2019年は無印良品のバターチキンカレーが発売されてから10周年にあたる年。その記念に、6月26日から初代『レトルトバターチキンカレー』が数量限定で復刻発売。2019年2月14日に発売された最新の5代目リニューアル品『素材を生かしたカレー バターチキン』と味はどう違うのか? 初代と最新のバターチキンカレーを食べ比べて検証してみた!
ファン待望! 初代『レトルトバターチキンカレー』が復刻!
無印良品の大人気商品と言えば、『バターチキンカレー』だ。人気の理由は、化学調味料や合成着色料、香料を使わず、スパイスを本格的に使ったインド式のカレーだから。スパイスと素材の香り・味を最大限に生かしたその味は、「レトルトとは思えない」とグルメ通をもうならせるほど本格的。発売以来、変わらぬ人気を誇っている。
そんな大人気商品が今年2019年で10周年を迎えることを記念し、「無印良品」を企画・開発する株式会社良品計画から、6月26日に初代『レトルトバターチキンカレー』(180g・希望小売価格 税込350円・2019年6月26日発売 ※数量限定)が復刻発売される。
記者を含め全国のカレーマニアにとって、これは見逃せない、否、食べ逃せない商品だ。
4回もリニューアルしていた! バターチキンカレーの歩み
バターチキンカレーは、カシューナッツのコクとトマトの旨味、スパイスの香りが生きた、カレーの本場インドさながらのまろやかでリッチな本格派カレー。
2009年5月に初めて発売されてから2019年に至るまで何度も味を見直し、4回もリニューアル。初代のコンセプトは「日本のごはんに合うインドカレー」。カレー粉を使った日本人になじみのある食べやすいバターチキンだった。
その後、開発担当者がインドへ渡ってカレーの本場でスパイスの使い方を学び、2012年8月に2代目バターチキンを発売。以降もインドでリサーチを重ね、2014年3月に3代目、2016年1月に4代目、2019年2月に5代目のバターチキン『素材を生かしたカレー バターチキン』を発売。リニューアルごとに本場の味に近づき、進化を遂げてきた。
今回は復刻版の初代と最新の『素材を生かしたカレー バターチキン』を食べ比べ、味の違いを検証してみよう!
5代目『素材を生かしたカレー バターチキン』
まずは、最新版の5代目『素材を生かしたカレー バターチキン』(180g・希望小売価格 税込350円・2019年2月14日発売)から。
見た目は赤みのある濃い茶色。欧風カレーのような色味だ。スパイスの香りを強く感じる。
ほんのり甘みのあるような香りは、カスリメティのものらしい。カスリメティはインドでは定番のスパイスで、フェヌグリークという葉っぱを乾燥させたもの。料理に使うと風味が格段に良くなり、旨味が深くなるという。
味はトマト感とスパイス感が強い。3種類のトマトが使われており、甘みの中に酸味と旨味も感じる。
ギー(バターオイル)とカシューナッツを使っているためまろやかさもあるが、スパイスが活きた味と言えるだろう。ちなみにギーとは、牛乳やバターなどを煮詰めて不純物を取り除いて純粋な油分にしたもの。インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」でも使われており、インドでは医療や料理、マッサージなど幅広く使われている万能オイルだ。
初代『レトルトバターチキンカレー』
続いて、いよいよ10年前と同じレシピで作られているという復刻版の初代『レトルトバターチキンカレー』を食べてみよう。
バター、生クリーム、カシューナッツなどが入っているため、濃厚でクリーミー。
カレー粉を使っているため食べやすく、ごはんにもよく合うなじみのある味。
まろやかなので、辛さが苦手な方や子どもでも安心して食べられる。万人受けしそうなクセのなさも特徴だ。
初代と5代目では味に大きな変化が!
5代目はトマトの酸味と旨味、スパイスが生きたコクのある味。一方、復刻版の初代はまろやかでクリーミー。誰もが食べやすいバターチキンカレーだ。
初代のコンセプトは「日本のごはんに合うインドカレー」。カレー粉を使っているため日本人になじみがあり、食べやすさが特徴だった。それに比べて5代目は、スパイスを使った本格的なインドカレーに変化している。そのため5代目はインドのナンに合うバターチキンと言えそうだ。
トマト好きな記者にはどちらかというと5代目『素材を生かしたカレー バターチキン』が好みだが、初代のほうがより日本人の思い浮かべる「バターチキンカレー」という名前にピッタリな味だと思った。カレーに何を求めるかによっても、どちらを美味しいと感じるかは変わるだろう。
復刻版は数量限定なので、食べ比べてみたい方はお早めに!