キアヌリーブスが語った路上生活の理由が悲しすぎる 彼女と子供の死…

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※画像は『キアヌ・リーブス ぼっちフィギュア』

※画像は『キアヌ・リーブス ぼっちフィギュア』
※画像は『キアヌ・リーブス ぼっちフィギュア』
インターネット上で「路上ひとりぼっち姿」が話題になってきた、ハリウッド俳優のキアヌ・リーブス。ホームレス俳優というアダ名の通り、街角のベンチで一人でサンドイッチを食べていたり、ホームレスの隣で昼寝をしたり、いつもこ汚い服を着て歩いている、そんなセレブとは思えない生活をパパラッチされてきた。

ただし、そのホームレスのような生活はかなしい過去が関係している。

キアヌは1999年に映画「マトリックス」の成功でトップ俳優に仲間入りしたが、私生活で大きな事件に見舞われた。かつて女優のジェニファー・セイムと交際し、彼女は彼の子供を身ごもったが流産。彼女はそのショックでうつ病を患い、キアヌとの関係にもヒビが入りはじめる。そして流産から約1年半後である2001年、ジェニファーはマリリン・マンソン邸のパーティーに参加した後、事故を起こして帰らぬ人となった。事件当時、彼女はコカインをはじめとする複数の薬物を使用していたことが判明している。

それ以来、キアヌの表情や私生活を大いに変わった。ゲイであるという報道も出るほどに女っ気がなくなり、女性との真剣な交際を避けるようになったのだ。また彼が家の外でホームレスのように暮らしているのを聞かれると「必要なモノはすべてある。どうして中身が空っぽの豪邸に住む必要がある?」と答えた。

またキアヌの人生自体、成功とは裏腹に暗いカゲがおちている。父親は12歳の時に麻薬所持で逮捕、母親はストリッパーでそのことで周囲からからかわれることも度々だった。93年には親友だった俳優のリバー・フェニックスが薬物中毒死。同じ年に父親は再び逮捕。また妹は白血病をわずらった。こういった不幸が、繊細な性格の彼に大きな影響を与えたのだ。

彼はセレブにもかかわらず、ボディーガードも基本的にいないし、高いブランドの服も着ない。またあるインタビューでは「君たちは生きるために幸せでいなければならない。僕は違う」と答えている。自分は幸せになってはいけない、そう思っているようだ。

ネットではよく「俺たちの仲間」として言われるキアヌ・リーブス。だがその人生への絶望感はこれほどまでに深いのだ。

文/関本尚子