ラーメンの聖地で人気店が閉店 カオス過ぎるメニューに最終日も客殺到


一見、ふつうのラーメンだが…。
一見、ふつうのラーメンだが…。

「ラーメンの聖地」と呼ばれる東京高田馬場で、若者から人気のラーメン店「千代作」が、7月31日をもって閉店。本日最終日には多くのファンがつめかけている。今は全国で見かける横浜家系ラーメンを出す店で、創業した1997年には、都内ではまだ珍しい存在だったという。

だが、家系ながらも枠にとらわれず様々なパロディメニューを出す遊び心から、注目される存在だった。ラーメン二郎を思わせる「千代二郎」、富山の名物ブラックラーメンのように黒い、新宿区の地名をつけた「戸山ブラック」、そしてラーメン屋なのにタンシチューとライスのセットなどを提供。そしてそれぞれの味は、二郎でもなく、戸山オリジナルとしか言いようのない味だった。

※千代二郎などが多くのファンから愛されていたという。
※千代二郎などが多くのファンから愛されていたという。

また店内には常にハードロックが流れていることもあり、近所にある音楽専門学校の生徒たちや、近隣のスタジオで練習をしたミュージシャンが訪れるなど、高田馬場の名物とも言える店だったのだ。

最終日には午前中から常に50人から100人近くの客がならんでの大行列となった。

「6月いっぱいをもって閉店した、つけ麺の人気店べんてんはラーメンファンに有名でしたが、千代作はそこまでではない。しかし、高田馬場のふつうのアンちゃんたちに、もっとも愛されていたのだが、この店でしたね。今日は泣きながら食べている人も見かけましたし、青春の味として惜しむ声もネットで多くあがっていました」(高田馬場の出版社社員)

店内には『こち亀』『ドラゴンボール』『寄生獣』『ナニワ金融道』などの漫画が置いてあり、他にも店を訪れる学生たちの写真、なかには男性器をかたどったご神体のような物体まであり、実にカオスな空間だったというラーメン店・千代作。

ここのところ人気店が次々と閉店しているというラーメンの聖地から、また一つ名物の店がなくなる。現在夜に入っても客が並び続けており、千代作を終わらせまいというファンが、次々に集結しているという。

文/原田大