カンロが見据える未来のグミ・キャンディ市場 Z世代に刺さる人気商品コラボ「ピュレグミ×マロッシュレモン」の発売も

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カンロ飴をはじめ、ピュレグミやマロッシュなどで知られるカンロ株式会社が、2月7日に2022年決算・2023年事業発表会を開催。キャンディメーカーとしてトップシェアを誇る同社だけに、日本のキャンディ・グミの未来を感じさせる内容となっていた。

同社・村田哲也氏は今年1月に代表取締役社長に就任したばかり。グローバル事業本部長やフューチャーデザイン事業本部長などを務めた村田氏は、三須前社長時代からのコア事業強化、海外事業の加速、デジタルコマース事業、従来事業に囚われない自由な発想で展開するフューチャーデザイン事業の4領域による改革路線を継承。先行き不透明な事業環境に負けない企業体質を確立する一方、「4事業すべてが推進力を持つ4輪駆動体制」を目指すとした。

左・阿部一博 取締役常務執行役員CFO、右・村田 哲也 代表取締役社長CEO。

カンロは、Z世代の感性を商品に取り入れるためのアプローチを積極的に行っており、2022年8月からは「Z世代 飴の原体験共創プロジェクト」を始動。新しい時代のキャンディを創り出すことを目標にすえ、2023年5月には現役女子高生と共同開発した商品を発売予定だという。

また、すでにZ世代に大きな人気を誇る同社2商品の夢のコラボ商品も発売する。グミブランドのなかで販売金額1位(2022年)を誇る「ピュレグミ」と、グミとマシュマロの中間のような食感で大きな話題となった「マロッシュ」、そのコラボとなる新商品が「ピュレグミ×マロッシュ レモン」だ。食べてみると、ピュレグミのサワー感とマロッシュのやわらかな甘さ、そして独特の食感と、食べるだけでわくわくするような一品に仕上がっている。

そして注目したいのはグローバル事業の展開だ。中国市場でのより深い発展のため、新市場・新チャネル開拓により事業規模の拡大を目指していく他、世界最大のキャンディ市場である米国市場にもチャレンジを行っていくという。

中国市場に合わせた新商品ブランド「0糖1刻(りんたんいーくう)」は中国向けのオリジナルレシピとなっており、珈琲糖と枇杷味糖の2品を展開。糖類ゼロの機能感とともに、リラックスやご褒美感を感じさせるというもの。今年3月にはパッケージデザインをリニューアルして中国での本格発売を開始、夏には中国での公式SNSを立ち上げ、秋からはラインナップを拡充予定だ。米国市場では、ピュレグミ、金のミルク、健康のど飴梅などの既存商品ブランドの展開を目指し、まずは現地パートナーの選定を進めていくという。

日本国内においては、同業他社の中でも革新的な取り組みを進めてきた同社だけに、海外市場においても大きなインパクトを与えることに期待したい。

これまでにもユニークな取り組みを行ってきたフューチャーデザイン事業では、サステナビリティ・Well-being・原料領域・共創において異業種他社との協業を行ってきたが、今年は廃棄包材の活用を行うという。今回の発表会では、デザイン会社 株式会社ペーパーパレードと協業し廃棄包材をアップサイクルして生まれた雑貨のサンプルを展示。なじみのあるパッケージが、可愛らしいポーチなどの雑貨になっており、会場の注目を集めていた。

デザイナーのセキユリヲさんがパッケージをデザインした110周年記念商品「Sweeten Style」。

デジタルコマース事業ではECサイト「Kanro POCKeT」をマーケットプレイス型(セレクトショップ型)にしていく一方、「心がひとつぶ、大きくなる。」ライフスタイルを体験できるリアルなポップアップストア出店も予定しているという。またZ世代のインターンシップ制度の導入を行い、具体的にはヒトツブカンロ事業部において2023年から学校法人自由学園高等科の生徒の受け入れを開始するとのことだ。

激化するキャンディ・グミ市場だけに、その一方で未来を感じさせるカンロの取り組みはいずれも魅力的。村田新社長のもとでどのような発展をとげていくのか楽しみだ。