全国のおみやげ菓子は全て同じ会社が製造 どれも味が似てる衝撃の理由

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※美味しいけど、どこか味が似ているあのおみやげのお菓子…。画像はイメージです。
※美味しいけど、どこか味が似ているあのおみやげのお菓子…。画像はイメージです。

知人や家族が旅先で買ってきた、日本各地のおみやげ物。その中でも、クッキー、パイ、マンジュウなどの菓子って同じ味がする気がしないだろうか? それもそのはず、実は全国各地のおみやげ菓子といっても、他県にある同じ会社が製造している場合があるからだ。

つまり、父親の東京スカイツリーみやげのクッキー、母親が新大阪駅で買ったクッキー、そして自分の福岡空港で選んだクッキー…、そのどれもが実はおんなじ会社が作っていたりすることがあるわけ。

中でも有名なのは香川県にあるツジセイ製菓だ。商品の企画・提案、パッケージ加工も行なう製菓メーカーで、他社のブランド名で販売される商品を受注生産しているため、その名はあまり知られていない。パッケージにものその名前は記されていないため、知る人ぞ知るぐらい。

しかし、ツジセイ製の菓子は全国の駅、空港、イベント、土産物ショップに並べられている。あなたも見たことがある◯◯県のあの菓子や、■■県の菓子もツジセイ製だったりする可能性があるのだ。

ちなみにそう聞くと騙されたような気分になるかもしれないが、そうではない。

「ツジセイさんがまとめて製造を請け負うことで、小学生が買えるような少額のおみやげものが流通しているんですよ。同僚に配るのにちょうどいいような地方のお菓子は、同社がさきがけとなってるんです。だから多くの消費者は恩恵をこうむっている」(観光業界関係者)

同社の社長はインタビューで生みだす企画は年間100、3日に1つ新しい菓子を作っていると答えている。おみやげ業界の縁の下の力持ちなのだ。

有名なのはツジセイ製菓だが、他にもこういった製造のみを請け負っている菓子メーカーはいくつか存在し、そのおかげで我々は安定した美味しさの土産物の菓子を、そこそこのお値段で買うことができるというわけだ。

文/鷹村優