木曜日, 1月 9, 2025

年間アーカイブ 2013

続報 パンテロの容疑者と思しき男性が捕まる

パン好きも一安心? 食に影響を及ぼす重大な犯罪として当編集部も関心を寄せていたパン針混入事件の被疑者が逮捕されたようだ。この事件は、先月末から今月にかけて、千葉県で針の入ったパンが見つかったというもの。この影響で、パンを手に取るのをためらった人も少なからずいたのではないだろうか? 逮捕されたのは28歳の男性。針入りパンが発見された「セブンイレブン流山江戸川台西店」の防犯カメラにこの男性によく似た男が映っており、警察が行方を追っていたところ隣の柏市で発見。事情を聞くと容疑を認めたため逮捕したのだという。現在、動機や他の混入事件との関連などを調べているとのこと。 そう簡単に不安は解消されない もっとも、容疑者が捕まったからといって、すぐにが払拭されるわけではないようだ。 「本人が認めたということですが、それでも取り調べや裁判を経てみないと、本当に犯人かどうかはわかりません。また、この手の事件にありがちな便乗犯が現れる可能性もあるので、注意するに越したことはないでしょう」(防犯コンサルタント) 報道によれば、男性は「流山市内の複数の店舗で同じようなことをした」と供述しているとのこと。つまり流山市以外の混入にも関わっているかどうかは定かではない。模倣犯が現れる可能性も考えると、不安が払拭されるのにはもう少し時間がかかるだろう。当サイトでは、用心しながらパンを食べる方法を紹介した。参考にしていただきたい。 それにしても、一度発生すると、なかなか不安が解消されないのがこの類の事件の悪質なところ。もし便乗しようとしている人がいたら、迷惑なので絶対にやめよう。 文/編集部

STOP乱獲!! 『うなぎのかば焼き味』でうな丼を作ろう!

ウナギが食べられなくなる日 ウナギの乱獲が止まらない。ウナギの稚魚シラスウナギの今年の漁獲量が5.2トン(前年比42%減)と過去最低に落ち込んでいるのだ。当然価格も高騰しており、その額は2年前のなんと3倍。店頭価格はそこまでは上がらないだろうが、数割高くなるという見通しもあり、もはや庶民の手の届かない領域にまで達しようとしている。 高価になるだけなら金を積めばなんとかなる。しかし現在、国際機関が絶滅危惧種に指定しようかと検討している最中だそうで、食べること自体が禁止されかねない状況になりつつあるのだ。 もっとも、絶滅するまで食べ尽くしてしまったらその後は永久に食べることができなくなる。資源が充分に回復するまでは、ウナギを食べるのを我慢する他ないだろう。 何か代わりになるものは…… そうはいっても、土用丑の日にウナギの蒲焼を食べるという慣習は日本の文化として定着しておりなかなか止められるものでもない。 何か代用できる食材は無いものか……そんな時にコンビニで見かけたのが、この『オー・ザック うなぎのかば焼き味』だ。 『オー・ザック』はサクッとした食感が人気のハウス食品のポテトチップス。ポテト生地を乾燥させる際に半生状態に留め、油で揚げて内部で水蒸気を膨張させることにより空洞を作り、その爽快な噛み心地を実現している。(参考→ハウス食品|工場へ行こう|オー・ザック工場)このオー・ザックの新しい味『うなぎのかば焼き味』は、先月24日にコンビニ売りが開始され、現在はスーパーなどでも売られている。香料と山椒でうなぎのかば焼きの香り、味を再現したポテトチップスだ。 うなぎのかば焼きの味がするとはいえ、基本はジャガイモ。あのふんわりしたウナギの代わりになるとは思えないが……ダメ元で買ってきた。 トッピングでやる気を見せる まずはただ載せただけ。なるべく甘めに評価しようとしている筆者でさえも、さすさにこれをうな丼の代用品と言い張る気にはなれない。 もう少しやる気を出すために、かば焼きのタレをかけてみた。どうだろう? かば焼きを目指しているという姿勢だけは感じられないだろうか? ちなみに、かば焼きのタレが無い時は、醤油:みりん:砂糖:酒を3:3:1:1の割合で混ぜて煮詰めれば作れる。 挽いた山椒もまぶしてみた。この段階で、匂い的にはかなりうな丼になってきている。肝心の味だが……元のオーザックは当然ながら単品で食べるものなので、すでに味が付いている。このため、タレの分だけ塩っ辛くなっているが、ご飯と一緒に食べれば気にならない。塩辛でご飯を食べているようなもので、むしろ箸がすすむ。うれしい誤算だったのは、チップスが湿気ってやわらかくなり、ご飯に馴染んできたこと。2、3枚重ねればフワッとしたウナギの身を食べていると錯覚する……とまではさすがに言わないが、いい意味でポテトチップスらしさはかなり消える。 そろそろ総合的な評価を下そう。うなぎのかば焼きの味や匂いがするとはいえ基本はジャガイモ。過度な期待は禁物だ。しかし、食品化学が実現したかば焼き香料や、追加で振った山椒の味と香り、ご飯の湯気を適度に吸ってしんなりしたチップス、何よりすべてをかば焼きに変えてしまう秘薬「かば焼きのタレ」の力技によって、うなぎのかば焼きを食べているんだ、という気分になれるぐらいには仕上がる。本物をしばらく食べていないので元々の味を忘れかけている可能性も無くはないが、うな丼とはこういうものだったような気がする。 「さんまや穴子など、すでに別の選択肢が豊富にある」なんて言わずに、一度試してみては? 文/行方アキヒデ

悲報「ドリア」は日本料理だった! これだけあるエセ英語料理10

ドリアは大正15年生まれ横浜出身だった ライスのうえにホワイトソースをかけて焼き上げた料理「ドリア」、みんなが大好きなこのメニューだが、実はちゃきちゃきの日本生まれの日本育ち! 大正15年(1926年)7月に開業した横浜ホテルニューグランドの初代総料理長、サリー・ワイル氏が創りだした料理だというのだ。つまりお父さんは外国人なので、芸能人で言えばローラさんのようなもの。 外国人もドリアには感心「デリシャス〜」 サリー氏が、ライスに芝エビのクリーム煮をのせ、チーズをかけてオーブンで焼き上げたものが現在のドリアの始まり。なので外国人が日本に観光しに来た時に、驚いてうまいと喜ぶのがドリアだったりするんだとか。たしかにサイゼリヤでもミラノ風ドリアを食べている中国や韓国の人も多いですもんねー。ちなみに海外には同名でドリア一族という貴族のためにパリのレストランが創作した、イタリア国旗の三色にちなんだトマト、キュウリ、鶏卵を使った料理もあるんだとか。 意外と多い和製英語メニュー   ちなみに日本育ちではないものの、和製英語の名前がついている料理はけっこうあるのでご参考に! 和製英語     正しい英名 シュークリーム→ cream puff(クリーム パフ) ロールキャベツ→ cabbage roll(キャベッジロール) ショートケーキ→ strawberry sponge cake(ストロベリースポンジケイク) ハンバーグ  → hamburger steak(ハンバーガー ステイク) コンソメスープ→ clear soup(クリア スープ) アメリカンドッグ→ corn dog(コーン ドッグ) アイスキャンディー→ popsicle(ポプシクル) インスタントフード→ convenience food(カンビニエンス フード) トンカツ→Tonkatsu(※トンカツは完全な日本料理なのです) 文/盟帆

パンの針テロ発生! その恐怖から身を守る方法を伝授!

卑劣な犯行 あまりにショックな事件に言葉を失う。先月29日午後、千葉県流山市のコンビニで販売されていたパン3個のなかから針が見つかったというのだ。このコンビニの他にも、千葉県内のコンビニやスーパーで相次いで針の入ったパンやどら焼きが見つかっている。 今のところ(2日朝)けが人は出ていないことは不幸中の幸いだ。しかし犯人はまだ捕まっていない。消費者に、あの柔らかいパンを頬張ることをためらわせかねない卑劣なテロ行為に怒りを禁じ得ない。1日も早く犯人が捕まることを祈る。 テロ行為に屈してはいけない こんな事件が起こってしまうと、パンを食べるのはとりあえず避けておこうと考えがちだが、それでは犯人の思うツボだ。パンをこよなく愛する我々は、焼き窯の火を絶やさないために、こんな時こそパンを食べ続けるべきだろう。 しかし、万が一針が入っていたら、という恐怖は理屈ではないので、一度考えてしまったらなかなか振り払えるものではない。実際に刺さるのも嫌だ。そんな不安や危険を払拭するためには、針の入ったパンを掴まされない、また掴まされたとしても、口に入れる前に、あるいは指を刺す前に針を発見できる確実な方法を身につけなければならない。 袋から異変を察知すべし 今回の流山市のケースでは、袋に微細な穴が開いていた。これは、針が製造段階ではなく、流通から販売の段階で混入した可能性が高いことを示している――そう話すのは、危機管理に詳しい防犯コンサルタント。 「こうしたケースの混入は、袋を押して空気が抜けるかどうかで異変を察知することができます。パンを買う際は、まず袋を押して確認してみて下さい。中身を潰してしまってはいけません。以前、お店の人に怒られてしまいました」 製造段階で混入したケースは? しかし、この方法では袋に入れる前、製造段階で混入したケースに対応できない。 「製造段階で混入した針があるかないかを非破壊方式で調べるのは無理です。とりあえず購入しましょう。もし針が見つかれば返品してもらえるわけですから、ためらうことはありません。レシートはちゃんと残しておきましょう。以前、不良品を掴まされたのに、お店の人に返品に応じてもらえませんでした」(前出の防犯コンサルタント) 購入した後は、いよいよ実食だ。はやる気持ちを抑えて、針を警戒しながら食べよう。 「パンを優しく持ち、ゆっくりと一口分の大きさにちぎります。縫い針であれば、これで確実に発見することができます。しかし画鋲のように小さな針の混入がないわけではありません。なので、口に入れた後で、舌で探りを入れながらゆっくりと押しつぶすように食べましょう。こうすると針が刺さる前に察知することができます。クリームなど、中身が柔らかいものについても同様の方法で対処が可能です」(同) テロに屈しない、という意思表示こそが大事 しかしこの食べ方、どうもスッキリしない。無心に頬張ることは推奨されないのだろうか。 「残念ながら、確実に防ぐというのであれば食べ方には一定の制限が必要でしょう。一番確実なのは、信頼のおけるパン屋で、焼きたてのパンを食べることです。製造から販売までにたくさんの見知らぬ人が関わり、常に監視状態にも置かれていない食品には、どうしても隙ができてしまいますからね。とはいえ、そういう流通品のパンを避けるというのは、テロリストが一番望んでいることですからあまり感心できません。まあ、針の混入は恐ろしいですが、確率からいえば宝くじで3億当たるような話。そこまで気にする必要はありません。このような卑劣な行為があっても警戒しつつ食べ続ければ、こうした行為が無意味だと悟ってやる気をなくすでしょう。これこそが、針の混入を防ぐ最大の手段ともいえます」(同) あまりオドオドするな、ということか。しかし、犯人が捕まっていない上に、模倣犯も現れかねない今の状況を考えると、今回疑われている販売段階の混入には警戒を続けるべきだろう。袋を軽く押すだけで分かる。念の為に試してみて欲しい。 文/林田卓夫

サイゼリヤは脳波で美味さを調べてた ミラノ風ドリアは超サイバー料理!!!!!!

ミラノ風ドリアで脳波ビンビン!? 「よしっ、被験体にここで一口、ミラノ風ドリアを熱々な状態で食べさせてみましょう! おっ一気に脳波があがった。ちょっと熱すぎたかな(笑)」「うちの名物のエスカルゴ、焼かないで活きたまま被験体の口に運んでみて! ありゃ〜口に入れる前から脳波ビンビンだよ、駄目だこりゃ〜」なんて会話は行われていないと思うのだが、激安イタリアンファミレス・サイゼリヤ、実は脳波を測ることにより、美味さの正体について調べていたというのだ。 工場で脳波を測っていたのだ! 現在発売中の『週刊ダイヤモンド』7月6日号に掲載された、サイゼリヤ会長・正垣泰彦氏と俺のイタリアンなどを経営する俺の株式会社社長・坂本孝氏の対談。この中で正垣氏は「“うまい”とは何かを数値化できないからなんですよ。だから、今うちの工場の中で脳波を測っている。『これはもう一回食べたいか、食べたくないか』ということを数値化できるように調べているんです」(同誌29頁)という、衝撃的な発言をしているのである! たしかに299円のミラノ風ドリア、一杯100円のワインをはじめ、どれも超破格の値段なのにめっちゃ美味いだけに、多くのファンがついているのがサイゼリヤだが。まさか脳波を調べていたから、あんなに僕らの心に刺さる美味さだったとは…。 脳波って言われると、なんで萎えるんでしょうか…。※画像はstock.x chngより サイゼリヤ食べてると健康になる(自称) また正垣氏は「僕はより多くのお客さんに、『健康になってもらいたい』と思ってるの。薬を売ってるみたいなもんでね」という発言をしており、美味いだけではなく、僕らの健康面まで気をつかってくれているとのこと! ただし、実際毎日サイゼリヤを食べて健康になったという調査結果がないだけに、今後当編集部で検証してみる予定ですよ! 文/開公素也

雪なのに南国? 『雪の宿』の新味はファンタジーの領域に

ぷっ、雪の宿なのにマンゴーだってw 『雪の宿』というお菓子をご存知だろうか。ソフトせんべいに無造作にコーティングされた白蜜が降りしきる雪をイメージさせる三幸製菓の人気米菓だ。 今、この『雪の宿』の新しい味が期間限定で販売されている。その名も『雪の宿 南国マンゴー味』。 え? 『雪の宿』が南国? パッケージ越しにせんべいを見ると、なんと白蜜がオレンジ色をしている。せんべいの上にマンゴーの雪が降っているのだ。 こんなのあり得ない。南国に雪が降るわけないじゃないか。『雪の宿』は北国の老舗の旅館のようなところだと思っていたのに……実はマンゴーが採れる雪国というファンタジー世界の宿屋だったのか? 鼻から抜けるトロピカルな香り 奇妙な組み合わせを訝しく思いつつも、とりあえず購入してきた。袋を開けると、直後にマンゴーの香りがフワッと漂ってくる……心地良い匂いだ。目をつぶると、まるで南の島の空港に降り立ったかのような錯覚を覚える。 一口かじる。先ほど鼻から吸い込んだ香りが、今度は逆に口から鼻に抜けていく。と同時に、マンゴー白蜜の甘みとほのかな酸味、そしてソフトせんべいの塩味が舌から唾液を通じて口全体に広がっていく。う、美味い……。 マンゴーとソフトせんべい、共に長い歴史のある食べ物だが、これほどマッチした組み合わせが今まで実現していなかったことに驚くばかりだ。 情弱なのは俺の方だった さて、すっかり虜になってしまい当初抱いた違和感などは吹き飛んでしまったのだが、よくよく調べてみると、南国、例えばマンゴーの生産が盛んな宮崎県でも雪は降るのだそうだ。あまり降らないのは確かなようだが、それでも標高の高い地域にはスキー場があるぐらいには降る。海に面した平地の宮崎市でも05年には雪が1cm以上積もっている(観測史上60年ぶり)。つまり南国にも”雪の宿”は存在するということだ。 それに、雪が少なかろうが降らなかろうが、雪の降る地域の宿が、南国のフルーツを取り寄せて振る舞ったり、地の食材と合わせるなんてことは普通にある話。 つまり、雪の宿と南国マンゴーの組み合わせは何らおかしなところは無かったのだ。一瞬でも吹き出してしまった『雪の宿 南国マンゴー味』さん申し訳ありませんでした。情弱は僕でした。 それはそうと、この『雪の宿 南国マンゴー味』は、冷やして食べるとより美味くなるとのこと。期間限定なので、今すぐ売り場へ走ろう! 同時発売の『雪の宿 さわやかレモン味』もあるらしいゾ! 文/行方アキヒデ

ラーメン二郎にカレーかけると超美味! インスパイア名店・凛が出す黄金の味

二郎の進化はどこへ向かう? 大学生男子の好きな食べ物30位以内にランクインし、もはや特定国民食とでも言うべきポジションに登りつめつつあるラーメン二郎。これにさらなる“進化”はないのか、二郎ファンたちに間では日夜論争が繰り広げられているという。「マヨネーズ明太まし」「焼き二郎」「中トロW」などもはや「僕の考えた新超人」みたいなキン肉マンの読者応募状態だというが、終止符を打つようなメニューを発見したぞ。 二郎インスパイアの名店がカレーに挑戦! それはキングオブ国民食であるカレーをかけた、カレー二郎! これが食べられるのは、渋谷にある二郎インスパイアの名店「凛」だ(インスパイアなので厳密には二郎ではないのだが、まあそのへんはと)。同店はポン酢を使った酸っぱい二郎風ラーメンなど、エキセントリックさと美味さを兼ね備えたメニューで知られており、ついに究極進化をさせちゃったわけなのだ! 二郎味さえ飲み込むカレーの貫禄 スープを一口すすってみると、おおおお、二郎の味にカレー味がついている!!!! と、もはや見た目通りなのだが、衝撃的な味がする! 二郎風のスープにしっかりとカレーがまじり、欧風カレーの角煮入りみたいな味わいなのだ、も、もの凄く美味めえええ! とはいえ味は次第にカレーに侵食されて二郎というよりは、ほぼほぼカレーラーメンに。キングオブ国民食の強さ、ハンパ無ねえぞ! ちなみに筆者の隣にいた人もこれを頼んでいたのだが、「…これグロいよね。ぶっちゃけあれっぽいね…」とよくわからないことを言っていたのは秘密だ! 文/烏孫六郎

カメムシ大発生も……ゴーヤグリーンカーテンの罠

やたら持ち上げられるが…… 今日から7月。梅雨明けはまだだが、夏っぽい天気の日も増えてきた。今週末は、気温もさらに上昇し、蒸し暑い日が続くとのこと。 こうした状況のなか、テレビ等でも暑い夏を乗り切る知恵的な企画が増えてきている。今朝も、NHK朝の情報番組『あさイチ』でグリーンカーテンを取り上げていた。 少し遅い印象もあるが、ゴーヤは成長が早いので今からでも間に合う。ホームセンター等で苗を購入すれば夏の暑い盛りまでに充分に成長するだろう。エアコンの使用頻度を減らせるので電気代の節約にはなるし、ゴーヤも収穫できる。興味のある人は試してみてはいかがだろうか。 しかしこのゴーヤのグリーンカーテン、いいことばかりではないようだ。グリーンカーテンに挑戦し、その負の側面に懲りてやめてしまった人もたくさんいる。ゴーヤカーテンを始めようという人は、この記事を最後まで読んでから決めた方がいい。 害虫が大量に…… 今年はもうゴーヤは栽培しないというAさんは昨年を振り返る。 「オレンジ色のような薄茶色のような虫が大量発生するんです。別の場所に植えていたキュウリは葉を食いつくされて枯れてしまいましたし、他の植物もかじりまくっていて、壊滅状態ですよ」 この虫の名はウリハムシ。名前の通り、ウリ系の葉が大好物で食いまくる上に大量に繁殖するため、自宅のみならず、近隣の庭にも被害をもたらす生粋の害虫だ。ひとたび大発生してしまうと農薬の効果も乏しく、ひたすら獲って殺すしかない厄介者だ。 この他、あの強烈なニオイの嫌われ者、カメムシの仲間たちもゴーヤに群がる。メディアなどでは「ゴーヤカーテンで優雅でオーガニックな昼下がり」などと持ち上げられているが、下手にカメムシを刺激してしまったら、そのエレガントなひとときも台無しになるだろう。 ”夏の味覚”で家がボコボコに さらに、便利なはずのゴーヤカーテンそのものが、厄介者になることもある。 「台風がくると、ゴーヤカーテンが大きく波打って、あのゴツゴツしたゴーヤが壁に激しい攻撃を加えるんです。青くて硬い実が雨戸を凹ませ、中が赤く熟した実は壁に叩きつけられて破裂。殺人事件の現場みたいに真っ赤な跡がついて、もう散々でしたよ」(Aさん) 小規模なら自分が泣けばいいが、欲張って2階まで伸ばしてしまった巨大カーテンは自分の家だけでなく隣人にもナパーム弾を飛ばす可能性がある。『生活笑百科』で四角い仁鶴に相談するようなトラブルに発展しかねないのだ。 「涼しかったり、ゴーヤが食べ放題だったりと良い事もたくさんありますが、マイナスの側面もたくさんある。メディアは礼賛するばかりでなく、そういった面にも目を向けて欲しいですね」(同) こうした”弊害”を気にしてか、『あさイチ』でもゴーヤ以外のグリーンカーテンも紹介していた。そう、グリーンカーテンはゴーヤだけではないので、他の植物も検討してみるべきだろう。しかし、どんな植物でも、多かれ少なかれ虫は呼ぶし、カーテンになれば風の影響は受ける。マイナス面がないグリーンカーテンなどない、ということは肝に銘じておくべきだろう。 文/編集部

いわし味噌煮の雑草汁 〜自然はおっきなレストラン 雑草クッキング

給料日前で食べるものがない?パソコンの電源を落として散歩に出かけてみよう。路傍に生える草花の中には食べられるものがたくさんある。そんな自然の贈り物の数々をどうぞ召し上がれ! ※雑草愛や収穫の様子はこちらの記事で! (材料) いわしの味噌煮           1缶 (味のついた魚の缶詰ならなんでも) 水               200ml(薄味) 雑草(食べられるもの)     好きなだけ (手順) 1 摘み取ってきた雑草を流水でよく洗う。 2 たっぷりのお湯に雑草を投入。しばらく茹でる。雑草を食べなれていない人はアクがきちんと抜けるか不安だろうから、気が済むまでたっぷりと茹でる。 3 茹でた雑草をお湯から上げ、水に晒しておく。ここで缶詰登場 4 缶詰の中身と水を鍋に入れ、弱火で十分に煮込む(早く食べたい時は、一度沸騰させたら火を止めていい)。水200mlはかなり薄味なので、濃い方がいい人は100mlでもいい。ちなみに、水を入れずに缶に直に雑草を投入すると酒のつまみになる。 5.3の茹でた雑草をよく絞り、細かく刻む。 6.4に5を載せて出来上がり(草の臭いのムンムンする、野性味あふれる味や臭いにしたい場合は少し煮こむ) ヨモギの茹で汁から沸き立つさわやかな香りには、リラクゼーション効果も期待できる。非常時にはそうした癒しも大切だ。仮設トイレのそばに置けばニオイもいくらか消えるゾ! 文/編集部

非常時も使える! 缶詰アレンジレシピコンテストに応募してみた

雑草愛を共有したくて お金があまり無い時には何を食べればいいのか。当編集部では、その辺に生えてる草でも食えばいいじゃん、という考えから、雑草の食べ方を紹介している。 だが、雑草を食べるのは何もお金が無い時ばかりではない。雑草食は災害発生時にも大活躍するはずだ。 ちょうど今、日本缶詰協会が、レシピブログとのコラボ企画で、「非常時にも大活躍! 缶詰・びん詰・レトルト食品を使ったアレンジレシピコンテスト|レシピブログ」を開催している。我々も雑草愛を引っさげて、応募してみることにした。ちなみに、このコンテストの締め切りは7月18日。ブログさえあれば誰でも参加できるので、我もという方は参加してみてはいかがだろうか。 広域災害が発生すると物流がストップするので、避難所では限られた量の食料をみなで分け合わなければならない。しかも非常食はレトルト中心。新鮮な野菜は無い。野菜が不足すると不健康になることを、普段ジャンクばかり食べている我々は身にしみてわかっている。 不足する野菜をどこで補うか……外を見てほしい。巨大なサラダボウルがあるじゃないか。草むらという名のヘルシーバイキングが。 速攻ゲット 早速、レジ袋を持って川べりに行くと、探索時間0秒でヨモギを発見。というか、川べりに行く途中の道のそばにもヨモギは生えていたが、付近の交通量が多いからか排ガスの洗礼を受けまくっていて灰色だったのでやめた。 さらに、キレイなヨモギでも、実はこの時期は育ち過ぎてあまり美味しくない。だがそれは平時の感覚。災害はいつやってくるか分からないのだから、育ち過ぎたヨモギでも食べられるように工夫しよう。なるべく先の方の若い葉を選んでむしると充分に柔らかい葉を収穫できる。どうせたくさん生えているし、手当たり次第にむしろう。 アカツメクサ、シロツメクサは雑草の優等生 そのすぐ横に目をやると、アカツメクサに遭遇。雑草の中ではかなり美味しい部類に入る。比較的クセの無いので下処理も簡単で、熱湯で2分ほど茹でた後、水にさらしておくだけでいい。 アカツメクサのコロニーの隣には、シロツメクサも群生していた。赤より白の方が柔らかい、という話も聞く。葉も茎も花も食べられるので、悩むことなくひたすら収穫しよう。土がまじると洗いづらくなるので、上の方だけ採ると後々の手間が省ける。 確実なものだけにするべし この他にも食べられる雑草があったのだが、葉の裏に赤い虫がついていたり、毒草と見分けが付きづらかったりしたのでやめた。下手をすると命に関わる。ただでさえ大変な非常時に、体調まで崩すのは絶対に避けたい。 ということで、面倒くさくなってきたのでヨモギ、アカツメクサ、シロツメクサの3品で満足することに。楽しくなくなってきたら切り上げる、この気持ちは重要だ。それでは、レッツ! オーガニッククッキング! →詳しいレシピはこちら。 文/編集部
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