家電を使うだけでサステナブル? パナソニックが目指す環境に優しい家電と暮らしのトークセッション

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2023年9月21日(木)、パナソニック株式会社は「パナソニックセンター東京」で「サステナブルな家電とくらし」をテーマにしたセッション企画をメディア向けに開催した。この企画では、パナソニックの製品における環境への取り組みや消費者のサステナビリティ意識の調査結果を発表するとともに、モデルの世良マリカさんをゲストに迎えてトークセッションなどを行った。

世良さんは、大学の研究プロジェクトでケニアで廃棄されるサンダルから新たなプロダクトを作るという環境問題、雇用創出、動物保護というサステナブルな活動に参加している。世良さんは、「私自身も日頃の生活で、サステナブルなものを取り入れることにとても積極的だと思います。周りもそういう方が多いように感じています」と語った。

パナソニックは今年の8月に全国の男女1000名を対象に「家電や暮らしのサステナビリティに関する意識実態調査」を行った。その結果、「環境や社会に配慮した製品やサービスを取り入れてみたい」という質問に対して全世代では74.2%が「とても思う」または「まあまあ思う」と回答した。一方でZ世代では82.5%がそう答え、全世代よりも高い意識があることが分かった。

パナソニックはこの消費者の意識に応えるべく、製品企画の段階から環境配慮を意識して取り組んでいる。例えば、新製品ヘアドライヤー『ナノケア(EH-NA0J)』では、植物由来の成分を10パーセント以上配合した塗料や包装材のプラスチック使用量の削減などを行っている。また、名のケア史上最大風量なので、使用時間の短縮による節電・エネルギー使用量の削減も可能なとなっている。

ビューティ・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画課 中尾彰氏は、「環境配慮やサステナブルな要素は商品を企画する上で重要」と語った。

同様に、インバーター全自動洗濯機「NA-FA7H2」では、製品全体のプラスチックに対し約40%再生プラスチックを使用しており、大型家電としては大きな影響力がある。さらに、NA-LX129Cシリーズは、衣類を長持ちさせる「衣類のロングライフ化」や撥水性が低下した衣類の撥水性を回復させる機能も開発しており、資源循環にも貢献している。

ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課 中込光輝氏によれば「再生プラスチックは強度が低下し、色も黒系で外観に影響するため、設計を工夫して強度を上げ、色の使い方にも配慮しています」とコメント。

また、無洗米専用の自動計量IH炊飯器『SR-AX1』も紹介された。無洗米専用の炊飯器では、家庭での排水量が減り水質汚濁の抑制にも繋がるほか、無洗米に加工する際に出る「肌ぬか」を肥料や飼料として活用できるというメリットがある。また、アプリで炊飯管理が出来るので、ご飯の無駄がでることもなく、フードロス削減にもなる。

キッチン空間事業部調理ソフト課の萩成美氏は「とぎ汁が出ない、農業資源再利用などのサステナブルな観点から、無洗米に着目した」と語った。

また当日会場となったパナソニックセンター東京では、「Panasonic GREEN IMPACT PARK」の見学もできる。Panasonic GREEN IMPACT PARKは小学4年生から中学生をコアターゲットとした体験型施設で、CO2の削減、資源の循環などを楽しく学べる。身体を動かして遊びながら「体感」として学べるので、子どもたちだけではなく、大人にもおすすめだ。


環境配慮を意識した商品やパッケージの開発など、サステナブルな取り組みを続けていくという同社、今後も注目だ。