一色萌のアイドル、色々。第11回「アイドルと趣味」

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キスエク一色萌

こんにちは。プログレアイドル・xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。

暖かい日が増え、景色もだんだんと春めいて参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は四季の中で春と秋が同じくらい好きですが、秋花粉症の患者なので春の方がちょこっとだけ、より好きです。

好きといえば。

私はつい最近、ドラマ『トクサツガガガ』にハマっていました。2019年1月から3月にかけて全7回で放送された、NHKの連続ドラマです。
「スキなものはスキ!!!」と大きく書かれたメインビジュアルは記憶に新しいのではないでしょうか。

ドラマ『トクサツガガガ』のストーリーは“隠れ特撮オタク”のOL・仲村叶(小芝風花)が、会社の同僚や親への“オタバレ”のピンチを特撮ヒーローやオタ仲間の言葉に勇気づけられながら切り抜けていき、「好きなものには年齢も性別も関係ない、好きなものは好きでいい」ということを伝える物語です。

元々原作のマンガのファンだったこともありますが、何を隠そう私も小さい頃からの特撮ヒーロー好きです。苗字の「一色」の読みをメジャーな「いっしき」ではなく「ひいろ」にしたのも、大好きなヒーローのようになりたいという思いを込めてのことでした。毎週夢中で視聴していたので、終わってしまってとても寂しいです。二期、やらないかな……。

そんなわけで今回は「趣味」「自分の好きなもの」についてのお話です。

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好きなものを好きと言うのは、けっこう勇気のいることです。

内に秘めている好意を外に晒す行為には、その対象やむきだしの好意そのものをよく思わない人と衝突するリスクが伴います。

好きなものに関する話でいやな気持ちになる状況は、なるべくなら避けたいと誰でも思うことでしょう。

アイドルさんの間には、「アイドルが他のアイドルのことを好きと公に言うことはあまり好ましくない」という価値観があります。

自分のアイドルとしてのプライド、ファンにとって夢のような手の届かない存在であるべきという心がけ、界隈への配慮、好きなアイドルさんへの愛を「営業だ」などと揶揄されたくないという気持ち……理由は色々と考えられますが、自身がアイドルでありながら他のアイドルを好きだと発言することは少しきまりが悪いという空気が、誰かに憧れてアイドルになったという子が多勢となった今でも、確かにあると感じます。

私はアイドルが好きです。特撮ヒーローも好きだし、美術も好き、本も好き、仏像も動物も演劇も音楽も好きです。他にも好きなものはいろいろあります。基本的に目に入ったもの全てに興味を持ってしまうので、きりがありません。

私はいま、こうして自分の趣味を公言していますが、最初からこうしようとは思っていませんでした。むしろアイドルになる前、アイドルになった自分を妄想する時、前述の価値観に則って出来ることなら自然とバレるまでアイドルが好きであることは隠しておこうと思っていました。まぁ、出来なかったので今こうなっているわけですが。。

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昔から、私にとって多趣味であるということは個人の愉しみであると同時に、コミュニケーションの手段でもありました。

一対一で話をする場面では、相手の様子を見て興味がありそうな話題を選んで話すことができるからです。

もしも相手の趣味が自分の守備範囲外だとしても、趣味の話は聞くのも話すのもとても楽しくて、私と相手の関係性に関わらず共有できる話題だと信じてきました。

逆に言えば、趣味以外の部分での関係性が構築されるまで、私は趣味について話す、以外の会話の始め方を持ち合わせていませんでした。
それが上手く噛み合わなかった場合、その人とのコミュニケーションはそこで行き止まりです。

私の趣味は魅力的で素晴らしいものであるという自負がある一方、私自身はつまらない人間である。それが私の大きな欠点なのは明確でしたが、かといってそれで特に困ることもありませんでした。

しかしアイドルになって最初の一歩、初めてステージに立って私を知らないたくさんの人の前でMCをするときに、困った事態に陥りました。

何か話さなくては。

初めましてだから、自分のこと?でも、私は自分の魅力がわからない。

頭の中が真っ白になりました。そして咄嗟に口から出た話題が、アイドルオタクのカミングアウトでした。

あとで改めて自分について考えたとき、趣味の話をしている時が一番自然体でいられる気がしました。また、私のパーソナリティにおいて最も大きな特徴が「オタク気質であること」なのも確かでした。

大げさに聞こえるかもしれませんが、あの日オタクであることを、あのステージで言ったから、今があるのではないかと思うのです。

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アイドルだけに関わらず、自分の趣味を公表するかどうかはイメージプロデュースの要素として非常に大きい役割を持ちます。趣味というのはそのままその人物の特徴となり得るからです。

一度「〇〇が好きな人」として印象がついたら、なかなかそのイメージが覆ることはありません。

私の場合、自分やグループの名前よりも先に「アイドルオタクの子」「特撮好きな子」「仏像好きな子」として印象に残ってしまうことが多いのですが、時々アイドルとして活動している上で「これでいいのだろうか?」と思うこともあります。

「好き」の気持ちは測ることのできないものですが、私と同じくらいアイドルが好きな子はたくさんいるし、私よりも特撮に詳しいアイドルさんだっているのです。

アイドルであり自分のイメージが自分だけのものでないという立場では、「スキなものはスキ!」と言いたくてもなかなか言えない子もいるでしょう。

「実は私もあれが好きで……」と話しかけてもらうこともあり、そういう時は趣味を言っていてよかったな、と思うのですが同時に、きっとあれが好き、これが好きと発言している私のことを鬱陶しく感じている方も少なからずいらっしゃるだろうと想像してしまいます。いつもご迷惑おかけしてすみません……。

好きなものについて話している時というのは、夢中で、興奮していて、それしか見えなくなっていて、客観的に見てなんともかっこわるい場合もあるものです。

でもやっぱり、私は、好きなものの話をしている人の生き生きとした語り口が、きらきらとした眼差しがとても好きです。

公にするかしないかなんて、それこそ気持ちには関係のないことです。スキなものはスキ!という気持ちを、どうか大切に。

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3/23(土)日本を代表するプログレバンド金属恵比須(http://yebis-jp.com)とのツーマンライブ開催! スウェーデンのプログレバンド、アネクドテン公認カヴァー曲「Nucleus」をコラボレーション! 3/31発売の同曲を当日披露、CD先行販売します!
当日はキスエクより重大発表もあります!

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3/23(土)金属恵比須vsキスエク「猟奇爛漫FEST Vol.3」
■会場:高円寺High
​■開場:17:00 開演:18:00
■前売:4,000円(+1D)当日:4,500円(+1D)
■出演:金属恵比須、xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(with Qui)
プレイガイド(イープラス)

https://eplus.jp/sf/detail/2852400001-P0030001

【プロフィール】

一色 萌(ひいろ もえ)

ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと

WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜)

<一色公式Twitter> https://twitter.com/hiiro_moe

<公式Twitter> https://twitter.com/xoxo_extreme

<公式YouTubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA

<取材・オファー等> Email : contact@twelve-notes.com

【グループプロフィール】

xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク)

楠 芽瑠・一色 萌・小日向 まお・小嶋 りんの4名からなる、プログレッシヴロック(略:プログレ)の楽曲を中心にパフォーマンスしているアイドル。プログレとは、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子…等が特徴の楽曲です。

2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I like it!」とコメントで絶賛。

ライブ活動の他、ディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、プログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントに、アイドルとして初出演。

2018年にフランスを代表するプログレバンドMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を初披露。その動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認したMAGMAが、公式Facebookで紹介したこともあり、一日で2000以上の再生数を得て話題になる。

同年2月4日に記念すべき初のワンマンライヴを鹿鳴館にて開催。プログレッシヴロックを知っている人も知らない人も楽しめるLIVEと評判。