焼肉屋がかたる脱法レバ刺し最新事情 有名店も常連客に“闇提供”

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※都内某店で決死撮影した牛ユッケ。レバーは撮影できず、無念。
※都内某店で決死撮影した牛ユッケ。レバーは撮影できず、無念。

「早く早く、他のお客さんがいないうちに召し上がってください」と、焼肉店のオーナーがせかしてる。筆者の目の前にはルビーのように真っ赤な牛レバ刺しが…。

2012年3月30日より、厚生労働省は飲食店が牛レバーを生食用で提供することを禁止した。違反すれば2年以下の懲役か200万円以下の罰金の刑事罰となる。

あれから2年、レバ刺しシーンはアンダーグラウンド化しており、行くところに行けば牛レバー刺しを食べられるようになってきている。とはいえ大っぴらにではない。

現在も絶品の牛レバ刺しが食べられるということで、一部マニアの間で有名な関東の某焼肉店のオーナーに話を聞いてみた。

「今でも牛レバ刺しが食べたければ、とにかく店に通うことが大事ですね。仲良くなるとこっそり出してくれる店はひそかにある。うちでも『この人は絶対に口外しない』と思える常連客にだけ出しています」という。

新鮮なレバ刺しを出している、という自信があった焼肉店などでは、一連の規制に関して反感を持っている人も少なくない。それゆえに「うちのは本当に美味いのに」という思いが、脱法レバ刺しを提供する“ワケ”になっているともこの人物は指摘。

ちなみにこんな人は常連客でも、絶対にレバ刺しを食べさせてくれないのだという。

「すぐに食べ物の写真を撮る人は絶対出さない。こういう人がSNSにあげることなどから、当局にバレる可能性がある」とのこと。

そんなわけで前出のように、筆者がこの人物を取材した時、美味しそうな牛レバ刺しに箸をのばそうとすると…。

「あとマスコミの人にもうちは出さないようにしているから、あなたは食べちゃダメ(笑)。焼いて食べてね、うちは牛レバ刺しなんて出してないよ〜、出してるなんてウソよ〜」

と急にとぼけた口調に。最近では豚のレバ刺しなどにも規制が入るのではないかと言われているが、実は水面下ではふたたび脱法牛レバ刺しが幅をきかせ始めているのだ。

※当記事は牛レバ刺しを推奨するものではありません。カンピロバクターなどによる食中毒のリスクがあるために禁止されているのですから、牛レバーの生食はダメ絶対、です!

文/原田大