一色萌のアイドル、色々。第13回 「アイドルと認知」


こんにちは。プログレアイドル・xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。

平成が終わり、令和になって半月ほどが経ちました。みなさまいかがお過ごしですか。

初めの数日こそ新元号に関する話題で世間もアイドル界も持ちきりだったような気がしますが、早くも若干飽きたムードが漂っているなぁと思う今日この頃です。

令和とはこれから長い付き合いになるのでしょうし、ゆるりと構えていたいと思います。

さて、突然ですがここで質問です。

あなたはアイドルに“認知”されていますか?

「認知」という言葉でニヤッとしたあなたも、一体何のことやらというあなたも。

どうかしばらくお付き合いくださいませ。

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「認知されていますか?」なんて、この言葉にあまり馴染みのない人には、どういう質問だ?と思われてしまうかもしれません。

普通に「あなたはアイドルに顔や名前を覚えられていますか?」と訊けば済む話ですが、実際にアイドル現場では「認知ある?」「まだきてないんだよね〜」なんて会話があちらこちらから聞こえてきます。

ヲタク用語として使用されている「認知」は、一般的な用法の「認知」と意味はほとんど変わりませんが、現場の文化に合った形でカジュアルに使われる言葉として、自然に再定義されて使用されています。

例を挙げると通常の「認知された」という使い方の他に、覚えてもらったことを「認知がきた」、覚えてもらっている状態を「認知がある」、忘れられてしまったことを「認知が切れた」と言ったり、その他にも悪い印象で覚えられてしまうことを「逆認知された」というふうに使用されているのですが、これはアイドル現場以外ではなかなか耳にすることのない言い回しではないかと思います。

「隣の部署の佐藤さんから去年の忘年会の時に認知もらったんだけど、この前すれ違った時に声かけたら認知切れてたんだよね〜!」

……なんて会話はなかなか……ないですよね……?

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「アイドルから認知をもらうこと」に関しては人によってスタンスが多様に異なっていて、観察するとおもしろいものです。

絶対に認知がほしい人、できれば認知をもらえたらいいなという人、自然と認知がくるまで黙って通い続ける人、できるだけ認知されないように控えめに過ごす人……本当に様々です。ちなみに私は、できるだけ認知をされないように静かに通うタイプです。

基本的にアイドルとファンも人と人とのコミュニケーションなのですから、何度も顔を合わせるのなら、お互いに顔と名前を一致させた状態の方が思い出に残る会話ができるに決まっています。

それに「認知」は対象となる人物が有名・人気になるほどハードルが上がるものなので、長く活動している子がブレイクした時なんかは、「あの子から認知があるんだぜ!」ということがファン同士の話のネタになるし、羨望の的にもなります。

それに加えて自分がアイドル活動をするようになってわかったのは、アイドル側もたくさんのアイドルの中で、自分のところに足を運んでくれた人に対する時はたくさんの中の一人ではなく個人として対したいと思っている、ということです。

初めての人の名前は反射神経的に尋ねたくなるし、何回か来てくれている人の名前をド忘れしてしまった子が楽屋で反省しているのを見かけることも多くあります。ツイッターのリプライや反応を見ながら、「この人ってあの時来てた人?」とメンバー同士で確認している風景も珍しいものではありません。ライブハウスに入場する人間は全員名札を付けたら良いのではないか、なんて話題が真剣に議論されるくらいには、アイドルはファンの名前を覚えることに対して切実でストイックです。

アイドルが「お客さんに楽しい思い出を」と、自身の仕事を全うしようとする上でも、やはり「認知」は大切なのです。

先日とあるアイドルさんとチェキを撮った際に、かなり久しぶりだったのにも関わらず、「萌ちゃん!」と話しかけられて非常に驚いた、という出来事がありました。

帰宅してからチェキ帳を見返すと、その子と2ショットチェキを撮ったのは6年間で4回。

その間にはグループが変わったり、私がしばらく足を運んでいなかった期間も含まれます。多くのライブを日々こなし、ファンの方も全国にいらっしゃいます。私が最後に名前を聞かれたのだっていつなのか定かではありません。アイドルってすごい……!

こうして6年越しに心を掴まれて改めて、アイドルさんの記憶力の凄さと「認知」の持つ力に畏敬の念を抱いたのでした。

……という事情を分かった上でも、いざヲタク側の立場の時は私のことなんか覚えなくて別にいいよー、という気持ちになってしまうし、それとは別の問題として緊張して話せなかったりもするので、なかなか難しいものです。

しかし積極的に覚えてもらおうとしていないからといって、認知をもらって嬉しくないのかというとそういうわけでもなく、気恥ずかしいけど普通にめっちゃ嬉しい、というのも複雑なファン心理です。。(我ながらめんどくさい!)

知らないふりはできても知っているふりはできないし、よーし、私もみんなの顔と名前をバリバリ覚えるぞ!と気合を入れ直した令和の初め。

初めましてのみなさんも、お久しぶりのみなさんも、いつもありがとうなみなさんも、一色萌はいつでもお待ちしております。

(どこかのアイドル現場でオロオロしている私を見かけた時は、見なかったことにしておいてね!)

【プロフィール】

一色 萌(ひいろ もえ)

ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと

WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜)

<一色公式Twitter> https://twitter.com/hiiro_moe

<公式Twitter> https://twitter.com/xoxo_extreme

<公式YouTubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA

<取材・オファー等> Email : contact@twelve-notes.com

【グループプロフィール】

xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク)

楠 芽瑠・一色 萌・小日向 まお・小嶋 りんの4名からなる、プログレッシヴロック(略:プログレ)の楽曲を中心にパフォーマンスしているアイドル。プログレとは、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子…等が特徴の楽曲です。

2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I like it!」とコメントで絶賛。

ライブ活動の他、ディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、プログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントに、アイドルとして初出演。

2018年にフランスを代表するプログレバンドMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を初披露。その動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認したMAGMAが、公式Facebookで紹介したこともあり、一日で2000以上の再生数を得て話題になる。

同年2月4日に記念すべき初のワンマンライヴを鹿鳴館にて開催。プログレッシヴロックを知っている人も知らない人も楽しめるLIVEと評判。


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