ホーム ブログ

ネスレ日本とセカンドストリートがコラボ コーヒーや菓子を安価に提供しながら食品ロス削減

0

ネスレ日本と総合リユースショップのセカンドストリートがコラボレーションを行う。期間は2023年4月21日から7月13日の約3カ月間。コラボする店舗は全国の「スーパーセカンドストリート」の5店舗で、4月22日のアースデイに合わせて開始されている。

当該店舗には「食品ロス削減」「捨てない暮らし」を掲げた専用売り場を設置し、中古品の買取査定の待ち時間やリユース品購入のために来店した際に、多くの人にアピールするという。

売り場では、納品期限を超過した製品などが特別価格で販売され、たとえば「キットカット ミニ13枚」は希望小売価格税込540円のところ税込246円などの価格設定となっている(販売価格は変更される場合も)。また、セカンドストリートで買い取りされたライフスタイル雑貨も同時に販売される。

これまでネスレ日本は、世界的問題となっている食品ロスについて積極的に取り組んできており、納品期限を超過したなどの理由により廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」の無人販売を行ってきた。2023年2月までの食品ロスを削減量は累計約1.6万トンにもなるという。

食品ロスは大きな社会問題であり、SDGsの目標12において、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」というターゲットが設定されている。今回のコラボレーションは、納品期限が切れた商品をただ捨てるのではなく、新たな販路を確保し、食品ロス削減に貢献することを目的としている。

またこれらの取組みにおける「納品期限切れ」の商品だが、納品期限とは食品業界の商慣習となっている取引条件の1つ。製品を出荷できる期限が製造日(月)からの経過期間によって決められている。つまり、納品期限が切れてしまえば、賞味期限までかなりの日数があったとしても、販売されることなく廃棄となる可能性があるのだ。

今回スーパーセカンドストリートで販売される商品も、納品期限は切れていても、賞味期限1ヶ月前までか、容量が多い製品は2ヶ月前までのもの。そう聞けば、これだけの猶予があるのに捨ててしまうのはもったいないと感じる人も多いはず。


エコアクションキャンペーンも開催中。700円以上のネスレ商品を購入することで各種ネスレ製品がプレゼントされる。上記はキャンペーンの一環のなかで、売り場に来た人が書いた“みんなのできそうなエコアクション”。

アースデイは終了したが、食品ロスは継続して取り組む必要がある社会問題。それだけに大手食品会社とリユースショップのユニークなコラボは、多くの人に問題を考えるきっかけを与えそうだ。

<エコアクションキャンペーン>
期間:2023年4月21日(金)〜7月13日(木)
対象店舗: 全国のスーパーセカンドストリート5店舗
スーパーセカンドストリート大谷地店 (北海道札幌市厚別区大谷地東2丁目4番30号)
スーパーセカンドストリート大宮日進店 (埼玉県さいたま市北区日進町3丁目372番地)
スーパーセカンドストリート柏沼南店 (千葉県柏市大島田308番地1)
スーパーセカンドストリートLIVINよこすか店 (神奈川県横須賀市平成町3丁目21番4号)
スーパーセカンドストリート八尾店(大阪府八尾市東本町4丁目2番50号)

公式サイト:https://www.2ndstreet.jp/special/ecoaction-campaign/

全国の子どもたちに愛されるグリコワゴン、2代目が誕生 リアゲートにはみんなを笑顔にする秘密が

3月30日、江崎グリコ株式会社が2代目グリコワゴンお披露目イベントを開催した。グリコワゴンは「子どもたちの成長に寄り添い、笑顔を届ける」という使命のもと2010年に誕生し、以来、東日本大震災後の被災地をはじめ、全国各地で、頑張る子どもたちにお菓子を届ける活動を行ってきた。

その走行距離はすでに10万キロにものぼり、より活動を広げていくために今回の2代目誕生へとつながっている。そんなグリコワゴンに込められた想いに共感し、2代目グリコワゴンには本田技研工業株式会社(以下、Honda)がデザイン監修し、また株式会社シバックス(以下、SIVAX)が制作。

そもそもは、Hondaのチームに所属するレーサーの佐藤琢磨さんが、2020年にインディ500のレースで優勝。グリコも佐藤さんをサポートをしていたことが縁のはじまりだったという。グリコのように、Hondaも「POWER OF TEEN」という十代にもっと夢をもって活躍してもらうための活動をおこなっており、両者ともに「子どもたちの健やかな成長」を目指しているということから、今回タッグを組んでの大きなプロジェクトにつながった。

そして、子どもたちが喜ぶデザインは、子どもたちこそが知っていると考え、15歳以下の子どもたちからデザインを募集。189人の子どもたちによる、新しいグリコワゴンのデザイン画が集まることになった。Hondaのデザインチームにはその発想の素晴らしさ、自由さに涙を流すスタッフもいたという。

集まったデザインからどれかを選ぶのではなく、より多くの子どもたちが喜んでくれるよう画からアイデアを抽出。その結果、Hondaのステップワゴンをベースにした車体のルーフには、ポッキー、ジャイアントコーン、ビスコをはじめ、アーモンドや、メルティなチョコレートの王冠が配置されることになる。またデザイン画の中で一番多かった、虹を車体に配置している。

ボディカラーの初代と同じ赤で、この過剰なまでのデザインは「全部食べられたらうれしいな」という子どもたちの気持ちを叶えてあげたかったという思いから、盛りだくさんなものになったという。

デザインを具現化していったのは、モデルカー製作のプロフェッショナルであるSIVAX(シバックス)が協力。ルーフ上のお菓子は均等に等倍するわけではなく、より立体的で魅力的に映るよう、デフォルメやサイズ感のバランス調整を行っているとのこと。

またリアゲートを開けると、中には可愛らしい表情のロボットが。子どもたちの会話に反応して、表情が変わったり、両手で差し出すようにお菓子を渡したりと、コミュニケーションが取れるようになっているという。

お披露目イベントにはデザイン画を提供した子どもたち7人が参加。車内のこの楽しいロボットに釘付けになって、喜びの声をあげていた。

ちなみに初代グリコワゴンもこれで引退というわけではなく、2代目とともに2台体制で運用していくとのこと。

二代目グリコワゴンは、4月12日(水)~4月27日(木)にグリコピア神戸(兵庫県神戸市)、4月29日(土・祝)~5月31日(水)にはグリコピア・イースト(埼玉県北本市)でも展示され、観ることができる。(完全予約制のためHPをチェックを https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/)

グリコワゴンのエンブレムはもちろんあのマーク!

単身世帯向けパナソニック食洗機「SOLOTA」が人気のわけ 申し込み殺到で数ヶ月待ちも

0

食洗機では老舗となるパナソニック、そんな同社が2月17日に発売した単身世帯向け食器洗い乾燥機「SOLOTA(ソロタ)」が大きな注目を集めている。

見た目からしてこれまでの食洗機とは異なっており、前面背面が透明のオープンシェルフのような抜けのあるデザインで、幅約31cm×奥行き約22.5cmというわずかA4サイズ程度の設置面積。また最大6点の食器、最大4点の小物を一度に洗浄(合計10点)、分岐水栓不要の着脱タンク式といった、一人暮らしにちょうどいい仕様となっている。

同社サイト「Panasonic Store Plus」で提供しているサブスクサービス(月額1,290円税込み)には申し込みが殺到しており、「ただいま想定を上回る多数のお申込みをいただいており、新規のお申込み受付を一時停止させていただいております。次回は2023年3月下旬を目途に受付再開を予定しております」とのこと。大人気だ。

なぜこれほど人気なのか、日本の食洗機事情から見てみよう。

パナソニックは、2017年に食洗機の累計生産1000万台を達成しているが、現在販売されているラインナップを見ると、レギュラータイプで約5人向けの食器が入るNP-TZ300/NP-TH4/NP-TA4の3製品、同スリムタイプで約4人分をこなせるNP-TSK1、NP-TSP1。少人数向けでは2~3人向けのNP-TCR4となっており、いずれもファミリー向けとなっている。

実際、食洗機の普及率は若者の単身世帯ではかなり低い。食洗機の国内普及率は2021年で29%(内閣府消費動向調査耐久消費財普及率・全世帯)となっており、持ち家世帯では35.2%、一方、賃貸住宅では5.8%。また年代・世帯別でみると、30代の二人以上世帯で39.1%、単身世帯だと7%。29歳以下の2人以上世帯で14%、単身世帯では2.3%となっている。

たしかに単身世帯の住宅事情を考えた場合、食洗機を設置するスペースが狭いキッチンでは取りにくい、賃貸のため水栓の分岐工事がネックになるなど、食洗機の導入がされにくいのは想像にかたくない。パナソニックが2022年11月に実施した単身世帯向け調査を見ても一人暮らしで必要な生活家電のうち食洗機はアイロンとならんで最下位となっている。

だが、すべての家事を一人でしなければならない一人暮らしにおいて、食器洗いという家事から開放されるメリットは大きい。そんなメリットや需要を裏付けるのが、パーソナル食洗機「SOLOTA」の人気ぶりだと言えるだろう。

SOLOTA開発に携わった若手メンバー。パナソニック株式会社 キッチン空間事業部 冷蔵庫・食洗機BU 食洗機技術部 楠 健吾さん、パナソニック株式会社 くらしプロダクトイノベーション本部 デザインセンター 松本優子さん、パナソニック株式会社 キッチン空間事業部 冷蔵庫・食洗機BU 国内マーケティング部 山本秀子さん。松本さんの斬新で美しい、一方で技術者泣かせのデザインを、橘さんら技術部が努力のすえ完成させた。

「SOLOTA」の開発プロジェクトは20代後半~30代前半の若手が中心となり、自らの食生活やライフスタイルを見せるなどして、試行錯誤を重ねながら2年半の期間をかけて開発されている。

自分たちの実際の食事内容の写真を持ち寄って議論しているうちに、「食器をシンクに貯めてしまう」「洗うものが多くはないがストレス」「同じ食器をルーチンで使っている」「料理をする時間がないので惣菜などを皿にもっている」など開発のヒントとなる意見が集まっていったという。

その中の知見の一つが「スタメン食器」だ。パナソニックによる単身世帯向け調査(2022年8月)では、25~39歳の単身世帯が平日に使用する食器点数は1位が2点(41%)、2位1点(37%)、3位3点(17%)という結果になり、特定の食器を使いまわしていることがわかった。

そこでよく使われる「スタメン食器」が、大皿または中皿、ご飯茶碗、汁椀、深中鉢、マグカップ・グラス、小皿であり、この定番6点が収納されるように「SOLOTA」は開発されている。

一方で「SOLOTA」は、単身者向け賃貸住宅でもスペースを取らないよう、ギリギリまでサイズが小さくなるよう設計されている。最初に目指した大きさは、靴を買ったときに入っている箱を3段ほどに積み上げたくらいのサイズ。何度も模型試作を作成して実際のキッチンに置きながら、ミリ単位で調整が重ねられたという。しかし、食洗機のサイズを小さくすれば、今度は洗浄用部品などの小型化が必要となり、その影響で洗う機能が低下しては元も子もない。

だが、開発陣の必死の努力により、水を噴射するノズルは従来から2回り以上小型化、タンク式の限られた水量で汚れを洗浄できるよう、流体解析を行いながら、ノズルの角度などを調整し続けた。その結果、従来の食洗機に負けない強い洗浄力を備え除菌効果も得られるという。

また単身者向け賃貸住宅の、手狭な室内空間に圧迫感を出さないよう、前面だけでなく背面もクリア窓を設置。また視覚的によりスマートになるよう、外面と内面にビスを見せないなど、従来の食洗機にはないデザイン性も備えることとなった。

ここからは余談となるのだが、「SOLOTA」の記者発表会で語られた、開発若手チームの熱い開発秘話を聞くうちに、今まで食器は手洗いでいいと思っていた筆者も非常に興味をもった次第。食洗機の使い方、お手入れ方法などを聞いてみると、実に簡単なことを知った。またECサイトで食洗機を見ていると、どんなメーカーのどんな食洗機も、非常に高評価のレビューがついており、「食洗機を悪く言う人が少ないってことは、とても便利なんじゃ…」と。

そして最終的にパナソニックのスリム型タンク式食洗機、NT−TSP1を購入したのだが、実に便利。手洗いも苦ではなかったのだが、高温のお湯で洗ってくれるので、油ものもしっかり落ちるし、ご飯を炊いている鉄鍋のこびりつきも、うるかす必要もなく完全に落ちる。ほんと、買ってよかった。食洗機ってすごい、としみじみ思っている次第!

ぺこぱ、日産EVをネタにした漫才を披露 「悪くないだろう」な内容に会場から大爆笑

0

お笑いコンビのぺこぱが2月10日、日産EVをテーマにした「人にも地球にもやさしい漫才」を日産ホールで披露した。これは日産自動車の電気自動車(以下、EV)の理解促進を目指したオンライン番組「#ぶっちゃけどうなの? 日産EV」の公開収録ライブで、日産公式YouTubeでその模様が公開されている。

ぺこぱは、2019年のM-1グランプリ決勝で「ブーン(ガソリン車)じゃなくてスーン(電気自動車)の車が、もう街中にあふれている!」と披露したことから、日産との公式コラボを開始。これまでに2回のコラボWEB番組を公開しており、第2弾の 「#ぶっちゃけ 買ったの ?日産リーフ」 (2022年2月公開)では、松陰寺が「日産リーフ」の魅力を体感し、最終的には同社を両親へのプレゼントとして購入する様子も映し出されている。

2人の“EV漫才”は、2人で警察官に扮し日産のEV車「アリア」で犯人を追いかけるというもので、同車のEVならではのスムーズな加速力、日産のボイスアシスタント機能、プロパイロット機能など日産の独自技術をからめつつ、きわどさもある極上の笑いに仕上げていた。また漫才内では松陰寺が、床にダイブするという一幕もあり、会場からは大きな笑いの声が起きていた。

アフタートークでは、松陰寺は、床にダイブした際に「たくさんのお客さんの前で、初めて見せるので緊張しました。飛ぶ時、めちゃくちゃ勇気がいりました(笑)」、またシュウペイも「ネタの練習は何回もしたんですが、お客さんに披露するのがこんな大舞台だったので、久々に緊張しました。でも楽しく漫才ができました!」とコメント。

二人はEVについて、充電スポットが道の駅など、様々な場所で見かけるようになり、安心してドライヴできることや、運転中の車内では「スーン」と静かなため音楽を聞いたり会話をしたりがしやすいといった点を評価。また松陰寺は「100年後には空飛ぶ車はもきっと登場していると思う。その時もまた日産さんとお仕事をさせていただけたら」と会場の笑いを誘った。

また公開収録は、Twitterキャンペーンで当選した50組100名の一般客が参加。ぺこぱの決め台詞である「悪くないだろう」と書かれた札をわたされ、「ネタのおもしろさ」「ぺこぱの衣装」などを判定するコーナーも開催。イベントの最後には一般客らが「悪くないだろう」の札を掲げながら、記念撮影が行われた。この日に披露された「人にも地球にもやさしい漫才」は、日産公式YouTubeチャンネルにて公開中だ。

当日はぺこぱの兄貴分的存在のピン芸人・TAIGAも登場。独特なネタで会場をわかせた。

ぺこぱの漫才の中で表現されたように、乗り心地のいい走りや、環境への負荷の少なさという魅力のあるEV。漫才だけではなく、様々なエンタメの中でその魅力が語られる日も近いかもしれない。

(参考)https://ev2.nissan.co.jp/EVUNITED/PEKOPALIVE/

俳優・田中圭が見せる意外な素顔 Freee新CM発表会で見せた「やさしい」思い出

0

俳優、田中圭さんが出演するクラウド会計ソフトfreeeのCMを目にした方も多いだろう。個人事業主役の田中さんが確定申告に悩んでいるところに、公式キャラクター“ふーちゃん”登場するCMだ。そんなユーモラスなCMの発表会が、2月15日に東京都内で行われた。

同CMはfreeeによる確定申告サービスを紹介する2本となっており、1つはふーちゃんが田中さんを確定申告が簡単にできる〇×ゲームに案内する「やさしい確定申告はfreee」篇、もう一本は確定申告がようやく終わった田中さんにふーちゃんが現れ、同サービスを使うことで来年の確定申告が楽になる機能を紹介する内容となっている。

登壇したご本人も確定申告について聞かれると、かつては自分で確定申告の作業を行なっていたものの、「思い出すだけでめんどくさくて嫌でしたね。本当に嫌なものだったという記憶があります」と苦笑いしながら答えた。

その後、田中さんがfreeeのアプリがインストールされたスマホのカメラでレシートを撮影し、freeeの操作を自ら体験すると、思わず「すごいですね!」と回答。レシートを写真に撮るとAIが内容を判別、自動で「交通費」などと仕分けされるなど、その機能について驚きの声をあげていた。

またfreeeの「〇×で質問に回答するだけで申告書を作成」できる機能にからめて、最近感じた「やさしさ」を聞かれると、「家に帰ってきてのお風呂に入るのが楽しみなんですが、うちのチビちゃんたちがお風呂を入れておいてくれるんです。そんな時『とってもやさしいなあ、お前ら』って思っています」と、2人の子供とのほっこりエピソードを語った。

また「怒ると怖い?」という○×の質問には×と回答。「怒り方が分からないんですよね。ある後輩の周囲への振る舞い方について、ちょっと怒らなきゃいけないなって呼び出したことがあるんです。でも、呼び出したものの全然起こり方がわからなくて、後輩から『申し訳ないけど全然怖くないっすよ』って言われてしまったことがあります」とコメント。

そんな怒れない田中さんの今年の目標は「鍛」。「べつにムキムキになりたいわけではないので、あいまいなゴールを目指してやっていこうと思います。やるとやらないとでは全然体が変わるので、なるべく続けていきたいなと」とのこと。

そんな田中さんのfreeeのCMのメイキングインタビュー動画(https://youtu.be/izURMulbMQI)も現在公開中で、田中さんの独自の雰囲気のある魅力を楽しめる。

参考 YouTube

カンロが見据える未来のグミ・キャンディ市場 Z世代に刺さる人気商品コラボ「ピュレグミ×マロッシュレモン」の発売も

0

カンロ飴をはじめ、ピュレグミやマロッシュなどで知られるカンロ株式会社が、2月7日に2022年決算・2023年事業発表会を開催。キャンディメーカーとしてトップシェアを誇る同社だけに、日本のキャンディ・グミの未来を感じさせる内容となっていた。

同社・村田哲也氏は今年1月に代表取締役社長に就任したばかり。グローバル事業本部長やフューチャーデザイン事業本部長などを務めた村田氏は、三須前社長時代からのコア事業強化、海外事業の加速、デジタルコマース事業、従来事業に囚われない自由な発想で展開するフューチャーデザイン事業の4領域による改革路線を継承。先行き不透明な事業環境に負けない企業体質を確立する一方、「4事業すべてが推進力を持つ4輪駆動体制」を目指すとした。

左・阿部一博 取締役常務執行役員CFO、右・村田 哲也 代表取締役社長CEO。

カンロは、Z世代の感性を商品に取り入れるためのアプローチを積極的に行っており、2022年8月からは「Z世代 飴の原体験共創プロジェクト」を始動。新しい時代のキャンディを創り出すことを目標にすえ、2023年5月には現役女子高生と共同開発した商品を発売予定だという。

また、すでにZ世代に大きな人気を誇る同社2商品の夢のコラボ商品も発売する。グミブランドのなかで販売金額1位(2022年)を誇る「ピュレグミ」と、グミとマシュマロの中間のような食感で大きな話題となった「マロッシュ」、そのコラボとなる新商品が「ピュレグミ×マロッシュ レモン」だ。食べてみると、ピュレグミのサワー感とマロッシュのやわらかな甘さ、そして独特の食感と、食べるだけでわくわくするような一品に仕上がっている。

そして注目したいのはグローバル事業の展開だ。中国市場でのより深い発展のため、新市場・新チャネル開拓により事業規模の拡大を目指していく他、世界最大のキャンディ市場である米国市場にもチャレンジを行っていくという。

中国市場に合わせた新商品ブランド「0糖1刻(りんたんいーくう)」は中国向けのオリジナルレシピとなっており、珈琲糖と枇杷味糖の2品を展開。糖類ゼロの機能感とともに、リラックスやご褒美感を感じさせるというもの。今年3月にはパッケージデザインをリニューアルして中国での本格発売を開始、夏には中国での公式SNSを立ち上げ、秋からはラインナップを拡充予定だ。米国市場では、ピュレグミ、金のミルク、健康のど飴梅などの既存商品ブランドの展開を目指し、まずは現地パートナーの選定を進めていくという。

日本国内においては、同業他社の中でも革新的な取り組みを進めてきた同社だけに、海外市場においても大きなインパクトを与えることに期待したい。

これまでにもユニークな取り組みを行ってきたフューチャーデザイン事業では、サステナビリティ・Well-being・原料領域・共創において異業種他社との協業を行ってきたが、今年は廃棄包材の活用を行うという。今回の発表会では、デザイン会社 株式会社ペーパーパレードと協業し廃棄包材をアップサイクルして生まれた雑貨のサンプルを展示。なじみのあるパッケージが、可愛らしいポーチなどの雑貨になっており、会場の注目を集めていた。

デザイナーのセキユリヲさんがパッケージをデザインした110周年記念商品「Sweeten Style」。

デジタルコマース事業ではECサイト「Kanro POCKeT」をマーケットプレイス型(セレクトショップ型)にしていく一方、「心がひとつぶ、大きくなる。」ライフスタイルを体験できるリアルなポップアップストア出店も予定しているという。またZ世代のインターンシップ制度の導入を行い、具体的にはヒトツブカンロ事業部において2023年から学校法人自由学園高等科の生徒の受け入れを開始するとのことだ。

激化するキャンディ・グミ市場だけに、その一方で未来を感じさせるカンロの取り組みはいずれも魅力的。村田新社長のもとでどのような発展をとげていくのか楽しみだ。

詐欺や不法侵入をふせぐ最新の防犯家電事情 犯罪者に警戒心をいだかせるのが最重要

0

帰省などの外出で家を空けやすくなる年末年始は、防犯の備えが重要になる季節だ。そんなシーズン直前に行われたパナソニックの「おうち防犯セミナー」では、近年の犯罪傾向と防犯対策など、防犯に役立つ最新情報が披露された。

パナソニックの「防犯意識調査」によれば、自分自身や親族、友人が、空き巣や不審者と遭遇、詐欺などの犯罪、犯罪未遂にあった経験があるかという問い対して、4人に1人が何らかの被害にあっていることが判明。「自宅や実家の防犯に不安がある」という人は約半数にのぼっている。

登壇した元埼玉県警刑事で犯罪コメンテーターの佐々木成三氏も「起こり得ないことが起こるような時代になっている」とコメント。犯罪の件数自体は減っているものの、その内容や手口の悪質性が高まっており、特殊詐欺をはじめ、手口も日々進化しており、自分で自分の身を守ることが重要だと語った。

自衛の手段だが、たとえば不法侵入において、統計によれば侵入に5分以上かかると約7割の侵入者が諦め、10分以上かかるとほとんどが断念。侵入する家を選ぶ段階では、6割以上の侵入者が留守かどうかを確認し、5割以上が入りやすさと逃げやすさを確認するという。

そんな侵入者が留守かどうかを確かめる方法は、約半分がインターフォンでの呼び出し。その他にも電話をかけるといった方法で確認をする。それだけにインターフォンや電話などに防犯機能をつけることで対策をすることが可能だという。機器を使うことで、その家が留守かどうか判別がつかない、侵入者の声が録音されたり、顔が撮影されたりする、そんな機能があることで、犯罪者はその家を避けるようになる。

佐々木氏も「犯罪者が防犯カメラに自分が映されていると認識を与えることが重要。録画している、センサーが光っているなど、犯罪者の警戒心をあおることにより犯行を断念させられる。防犯カメラなどの機器は、犯罪が起きてから使うのではなく、犯罪が起こらないように使うべき」だと語った。

インターフォンの防犯機能も進化している

今年9月に発売されたパナソニックの「外でもドアホン SWZ700シリーズ」は、スマホと連携させることで、在宅中も外出中も、来訪者の対応を常にスマホから行うことができる。本体にはメモリを備え、30秒の動画を100件、SDカードを使えば最大3000件の動画を記録可能。来訪者に対して名前と用件を訊ねる『あんしん応答』機能も搭載している。

また新機能として「カラーナイトビジョン」を搭載したことで、夜間の視認性を大幅に向上。会場では、ほぼ真っ暗な部屋に同機を設置してのテストを行ったが、訪問者の顔がはっきりと写っていたのには驚愕した。パナソニックの宅配ボックス「COMBO-LIGHT(コンボライト)」と連携させることで、インターフォンのボタンを押したあとの30秒間と、宅配ボックスに荷物を入れて扉を施錠した直後の30秒間を自動で録画するといったこともできる。

左が従来のもので、右がカラーナイトビジョンを搭載したもの。右はマネキンの顔がはっきりと白く浮かび上がっているのがわかる。

迷惑電話防止機能は詐欺をブロック

パナソニックは45都道府県の県警と連携して、防犯イベントなどを開催しており、ある県警の担当者から「迷惑電話防止機能を備えた固定電話機のユーザーは振り込め詐欺の被害に遭いにくい」という話を聞いたというエピソードを披露。

迷惑電話防止機能とは主に、こちらが電話に出る前にかけてきた相手に警告を行うものだ。たとえばパナソニックが10月13日に発売した「KX-PD750DL/DW」や、3月に発売した「VE-GD78DL/DW」も、電話をかけてきた相手に対して通話録音すると警告し、着信音と共に「迷惑電話にご注意ください」と音声による注意喚起も行われる。そして通話中は、内容を録音する迷惑防止機能が自動で作動する。

ユニークなのは迷惑電話相談機能だ。たとえば親族や警察に不審な電話について相談するとして、相談相手との通話中に「相談」ボタンを押すだけで、先の電話内容をそのまま再生して相談相手に聴かせることができるのだ。

日々進化をとげる犯罪の手口、その一方で防犯グッズも進化を遂げている。一度チェックしてみてはいかがだろうか。

カンロ創業110周年の記念デザインが可愛すぎ Z世代もとりこにするキャンディメーカーのさらなる進化

0

「カンロ飴」をはじめとし、「マロッシュ」などでZ世代からも注目を集めるキャンディメーカーのカンロ。11月に創業110周年を迎えたことを期に、ステークホルダーへ向けた施策をスタートした。110周年記念デザインなど、同社ならではの「心がひとつぶ、大きくなる。」企画が目白押しとなっている。

110周年を記念してセキユリヲさん(左)、三須和泰社長(中)、カンロちゃん(右)のトークセッションが開催された。※カンロちゃんはしゃべりません!

「感謝」のアイコンには、同社の人気キャラクター「カンロちゃん」を起用。そしてカンロちゃんの生みの親で、デザイナーのセキユリヲさんが110年を記念したグラフィックや特別パッケージをデザインしている。

セキさんが手掛けたグラフィックは110周年にあわせた11種類で、カンロにちなんだ意味を込めたポップでキュートなもの。

たとえばグラフィックテーマの1つである「candy」は飴が届けてくれる楽しさ、やさしさ、幸せなどをテーマに、キャンディを手にとった人たちが、友達になったり、誰かを応援したりできるような、コミュニケーションツールであることを表現。また三須和泰社長もお気に入りだという「circle」は、キャンディを通じて人がつながっていくようなイメージとなっている。

「心がひとつぶ、大きくなる。」というパーパスのもと、糖から未来をつくり、糖の力を引き出す事に挑み続けてきたというカンロの想いを、いずれも可愛らしく表現している。

このグラフィックを使った特別パッケージ商品は、カンロのデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT(カンロポケット)」にて、2023年2月より展開予定だ。

愛らしくミニマルなデザインで、仕事デスクや居間のテーブルなど、場所を選ばず溶け込むようになっている。
「カンロちゃんの部屋」をイメージして作られたステージ。

また110周年記念として、株主には記念配当を実施し、期末配当には、普通配当12.5円に加え記念配当5円を追加。そして今後は、デジタルを活用したインタラクティブなコミュニケーションを図っていくという。たとえばデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT」のベースを活かし、経営者との懇親会・オンライン工場見学などのコミュニケーションや情報発信をしていく。

また同社工場のある山口県光市、長野県松本市、同朝日村へ商品寄贈といった地元への貢献活動も11月に行った。

ちなみにユニークだと思ったのは、社員へ向けた施策だ。カンロちゃんは公式キャラクターとして地域のイベントなどこれまで様々な場面で登場してきたが、110周年企画として、本社・支社・工場など各所で勤務する全社員を対象に、社員全員が作れる「着せ替えカンロちゃん」のジェネレーターを開発。

社員それぞれが110周年に寄せた気持ちに立ち返ることができることはもちろん、アイデンティティの形成や、出来上がった「MYカンロちゃん」により、社内外のコミュニケーションのきっかけにもなるアイコンが作れるという。自分のカンロちゃんを使って社員さんたちがどのようなコミュニケーションを取るのか、想像するだけで楽しくなってしまう。

味だけではなく、常に斬新なアイデアで業界トップを走ってきたカンロ。さらなる未来が楽しみだ。

カンロ飴をはじめ、金のミルク、ナッツボン、ピュレグミなど錚々たるヒット商品を世に送り出してきた。

日産自動車、環境に配慮した水なし洗車を実施 EV所有者限定で岡崎SAなどで実施

0

日産自動車がNEXCO中日本との共同で「GREEN PASS」プロジェクトの第2弾「CLEAN STAND」を実施。岡崎サービスエリア(以下・岡崎SA)にて、期間限定で水なし洗車サービスを提供している。SAで行う環境に貢献する取り組みという、なんともユニークな内容だ。

第1弾のEV所有者限定の「グリーンラウンジ」は、海老名SAに2022年2月より1カ月間実施。絶滅が危惧される食材で調理されたハンバーガーを食べられるということで、約2000人が利用、1時間以上の待ち時間が発生するという盛況を収めている。

足柄SAのEVオーナー限定ラウンジ(※足柄は終了)

第2弾となる「CLEAN STAND」では「EVをきれいに。地球をきれいに。」がコンセプト。電気自動車(EV)オーナーを対象に、EVを充電している待ち時間に水なし洗車サービスを無料で受けることができ、ミシュラン1つ星レストラン「sio」オーナーシェフ鳥羽シェフ監修のドリンクも提供される。

一般的な洗車の場合は、水や洗剤を使って車体の汚れなどを落とすため、水の大量消費や排水の問題を抱えるが、水なし洗車は水をほぼ使わず、洗車のプロ集団「機動洗車隊」がEV CLEANERSとなって、専用クロスで汚れを拭取ってくれる。またクロスにつける洗剤も、石油溶剤や化学研磨成分などを一切含まない100%天然成分を使用したものだ。

また「sio」オーナーシェフ鳥羽シェフ監修のドリンクはアイス、ホットの二種類を提供。ホットは、カモミールとルイボスティーをベースにローズヒップ、ドライクランベリー、ドライジンジャー、シナモンをブレンドしたオリジナルティーで、アイスはアップルミント、レモン、りんご酢をベースにハチミツとソーダを加えたものとなっている。

ちなみにこのサービスは期間限定、E1A新東名高速道路の岡崎サービスエリア上り内にて2022年11月17日(木)から11月30日(水)までとなっているのでご注意を(※10月27日(木)から11月9日(水)まではE1東名高速道路の足柄サービスエリア上り内で実施されていた)。

小雪さんも水なし洗車を絶賛

プロジェクトの発表会には、俳優の小雪さんが登壇。日産自動車日本マーケティング本部ディビジョンゼネラルマネージャーの増田泰久氏らとトークセッションを行った。

小雪さんは今回の洗車サービスについて「水なし洗車なら環境に負荷をかけないため、従来の洗車のような罪悪感がないのがいいですね。旅行に出かけるといったアクションそのものがプラスになる行為に感じます」と絶賛した。

2030年度までにグローバル市場において、15車種のEVを含む23車種の電動車を導入、電動車のモデルミックスを50%以上とすることを目指すという日産自動車。EVの販売台数11年連続ナンバーワンという同社ならではのユニークな取り組みだけに、近くまで立ち寄った際にはぜひともチェックを。

小雪さんと洗車のプロ集団「機動洗車隊」の皆さん。

伝統文化の未来が見える「老舗フェスティバル2022」が好評開催 老舗技術へのNFT、AIの活用も

0

「老舗フェスティバル2022」が、10月20日、東京・渋谷ストリームで開催され、大きな注目を集めた。同イベントは創業100年を超えるような老舗の技術や文化を、幅広い層にアピールすることを目的とした限定イベントで、主催は日本全国の老舗の逸品を扱うECサイト「老舗通販.net」を運営するスターマーク株式会社。ちなみに10月20日は「老舗の日」だ。

同イベントでは、老舗の商品を扱った「老舗マルシェ」「老舗カフェ」が渋谷ストリームの広場で開催され、また多くの老舗が一堂に会しての「老舗サミット」も行われ、伝統をふまえつつも革新する老舗のユニークな取り組みも紹介されるなど大いに盛り上がった。

老舗ならではのNFTやAIも

全国から51名の老舗関係者が集まった同サミットでは、複数のパネルディスカッション、総本家更科堀井の堀井良教氏、龍公房の福田隆氏、笠仙の小川文男氏によるもの、東京都中央区・山本泰人区長、黒江屋の柏原昌和氏、弁松総本店樋口純一氏によるもの、そして最後には京都府与謝野町・山添藤真町長、宮眞の宮崎輝彦氏、kuska fabricの楠泰彦氏、伊場仙の吉田誠男氏、日本橋さるやの山本亮太氏、ITジャーナリストの林信行氏によるものなどが行われた。

若者の街というイメージの強い渋谷で行われたこのイベントだが、冒頭では渋谷区・長谷部健区長がスピーチ。老舗フェスティバルは日本の伝統と文化を観光客にアピールし、コスモポリタンとしての渋谷の発展に寄与するだろうと語った。実際に、行政も江戸時代から続くような老舗の文化的価値に注目しており、東京都と東京の老舗による、産品を国内外に発信する「江戸東京きらりプロジェクト」についても、その後のパネルディスカッション内で紹介されている。

トークの中で興味深かったのは、ブランドとしての価値を認められている老舗だが、国内や国外においてはあくまで知る人ぞ知るもの。認知度を高めているための新しい取り組みが必要であることへの、老舗の危機感だ。老舗のブランド価値を、国内外に発信するためには、行政のバックアップも重要だと語られた他、時代を汲んだ新しい取り組みも紹介された。

その一つが、AIとNFTの活用だ。老舗が持つ伝統的なモチーフ「鱗紋」「亀甲紋」「鳳凰」をAIに再解釈させ、テキスタイルに仕上げたものなど、「伝統」と「革新」のコラボレーション作品が発表された。

ユニークなのは、これらの作品がNFTとしてデータで提供されるだけではなく、実際に使うことができる伝統工芸品とのセット販売となっていること。スターマーク社の「老舗通販.net」において、数量限定の特別価格で提供されている。NFTは、日本においてはまだまだ購入のハードルが高くなっているが、現物の商品にあくまでNFTが付随する形を取っており、これならば手を出しやすい。

※参考 https://shinisetsuhan.net/collections/itokashi

老舗マルシェには素敵なものがたくさん!

渋谷ストリーム前の稲荷橋広場で開催された「老舗マルシェ」には約1000名が来店。「顔がいのちのよしとく〜」でしられる人形会社・吉徳株式会社や、300年続く和菓子屋の秋色庵大坂家、 『つゆの素』で知られるにんべん、浴衣・江戸小紋の一大ブランドの竺仙などが出店。

また会場に設置された特別ステージではKyoto Jazz Massiveの沖野修也氏、DJのMasaki Tamura氏が登場してプレイした他、日本各地の酒造メーカー11蔵が集結する豪華な試飲会も開催された。





吉徳で販売されていた今戸人形。可愛すぎてつい買ってしまった次第です!