ネスレのキットカットが紙パッケージに変更 年間約380トンのプラゴミ削減効果、そして新CMにはノッポさん!

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できるかな ノッポさんとゴン太くん

ネスレのキットカットの新CM「紙パッケージで、できるかな」をすでに観た人も多いのではないだろうか。懐かしいノッポさんとゴン太くんが登場し、紙パッケージをつかって折り鶴を作り、メッセージを伝えるというものだ。

このCMは世界で最もキットカットを販売している日本市場で、主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、従来のプラスチックから紙パッケージに変更したことを告知し、また紙パッケージならではの同商品らしい新しいコミュニケーションを提案するものだ。

深刻化する廃プラ問題

2016年1月の世界経済フォーラム年次総会で行われた報告によれば、毎年約800万トンもの廃プラスチックが海洋に流出しており、重量ベースでは2050年には海洋中のプラスチックの量が魚の量を凌駕するのではないかと危惧されている。また海洋流出以外にも、リサイクルが不能な汚れた廃プラを押し付けるゴミの輸出問題など、世界的には喫緊の課題だ。

国連環境計画(UNEP)報告書では、日本の人口1人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量は、米国に次いで多いと言われている。それだけに、日本市場でキットカットを紙パッケージにすることは大きな意味を持っており、これだけで年間約380トンものプラスチックの削減につながるという。

ノッポさんのコメント

公式サイト「#キットずっと」には別のコメントも!

ノッポさんからはこのような公式コメントが寄せられている。

「キットカット」の外袋をプラスチックから紙へ変更することは、小さな人たちの未来により良い世界を残すことにつながるのではないでしょうか。今回「キットカット」ブランドが率先してアクションを起こし、社会的責任を果たしたいという意思に共感し、CM出演させていただくことになりました」「私たち個人ができることは小さな一歩ですが、こういった活動を通じてみんなが環境問題を考えるきっかけとなり、小さな人たちの未来が、少しでも良いものになれば嬉しいです」

(※2016年に小学館より発行された『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな』によれば、ノッポさんは子どものことを「小さい人」と呼ぶ。これは子どもにも大人と同じく敬意を持って接するための表現。)

そんな“小さな人たちの未来”につながる紙パッケージ、実際、手にとってみると思ったよりも頑丈で、プラスチックに比べると色味や触り心地が優しく情緒がある。

これで作られた折り鶴は、ふつうの折り紙のものよりも、文字やデザインが雑然と入り込み、かえって懐かしいような温かい雰囲気があって、とても良いのだ。この折り紙に誰かに伝えたいことを書けば、ぬくもりを持って伝わりそう。

今回のキャンペーンサイト「#キットずっと」には、折り鶴以外にも「とりのかしばこ」「いぬのてがみ」「4つばのくろーばー」など、素敵で可愛らしい工作もたくさん掲載されているので、ぜひともチェックを!

公式サイト #キットずっと