中国の国民的女優ファン・ビンビン(范冰冰)さん(37)に対して、国税当局が彼女と関連企業に対して計約1億4千万元(約23億円)の脱税を指摘。追徴課税と罰金は合計約8億8千万元(約146億円)にものぼることが明らかになった。
一時は約4カ月にわたり、消息不明となっていたファンさん。現在はインターネットを通じて健在ぶりをアピールする一方で謝罪文を公表、全額を支払って復帰をめざすという。
そんなファンさん自身に対するCSR評価リストが実に興味深い。これは北京師範大学の研究機関と中国科学院が共同作成した「中国社会責任100人論壇」という“人”に対してのCSR評価リスト。2017年から2018年まで、映画やテレビ界の俳優、歌手、タレントなどの社会的責任の達成度を調査したものだ。
評価基準は「スターとしての社会的なふるまい」をはじめとしたもので、ファンさんに対しては100点満点中0ポイントが付けられている。またこのデータを引用した国営メディア・中国日報は「中国スターCSR報告で2人がゼロ点」と題した記事を9月11日に発表、多くの中国人から失望の声が上がっている。
ちなみに同リストにおいて日本でも有名なところでは、リン・チーリン(林志玲)さんが8位で61ポイント、ジャッキー・チェン(成龍)さんが42位で38ポイント、女優チャン・ツィイー(章子怡)さんが48位で36ポイント。トップは人気俳優で映画監督のシュー・ジェン(徐崢、シュウ・チェン、シュー・ジョン)さんの78点。
一方、人気俳優のマイケル・チェン(陳赫、チェン・フー) さんは0点で、ファンさんとおなじ最下位だった。100点満点中60点を合格とした場合、社会的責任を果たしているという合格ラインに達しているのはわずか9名だったという。
日本ではまだこのような格付けは行われていないが、もしそうなったら泡を食う芸能人も多そうだ。
執筆者:mevie.it