテックというトレンドにおいて、BONOTOX社が超大手に先駆け商品開発を行ったことは注目に値する。かつてのGoogleやFacebookのように、新しい破壊的イノベーションを起こす企業が今後多く現れそうだ。

一色萌のアイドル、色々。第18回 「アイドルと”強さ”」

こんにちは。プログレアイドル・XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。 史上最大規模とも言われる台風が日本を通過して間もない今日この頃、皆さまいがかお過ごしでしょうか。 大きな被害のあった地域にお住まいの皆さまにおかれましては、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い再建をお祈りいたします。 台風が去ってからというもの、東京は急に気温が低くなりました。 私は春と秋が好きなので空気がほんのり冷たくなってキンモクセイの香りがどこからか漂ってくると、少しうれしい気持ちになります。 ですがそんな気持ちとは別の問題として、私は季節の変わり目や気圧の変化で心身ともに調子をよく崩します。 これは毎シーズンのことで来ることがわかっている不調なわけですが、今回は急な冷え込みのわりに体調がそこまで悪くない。 やったー!と思ったのもつかの間、身体面で持ちこたえた分、精神面の不調が割り増しでやってきてしまいました。 体は元気なのに部屋にいる間じゅう、からっぽを煮詰めて焦げ付いたような無気力と暗い気分でどんよりと布団に横になる以外のことができないのです。 こういう時はひたすら安静にして、したいと心から思ったことだけするに限ります。 下手に元気を出そうと張り切ると空回って失敗して悪化する、ということを今までの経験で知っているので、最近は以前より気楽に構えてこの「最悪な気分で何もできない期」を乗り越えられるようになりました。 綿が詰まったような頭で長い時間ぼんやりと壁を見つめていると、いつもどこかのタイミングで 「強くなりたいなぁ」 という言葉が浮かんできます。 具合が悪いときに発するこの言葉は、まぁ単純に体が強くなって健康面が安定すればいいのになぁ、という意味に受け取ることもできますが、無意識の状況でなお、出てくる言葉は深層心理を反映しているのでは?というようにも思えます。 ならば一考の価値あり。 というか今は頭の中にこびりついた「強さ」という言葉が何につけてもつきまとってくるので、今回はその感情に向き合ってみたいと思います。 しばしお付き合いくださいませ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 夜の深い時間にSNSを開くと「強くなりたい」というアイドルさんの呟きを見かけることがままあります。 ふとした瞬間に思わずその言葉が口をついて出るのは、どうやら私だけではないようです。 そんなとき私は、孤独の色を濃く感じる時間帯に、同じような気持ちの子がいるという事実に少し安心感を得るとともに、この子たちにとっての「強さ」はどんなものなんだろうということに興味がわきます。 か弱く脆い、中の人の心を思わずにはいられないのです。 そもそも「強さ」って、なんなのでしょうか。 人としての強さ?アイドルとしての強さ? 何に対して、私たちは強くあろうとしているのでしょうか。 きっと腕力や握力など、物理的な力が強くなりたいという意味でないことはわかります(全くいないわけではないのでしょうが、ごく少数でしょう)。 となると、目に見えない部分の強さが件の問題になってくるわけですが、目に見えない分、外から見てその「強さ」を完全に理解することは難しいでしょう。 きっと本人ですらなんとなくの雰囲気で使っている場合もよくあることで、正解があらかじめ定義されているとも限りません。 ですが、人気のないタイムラインにぽつりと浮かんだ「強くなりたい」からは、本来は強い・弱いで表すことのできない価値観をもふんわりと包んで補強しているようなニュアンスを感じます。 「やばい」という言葉が若者言葉として浸透していくに従って、本来のネガティブな意味だけではなくポジティブな意味でも使われるようになったように、もともと多くの意味を持っている「強い」という言葉もまた、さらに広くて複雑な意味を獲得している最中なのではないかと思うのです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ では、私にとっての「強さ」とは、結局のところいったい何に対するものなのでしょうか。 少し考えてみたところ私の場合、求めているのは 「精神力の強さ」と、「生存力の強さ」 であるような気がしてきました。 「強くなりたい」 アイドルとして活動を始めるよりもずっと前から、私にとってその言葉はおまじないのようなものでした。 周りの子と比べて特段体が弱かったり小さかったりしたわけではなかったので、ここでいう「弱さ」はとりわけ精神面においてのもので、無邪気で愛らしい子どもらしさを存分に謳歌すべき時期から面倒くさい考えごとばかりして一人で思い悩む私は可愛げがなくて、愛しにくい、子どもとして「弱い」存在だったと思います。 「私は弱い」という前提は小学校に入るよりも前から漠然と、私が自身に対して下してきた絶対評価であり相対評価でした。 いつもいつでも私は弱くて、何においてもひとつも強くないからこそ、「強くなりたい」と願うこと自体が少し心を強くしてくれる、そんな言葉でした。 そしてそんな私にとって、いつも笑顔で、見ると元気を分けてもらえて、たくさんの人々の注目を浴びてきらきら輝くアイドルは精神的に「強い」人の象徴でした。 弱い自分を変えたくて、強い存在に憧れました。 私がアイドルになりたいと思った理由の中にも、「精神力の強さ」への追求が潜んでいたのです。 一方で、実際にアイドルになってから生まれたのが「生存力の強さ」への思慕です。 今までにない密度で人と関わって、歌やダンスや言葉で表現をするうちに、自分自身の目標達成だけでなく、他人に対して作用したいという欲求がわいてきました。 社会においては、よほどの事情がない限り生まれた途端に戸籍が登録されて、価値の有無に関係なく事務的な処理で存在が認められます。 しかし、いつだったか、私が私の意思によって生み出したアイドル・一色萌の存在は誰かに価値を見出されなければ意味がなく、簡単に死んでしまう!と気がついた瞬間がありました。 もともといなかったもので、いてもいなくてもいいもの。 強くならないと死んじゃう。周りよりも弱かったら死んでしまう。 そう思ったのです。 前回の連載でも少し触れましたが、私にとってアイドルの終わりは、「卒業」ではなく「忘れられること」です。 つまり生きていても誰かに認知され、誰かにとって多かれ少なかれ価値のある存在でなければ生きていても死んでいるのと変わりないのです。 存在自体が確かな形で担保されていないから、「いつ死んでもいいや」とか言っていられないわけです。我ながら余裕がないなぁと思いますが、なにぶん生きるのに必死なのでそこはちょっとだけ大目に見ていただけましたらと思います。 多くの人の記憶に残って、存在を肯定してもらうための力。 人を惹きつける魅力、引力を強くしたい。 そのためには総合的にさまざまな力を強化する必要があるわけですが、これを総じて現時点では「生存力の強さ」としたいと思います。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アイドルのあり方が急速に多様化した分、新しい価値観もまた急速に構築され、発展途上の不完全な「強さ」が生まれます。 そうやって生まれたある個人にとっての「強さ」はまだ他の誰のものでもなく、その高みにまだ誰も到達していないからこそ、挑戦している最中のもどかしい想いが「強くなりたい」という言葉に集約されるのではないでしょうか。 オリジナルの単位の強さは他の誰とも比べられるものではないはずです。 「強さ」に執着し憧憬するのは、自分自身の中にある「弱さ」と今まさに向き合っているからこその姿なのかな、と感じます。 他人事のように書いてしまいましたが、それは私も例外ではなく。 半ばそうであってほしいという希望も込みでそう思います。 まだ得体のしれない「強い自分」にいつかなることができたとき、「強い」に代わる表現が出てくるのだとしたら。 それはどんな言葉だろうと考えると、少しわくわくしませんか。 【プロフィール】 一色 萌(ひいろ もえ) ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜) 調布FM「キスエクのラジオ、キク!?」毎週月曜日19:00〜 レギュラー出演中 https://twitter.com/hiiro_moe https://twitter.com/xoxo_extreme https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA Email : contact@twelve-notes.com 【グループプロフィール】 xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク) 楠 芽瑠・一色 萌・小嶋 りんの3名からなる、プログレッシヴロック(略:プログレ)の楽曲を中心にパフォーマンスしているアイドル。プログレとは、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子…等が特徴の楽曲です。 2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I like it!」とコメントで絶賛。 ライブ活動の他、ディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、プログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントに、アイドルとして初出演。 2018年にフランスを代表するプログレバンドMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を初披露。その動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認したMAGMAが、公式Facebookで紹介したこともあり、一日で2000以上の再生数を得て話題になる。 同年2月4日に記念すべき初のワンマンライヴを鹿鳴館にて開催。プログレッシヴロックを知っている人も知らない人も楽しめるLIVEと評判。

人気のアソートがレギュラー化!『明治 ザ・チョコレート ビターアソートパウチ/ミルクアソートパウチ』で好みの味探しが可能に!

  産地農場でのカカオ栽培から加工に至るまで、全ての工程にこだわった「明治 ザ・チョコレート」にアソートパウチが新登場! ビター系を楽しめる『明治 ザ・チョコレート ビターアソートパウチ』とミルク系を楽しめる『 ...

ネスレのキットカットが紙パッケージに変更 年間約380トンのプラゴミ削減効果、そして新CMにはノッポさん!

ネスレのキットカットの新CM「紙パッケージで、できるかな」をすでに観た人も多いのではないだろうか。懐かしいノッポさんとゴン太くんが登場し、紙パッケージをつかって折り鶴を作り、メッセージを伝えるというものだ。 このCMは世界で最もキットカットを販売している日本市場で、主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、従来のプラスチックから紙パッケージに変更したことを告知し、また紙パッケージならではの同商品らしい新しいコミュニケーションを提案するものだ。 深刻化する廃プラ問題 2016年1月の世界経済フォーラム年次総会で行われた報告によれば、毎年約800万トンもの廃プラスチックが海洋に流出しており、重量ベースでは2050年には海洋中のプラスチックの量が魚の量を凌駕するのではないかと危惧されている。また海洋流出以外にも、リサイクルが不能な汚れた廃プラを押し付けるゴミの輸出問題など、世界的には喫緊の課題だ。 国連環境計画(UNEP)報告書では、日本の人口1人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量は、米国に次いで多いと言われている。それだけに、日本市場でキットカットを紙パッケージにすることは大きな意味を持っており、これだけで年間約380トンものプラスチックの削減につながるという。 ノッポさんのコメント ノッポさんからはこのような公式コメントが寄せられている。 「キットカット」の外袋をプラスチックから紙へ変更することは、小さな人たちの未来により良い世界を残すことにつながるのではないでしょうか。今回「キットカット」ブランドが率先してアクションを起こし、社会的責任を果たしたいという意思に共感し、CM出演させていただくことになりました」「私たち個人ができることは小さな一歩ですが、こういった活動を通じてみんなが環境問題を考えるきっかけとなり、小さな人たちの未来が、少しでも良いものになれば嬉しいです」 (※2016年に小学館より発行された『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな』によれば、ノッポさんは子どものことを「小さい人」と呼ぶ。これは子どもにも大人と同じく敬意を持って接するための表現。) そんな“小さな人たちの未来”につながる紙パッケージ、実際、手にとってみると思ったよりも頑丈で、プラスチックに比べると色味や触り心地が優しく情緒がある。 これで作られた折り鶴は、ふつうの折り紙のものよりも、文字やデザインが雑然と入り込み、かえって懐かしいような温かい雰囲気があって、とても良いのだ。この折り紙に誰かに伝えたいことを書けば、ぬくもりを持って伝わりそう。 今回のキャンペーンサイト「#キットずっと」には、折り鶴以外にも「とりのかしばこ」「いぬのてがみ」「4つばのくろーばー」など、素敵で可愛らしい工作もたくさん掲載されているので、ぜひともチェックを! 公式サイト #キットずっと

【本日発売】熟成ホップが腹周りの脂肪を減らすという常識破り! 機能性ノンアルビール味の進化系『キリン カラダFREE』

ビールを飲みたいが、アルコールやプリン体、カロリーを控えている人は、涙を飲んで諦めるのが健康のヒケツ…だったのはもう昔の話になりつつある。人生100年時代を迎え、巷では健康に特化した機能性表示食品が多い。そしてノンアルコ ...

【ダイエット】この抜群の噛みごたえなら今度こそいけるかも!? 『もぐカミファイバーこんにゃく 旨辛しょうゆ味/うま塩チキン味/梅おかか味』

  世の中にはダイエット食品があふれているけれど、どんなに糖質やカロリーがオフされていても、満足感がなければ続かない。ところがここで、噛みごたえ重視のこんにゃく製品『もぐカミファイバーこんにゃく 旨辛しょうゆ味 ...

季節の変わり目こそ喉に優しくしたい!『マヌカハニーをそのまま包み込んだのど飴』は人に教えたくなるのど飴!

  変わりゆく季節、すでに喉のイガイガに不快感を持っている人もいるのでは? 『マヌカハニーをそのまま包み込んだのど飴』は天然ハチミツの抗菌作用で喉を潤し、やさしくケアするのど飴。ちょっと特別なお取り寄せギフトと ...
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