幼児がスマホ使用するとバカになる危険性、大学研究で判明 睡眠障害や脳の発達を妨害する

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乳幼児がスマートフォンやタブレットを使用した場合、睡眠サイクルに変化が起き、脳の発達などにも影響が出る危険性があるという。

イギリスのロンドン大学バークベック・カレッジとキングス・カレッジ・ロンドンによる共同研究チームが、3歳未満の乳幼児を持つ親700人を対象にして、子どものタッチスクリーンデバイスの使用時間と睡眠パターンについて調査を行った。(アメリカ科学振興協会が発行する専門誌Scientific Advancesに掲載)

その結果、乳幼児715人のうち75%は毎日、スマートフォンやタブレットPCなどのタッチスクリーンデバイスで遊ぶことが判明した。

生後6〜11ヶ月の赤ちゃんの平均使用時間は8分。そして生後25〜36ヶ月の幼児になると、平均使用時間は44分に一気に増加した。さらに、一日に5時間以上もそれらのデバイスで遊ぶ、生後12〜18ヶ月の子供たちも多いことが判明した。

そしてその問題点として、タッチスクリーンデバイスを使用した乳幼児が夜にあまり眠らなくなり、昼間に眠るようになることが判明したのだ。さらに睡眠時間は全体として約15分を少なくなってしまうという。

ロンドン大学バークベック・カレッジのティム・スミス博士によれば、乳幼児の睡眠時間は、脳の発達に関係しているので十分な睡眠をとることが重要だと警告。

子供を静かにさせるのには便利なのですが…。

乳幼児が夜更かしして遅くまで起きていたり、睡眠時間が足りなくなったりすることは、子供の学習能力や知性に大きな悪影響をもたらすと言われていることを考えれば、当然の指摘だとも言える。

騒いだり泣いてしまう子供たちを静かにさせるため、ついあてがってしまいがちなスマホやタブレット。だがその使用には要注意を。

文/高野景子