iFaceが安全&おしゃれなモバイル充電器「SafePaq」発表、全16色を展開

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スマートフォンアクセサリーブランド「iFace」を展開するHameeは10月6日、東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLで新シリーズ「SafePaq(セーフパック)」の製品発表会を開いた。第1弾として、半固体電池を使ったモバイルバッテリーを10月14日に発売する。カラビナでバッグの外側に下げて持ち歩くスタイルを打ち出し、カラーは全16色をそろえた。今月で15周年を迎えるブランドが、スマホケースの外へ踏み出す一手となる。

使っていなくても発火する

登壇した執行役員兼モバイルライフ事業部事業部長の諸星直紀氏は、まずモバイルバッテリーを取り巻く数字を示した。総務省消防庁の発表として紹介したデータでは、2025年にリチウムイオン電池が原因で起きた火災は1297件だった。3年間で2倍に増え、統計を取り始めてから最も多い。製品別で最多のモバイルバッテリーは482件で、1年でおよそ7割増えたという。

諸星氏が目を向けたのは、発火したときの状態だ。東京消防庁の2025年の調べでは、最も多いのは充電中の174件だった。次に多いのは、充電もしていない待機中の143件である。諸星氏は「使ってもいない、充電もしていない。ただ置いてあっただけ」と語った。

発火時の状態と、外出時の持ち歩き率を示したスライド
発火時の状態と、外出時の持ち歩き率を示したスライド

持ち歩きの実態にも課題がある。クロス・マーケティングが2025年10月に全国の20〜60代の男女1100人を対象に行った調査では、モバイルバッテリーの所有率は52.8%と過半数に達した。ところが外出時に持ち歩く人は35.8%で、約3人に1人にとどまる。バッグの中で見つからない、服やバッグに合わない、必要な日に限って家に置いてくる。諸星氏はこうした体験を挙げたうえで、どれほど優れた安全性を備えていても、その日バッグに入っていなければ安心は届かないと強調した。

15年前はGalaxy向け、30〜40代男性のケースだった

なぜスマホケースのブランドが充電に取り組むのか。諸星氏はブランドの来歴から説明した。最初の製品は2011年10月発売のケース「First Class」で、iPhoneではなくGalaxy向けだった。発売当初に買っていたのは30〜40代の男性で、耐衝撃性の高いタフなケースとして選ばれていたという。やがて、落としても画面が割れにくく持ちやすいという口コミが若い世代に広がった。現在は20代から30代前半の女性を中心に支持を集め、世界累計の販売数は3800万個を超える。

守るための性能には妥協せず、愛着につながるデザインにもこだわる。15年かけて積み上げてきたこの両立を、社会課題になりつつあるバッテリーにも持ち込むのが同社の狙いだ。マーケティングディレクターは「私たちは電池そのものを作る会社ではありません。私たちにできるのは、毎日持ち歩きたくなるものをデザインし、作ること」と語った。

ゲル状の電解質に温度監視、部品は1個ずつ追跡

製品を説明したプロダクトディレクターは、開発の考え方を「持ち歩かれることまで安全設計に含める」と表現した。

電池には、液体の電解質をゲル状にした半固体リチウムイオン電池を採用した。内部で急激な温度上昇が起きにくく、発火や液漏れのリスクを抑える構造だ。電池セル単体では、電池に釘を刺して内部をショートさせる釘刺し試験(内部短絡試験)をクリアしている。

監視の仕組みも何重にも重ねた。NTCセンサーが電池セルの温度を常に見張り、充電時は5〜45度、放電時はマイナス10〜55度の範囲を外れると自動で停止する。過電流や短絡、過充電、過放電に対する保護回路も備えた。10000mAhモデルでは、内部のチップが70度に達すると出力を30Wから20Wへ自動で落とし、表面温度を抑える。

外装は、iFaceがスマホケースで15年使い続けてきたTPU素材のバンパーで包んだ。消防庁のデータでは、モバイルバッテリーの出火原因の1位が、落下や衝突といった外部からの衝撃だったという。生産面では、製造から出荷までの履歴を一元管理するMES(製造実行システム)を導入した。電池セルなどの重要部品には1個ずつ識別番号を付け、全数検査と製造履歴の追跡ができるようにしている。検査データの分析にはAIも使い、品質のばらつきを監視する。

本体の周囲をTPUバンパーで囲んだSafePaq
本体の周囲をTPUバンパーで囲んだSafePaq

16色とカラビナ、価格は6380円から

カラビナは本体の中央に取り付ける設計で、ぶら下げても回転しにくい。プロダクトディレクターは「バッグの外に留めるということは、見えるということ」と述べ、見せたくなる色であることも安全設計の一部だと位置づけた。カラーはライトグレーやベージュといった定番に加え、推し活に使いやすいペールパープルやペールレッドもある。コヨーテやキャメルのように、バッテリーでは珍しい色も選べる。

会場に並んだ全16色のSafePaq
会場に並んだ全16色のSafePaq

容量は2種類だ。5000mAhモデルは重さ約146gで、USB-Cから最大20Wの急速充電に対応する。10000mAhモデルはUSB-CとUSB-Aの2ポートを備え、USB-Cは最大30W、2ポート同時に使う場合は合計最大15Wとなる。どちらも、接続した機器に合わせて電圧を細かく調整するPPSに対応する。イヤホンなど小型機器向けの低電流モード(USB-Cのみ)も搭載した。充電できる回数の目安は、iPhone 17の場合で5000mAhが約0.7回、10000mAhが約1.4回だ(同社計算値)。

価格は5000mAhモデルが6380円、10000mAhモデルが8580円(いずれも税込)。16色と2つの容量を合わせ、計32種類を展開する。10月10日からiFace原宿店で先行販売し、14日からiFace公式サイトや全国の雑貨店、家電量販店で順次扱う。

中央にカラビナを付け、下げても正面を向きやすい
中央にカラビナを付け、下げても正面を向きやすい

質疑応答では、バッグの外に付けるなら雨や猛暑の日はどうすればよいのか、という質問が出た。プロダクトディレクターは防水仕様ではないことを認め、ほかのバッテリーと同様に水濡れや高温多湿の環境は避けてほしいと答えた。公式の注意書きでも、雨の日や水辺ではバッグの中にしまうよう求めている。落下時の耐久性を示すMIL規格については、現時点では取得に至っていないと説明した。シリーズの第2弾、第3弾で検討したいという。

黒にはベージュ、秋にはボルドー

後半には、ファッションインフルエンサーの田久保夏鈴さんが登壇し、バッグとの組み合わせを実演した。黒のバッグには「ちょっと大人な感じで」とベージュを選んだ。ブルーを含む淡い色のバッグにはライトグレーを合わせ、秋らしいバッグにはあえてボルドーを差し色として入れている。「モバイルバッテリーが主役にもなれるような感じ」だという。自分用に1色選ぶなら、迷わずイエローだと笑った。

淡い色のバッグにライトグレーを合わせた田久保夏鈴さん
淡い色のバッグにライトグレーを合わせた田久保夏鈴さん

アンバサダーを務める9人組アイドルグループ「iLiFE!」も、それぞれのメンバーカラーのSafePaqを手に登場した。ネイビーを選んだリーダーの空詩かれんさんは「このネイビーが1色あることで、コーディネート全体が引き締まって見える」とアピールした。あいすさんは、モバイルバッテリーの発火が問題になりつつある中で、そこに正面から向き合っている点がうれしいと話した。

キャッチコピーは「気分がアガる、わたしの色。」。メンバーが私服で登場する広告ビジュアル
キャッチコピーは「気分がアガる、わたしの色。」。メンバーが私服で登場する広告ビジュアル
4つの日常シーンに沿ってSafePaqを語ったiLiFE!
4つの日常シーンに沿ってSafePaqを語ったiLiFE!

発売を記念し、10月10日から11月15日まで、購入者の中から抽選で18人にメンバーのサイン入りSafePaqが当たるキャンペーンを実施する。iFace原宿店や公式サイトなど対象の11店舗では、先着でiLiFE!のオリジナルアクリルキーホルダーを配布する。

サイン入りSafePaqが合計18人に当たるキャンペーンを発表
サイン入りSafePaqが合計18人に当たるキャンペーンを発表
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