セカンドスキンが象徴する美容×テクノロジーの未来 BONOTOX社が大手に先駆けて商品化も


「セカンドスキン」といった言葉を筆頭に、現在美容×テクノロジーである「ビューティーテック」に注目が集まっている。

2016年にスウェーデン人の女性起業家Ida Tin(アイダ・ティン)氏が発案したとされる「フェムテック」。このワードは、女性たちが抱える課題をテクノロジーの力で解決しようとする思想やサービス、製品をあらわし、「ビューティーテック」も同領域に含まれる。

すでに異業種やベンチャー企業も続々参入する一方、化粧品と美容医療の境界線もあいまいなり、大手化粧品会社では人工知能(AI)や人工皮膚など最新技術を取り入れた研究開発に力を注ぐなど、大きな盛り上がりを見せている。

また環境面からしても、SGDsへの関心の高まりからオゾン層の破壊、大気エアロゾル粒子(いわゆる黄砂など)、大気の新規化学物質による汚染などの諸問題があり、皮膚を守ることは人類にとって喫緊の課題だ。そのため女性や美容の問題以外からも、これら“テック”への関心は高まっている。

「セカンドスキン」をめぐる大きなトレンド

「セカンドスキン」はその典型例と言えるだろう。資生堂は2018年に米ベンチャー企業のオリボ ラボラトリーズ(OLIVO LABORATORIES)の保有する、人工皮膚を開発する「セカンドスキン」事業および関連事業を取得。

「セカンドスキン」はオリボ社が特許を持つ技術で、ポリマーベースのクリームの上に専用の乳液を重ねて塗ることによって肌と一体化し凸凹を修正する人工皮膚を肌上に形成し、シワやたるみを隠すことを可能にするというもの。もちろん人間の肌には無害で、肌面の形状に合わせてフィットする。

また肌のケアとしても優れており、通常肌に塗るクリームやトリートメントは約90〜95%が擦れなどにより浸透前にリムーブされてしまうが、同技術は美容成分を肌に閉じ込めることができるという。

「セカンドスキン」に関連する他社の動きとしては、花王は昨年11月に、軽く柔らかい自然な積層型極薄膜を肌表面に作る“ファインファイバー技術”を発表。スキンケアやメイクなどの美容領域だけではなく、将来的には治療領域への応用も視野に入れているという。

上記のような大手企業は、いずれもまだ研究開発段階であり、商品の実用化までにはいたっていない。一方、国内企業でビューティーイノベーションを掲げるBONOTOjapan株式会社が、「セカンドスキン」商品をすでに販売して人気を集めている。

美容業界におけるGoogleは現れるのか

BONOTOXjapan社は2019年6月に、高分子の美容成分膜(タンパク質膜)を使用した高密着エイジングケアパック「BONOTOX セカンドスキンクリーム」を発売した。

これは、非外科的美容療法の世界的な権威であるアレクサンドル・リブキン氏(UCLA医学部博士)とボノトックス社・研究所長であるカルH.S.キム氏(コーネル大学博士)が共同開発した独自技術。バリアをつくるセカンドスキンの美容成分膜形成技術と、美容成分伝達技術に優れたリポソームを掛け合わせることにより,低分子化の美容成分が肌の奥まで染み込む高密着エイジングケアパックができる。

技術的な言葉が並ぶと難しく感じるが、「BONOTOX セカンドスキンクリーム」の性能としてシンプルに見ればわかりやすい。肌表面の古い角質や汚れなどをしっかり吸着し、潤いを閉じ込め塗っている間も保湿環境をキープ、また低分子化の美容成分が肌の奥まで染み込むことで長時間の肌の休息が可能といった、多くの女性が欲する機能を追求・実現したものということだ。

最近のビューティーテックへの期待感や、そんな効能により、「BONOTOX セカンドスキンクリーム」は4月22日のQVCジャパン先行販売では、開始15分でソールドアウトとなり、スキンケア部門においてQVC開局以来最短を記録するなど、大きな反響を読んでいる。

この「セカンドスキン」に象徴されるビューティーテックやフェムテックというトレンドにおいて、BONOTOX社が超大手に先駆け商品開発を行ったことは注目に値する。かつてのGoogleやFacebookのように、新しい破壊的イノベーションを起こす企業が今後多く現れそうだ。