年間アーカイブ 2014
スーパー試食販売が減ったのは消費者が冷酷だから 試食しても買わないが当然
スーパーマーケットで試食販売コーナーが減っているのに、皆さんはお気づきだろうか?
販促効果が少ない試食販売
マネキンと呼ばれる女性たちがソーセージや冷凍食品のサンプルを食べさせてくれるのは、我々が子供の頃には実に楽しい経験だったのに。一体なぜ減ったのだろうか、その答えはシンプル。費用対効果が悪いからだ。
「マネキンの女性の人件費を考えると割に合わない。時給は1200円から1500円、日給で7000円程度。しかも彼女たちは派遣なので業者もはさんでいるため、実際はそれ以上の金額がかかる場合が多い」と語るのは食品メーカー社員。たしかに一つ数百円の商品では、かなりの数を買ってもらわねばペイできない。
食べたら買わなきゃ悪い、のか?
とはいえ、試食で味を試して買ってもらい、将来的に食卓の“定番”にしてもらうのが狙い。その日の売上だけを狙っているわけではない。
それでもメーカーが試食販売を控えるのには理由があるという。「試食しても買ってくれないお客様がここ10年で増えている。タダで食べたら悪い気がするから買う、という感覚のある人が減っている印象がある。薄情と言えなくもない(笑)」(ローカルスーパーの店長)
自分自身をふりかえっても、試食をしたからといって購入するかと言われると微妙なところ。こういった広告効果への疑問が、減少させている原因となっているようだ。そんな我々の“薄情さ”に愛想がつきたのか、試食コーナーを設けずただ宣伝文句のはいったテープやCDを流すだけの店も増えている。
『美味しんぼ』のエピソードも今は昔
アベノミクス景気と言われ、消費マインドもあがっているが、食品メーカーらが試食販売を復活させる兆しはいまだない。漫画『美味しんぼ』の中では、辰さんというホームレスと主人公・山岡が、ケチで有名な社長を百貨店の試食コーナーで“金のかからない接待”するエピソードがあるが、遠い時代のものになってしまった。
文/原田大
元祖制服萌えアンナミラーズが絶滅寸前 伝説の制服はもう1店舗でしか見られない…
元祖萌え系だったアンナミラーズ
今でこそ萌系なメイドカフェも珍しくなくなったが、20年前ともなるとそんなものはなかったのだ。その頃にそんな萌えを一手に引き受けていたのが、ファミリーレストランのアンナミラーズ。だが、かつて栄華をほこった同チェーンも現在ではたったの1店舗となっている。
80年代から90年台にかけてアンナミラーズを業界の女王たらしめたのは、ミニスカートと、通称「乳袋」と呼ばれる胸のまわりが特殊デザインされた制服だ。
これがウケにウケ、かわいい女の子とセクシーな制服見たさに野郎どもが集まりまくった「伝説の地」であったのだ。値段は客単価1000円オーバーだったにもかかわらず、多くの男子(現在はオッサン)たちが鼻の下をのばしていた。
アンナミラーズ経営は有名肉まん屋
アンナミラーズを運営しているのは、肉まんなどで知られているあの井村屋。1973年に開店し、ペンシルバニアダッチと言われる家庭料理とアメリカンパイを提供するレストランとして展開。
ミニスカートと独特のデザインの制服が人気を集めたが、近年は店舗の閉鎖がしかし、そんなアンナミラーズも00年代から萌え文化の隆盛と、反比例するように衰退していった。00年代に入ってからはわずか3店舗となり、08年に赤坂店、12年に横浜ランドマークプラザ店が閉店し、現在は品川駅近くのウィング高輪店を残すのみとなっている。
「いまでも“乳袋”が強調された制服は健在ですし、品川駅に行った時はおすすめですね」(30年来のアンナミラーズファン)
店員はマニア受けのいい女性ばかり?
筆者も行ってみたのだが、たしかにふつうのファミリーレストランの制服にしてはだいぶ扇情的。そこまで若い女性店員さんは少ないものの、「マニア心をくすぐる妙齢の女性店員がかえってよい」(同)という声も。
では店内には鼻の下をのばした男性が多いのかとおもいきや、女性客が7割ぐらいの印象だ。実際料理も美味しいので、たしかに女性客が多いのはわかるかも。日本最古の萌えスポットにして最後のアンナミラーズ、この夏休みの行楽にいかがでしょうか。
文/関本尚子
戦争被害の少女マネキンに賛否 血まみれの12体の像が残酷すぎるとの声も
7月4日、ニュージャージー州ユニオンシティで従軍慰安婦碑の除幕式が開催されたが、なかでも注目を集めたのは記念碑そのものよりも、被害者をあらわした12体の少女のマネキンだった。
下着姿で目を覆ったまま血を流す少女、はだかで腰に鎖を巻かれた少女、全身が傷だらけ血まみれとなっている少女、手足を縄で縛られた少女…などどれもショッキングなビジュアルだという。
韓国メディアによれば、同国政府による“肝いり”で設置されたものだと言い、これを見ていた客の女性は「日本軍がこのような恐ろしい犯罪を犯したという事実をはじめて知った」と震えていたという。
ユニオンシティのブライアン・スタック市長は除幕式で「20万人を超える女性が受けた苦難について、正しい歴史教育が子どもたちに行わればならない」とスピーチ。だが、インターネット上では、あまりにショッキングなビジュアルに、まゆをひそめる韓国の人たちもいる。
一方で日本では、朝日新聞が従軍慰安婦問題「吉田証言」について誤報であったことを報じているなどタイムリーなタイミング、このマネキンが日本でも注目を集めそうだ。両国ともにこの問題を焦点に、ヒートアップする危険性もありうる。
参照/DONGA-REUTERS
文/鷹村優
日本人男性のデブ化が止まらない 若い女性はがりがりなガイコツ化の傾向
戦後70年に向かっている日本で、当たり前といえばそうなのだが、われわれ日本人生の体型はどんどんと良くなっている。というか、太ってきているのだ。厚生労働省による「国民保険・栄養調査」を見てみよう。
この60年で男性はみんな小太り化
30歳代〜60歳代男性のBMI値<※体格指数 体重(kg)割る身長の2乗(m)>は、1947年には21〜21.5とヤセ型だった。だが現在は23.5〜24程度であり、順調に上がり続けてきた。昔はヤセていた日本人男性は、ちょいポチャか小太りするようになっているのだ。
ガイコツ化する日本人女性たち
一方で日本人女性のヤセ方も興味深い。特にヤセてきているのだが、20〜30歳代の女性たち。20歳代では1947年にBMI値が22程度だったのだが、現在では21をきっており、正直ガリガリだ。30歳代もやはり22オーバーだったのが、現在では21.5となっており、かなりヤセているのだ。
これらの体型変化の戦犯は?
動かない、座りっぱなしが多い、また脂っこいものばかり食べている、ことなどが、男性たちの肥満を引き起こしているようだが、女性たちはそれと対照的だ。
マスメディアによる「やせている女性は美しい」というイメージ戦略にのまれてしまっている側面もあるし、また同じように影響された男性たちが、女性にヤセ型であることを強いている部分もあるだろう。
日本人のカップルは、男性は小太り、女性はガリガリという組み合わせになりつつあるようだ。
文/原田大
夏風邪は回転寿司でタダで良くなる? お茶にアレを入れて飲むだけで…!?
外は灼熱の暑さ、室内はクーラーでキンキン…そんな気温のギャップから夏風邪をひく人も多いだろう。そんな人にちょっとオススメなのが、回転寿司に行くことだ。というのも、夏風邪にいい「ガリ茶」を飲めるからだ。
ガリ茶はいたってカンタンだ。テーブルの上においてある生姜の甘酢漬け、つまりガリを、茶碗に入れお湯を注いで飲むだけ! これでカンタンな生姜湯風の飲み物になり、ガリまでしっかり食べれば生姜による薬効は抜群だ。
ポイントはあんまりお湯を入れ過ぎないこと、回転寿司のガリはあんまりいいガリではないために、お湯に化学調味料のエグみがでてしまうので、ガリがつかるぐらいがちょうどいい。それにくわえて最近の回転寿司はうどんやラーメンなどもあるので、もしくは茶碗蒸しも食べれば、身体もぽっかぽかだ。
ちなみにガリの生しょうが自体は、身体の芯にある熱を手足に流す働きがあるのでむしろ、身体の余熱をとるような冷やす働きをするので、寿司を食べずに、熱いうどんやラーメンの方がおすすめなのだ。
またくれぐれもお店の迷惑にならないよう、ガリ茶だけではなく、他のメニューも食べてくださいね!
文/関本尚子
父親不明の子をつくるシェアハウスマザーたち 妊娠させた同居男はトンズラ…
同居男らの子供をみごもるシェアハウスの女たち
シェアハウス、つねに誰かがいる安心感やその便利さから、若者たちの間で人気となっている。だが男女が一つ屋根の下に暮らす以上、それなりの事件も発生する。なかでも注目したいのが、そこで暮らす女性が同居人の子供を身ごもる「シェアハウスマザー」だ。
実際のシェアハウスでは、世間が思うほどは内部で恋愛することはないとも言われているが、必ずしもそうではない。話を聞いたのは24歳の美大生A子さんだ。彼女は都内の中クラスのシェアハウスに暮らしている。
4人の男たち、一体だれの子?
「私はけっこう心が弱いので、沈んでいる時にそばに居てくれる男性とは、すぐに関係を持ってしまう。ぶっちゃけ同居していた外国人を含む男性4人と関係しているうちに、子供を身ごもってしまったんですよ」
彼女が関係を持った男性は、ノマドを名乗るBさん(33歳)、料理人のCさん(37歳)、外資金融系のDさん(29歳)、英会話教師のEさん(41歳)だという。そして身ごもった子供の相手がわからないことからトラブルになっている。
「日本人の3人は、みんな押し付け合いになりました。道楽でここに住んでいたDは『お前らみんなグルで俺をハメようとしてるだろ? 俺の金が目当てなんだろ』と言い出し、真っ先にハウスを出て行った。Bはハウスの他の女と付き合ってたんだけど、その女と2人で出ていきまいたね。Cは私と絶対合わないよう朝早く出勤して夜遅くに帰ってくる」(A子さん)
子供が父親に似ていなかったら…不安の日々
オーストラリア人のEさんが彼女を現在なぐさめ、子供が生まれたら一緒に育ててくれると言っているという。だがA子さんは「子供が完全に日本人だったらどうしていいかわからない」というのが、目下の心配だという。
シェアハウスで暮らす人々を取材しているライターによれば
「A子さんのような誰とでも関係を持ってしまう女性や、逆に女性とあれば片っ端から手を出す男性が入居してくると、ハウスのタブーをやぶり、大変になる場合もある。A子さんのようにどの男の子供かわからないという話や、男がはらませて逃げたというようような、ドロドロしたトラブルは何回も聞きました」
氏によればA子さんのような「シェアハウスマザー」には、子供を生むという選択をしない場合も多いという。人が誰とでもつながれる空間は、それゆえのワナにもなっているわけだ。
文/関本尚子
※「シェアハウスマザー」という用語は当ライターによる造語です。
虫さされ薬キンカン開発者がヤベエエエ!!! あのヒリヒリする薬でまさか…!!!
夏の“ヒリヒリ”名物にヤバメなエピソード
夏になって蚊をはじめとした虫さされで活躍するのが医薬品キンカンだ。夏になんとなく自分の下半身にキンカンを塗って、痛みに悶絶した経験がある人も多いだろう。だが、キンカンの歴史をひもといて見ると、さらに痛々しい話があるわけで…。
キンカンを作ったのはキンカンを発売している株式会社金冠堂の創業者・山崎榮二氏。衛生兵として働いていた経験をいかして外用薬研究に打ち込んだ。そして1925年に万能外用薬キンカンを発売している。
発明者は人前で、腕に熱湯をかけて…
実はキンカンは当初、やけどに効く薬として販売されていたのだ。そしてこれからがすごい。山崎氏は、自らの腕に熱湯をかけ、やけどをした後にすぐにキンカンを塗るという実演販売を行い、全国に知名度をひろめていったのだ。
こんな身体をはった実演販売、現在では考え難い話だ。しかしこれを「変」と嘲笑うのは間違っている。キンカンを発明したそもそもの理由は、山崎氏の姉の子供がやけどで亡くなった無念さから来ているのだ。人々を癒す薬を作りたいという氏の思いが、発明と実演販売につながっているというわけ。
かつては効能にやけども入っていたものの、2014年現在では「虫さされ、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫」となっている。夏の風情の一つとも言えるキンカン、その歴史には意外な裏側があったのだ。
文/鷹村優
豚に下痢流行でラーメン屋から悲鳴 豚骨ラーメン、チャーシュー値上げ
豚が下痢で死ぬ病気が発生中
感染すると抵抗力の弱い子豚などは高確率で死ぬ、豚流行性下痢(PED)。平成25年に7年ぶりに発生が確認され、全国で発生件数が高まっている。そんな影響により現在豚肉の価格が上昇、福岡食肉市場でも7月の平均価格は昨年よりも10%高く、1キロ約580円となっている。
この影響を受けているのがラーメン店だ。
「ただでさえラーメン店が増えて、客のうばい合いになっているところ、このトンコツの価格上昇。消費税のあおりもあるしね。猛暑のせいもあるのか、もう店をたたもうと言いだす同業者も増えている」(豚骨専門ラーメン店の店主)
豚も悲鳴、人も悲鳴、ラーメン業界地獄絵図に
都内の店舗などでも店によっては3万円近い負担増になっているとの話も。また特に素材を厳選するような店では影響が強いようだ。
「どんなガラでもいいから安く仕入れられないか、なんていうラーメン店からの声もある。とはいえさきの中国の賞味期限切れ肉の問題など世間も食の安全への関心が高まっているさなか、そんな危ない橋は渡れない」(食材業者)
このままならラーメンは高級料理に?
“豚不足”は10月から12月にさらに深刻になると見られており、仕入れ値が2割から3割上昇するとすら言われている。
このままでは豚骨ラーメンやチャーシュー麺の価格は挙げざるをえないという声も多い。最近は値段が高いと言われることも増えてきたラーメン、さらに手の届かない料理になってしまうかも知れない。
文/原田大
「太っている人ほど仕事ができない」と科学的に証明 理由は「疲れやすいから」…
アメリカでは太っている人は、事故管理ができないからとして雇用に不利なんて逸話があるが、いよいよ本格的に風向きが悪くなってきたようで…。米国バージニア工科大学、バッファロー大学の共同研究チームによる、肥満の労働者ほど仕事の生産性が低下するという研究結果が波紋を呼んでいる。
その理由はいたってシンプル、より多くの休憩時間を必要とするからだという…。肥満とそうではない人を含む32人を対象に調査を行った結果だという。たしかに筆者も階段のぼっているだけでけっこう息切れするし、自覚症状が…。
研究結果では肥満のグループは、全体平均よりも40%以上の業務の持続時間が短いことが判明。研究チーム関係者「肥満の女性の仕事の生産性が最も落ちる明らかになった」とし「握力と模擬組立工程でかなりの効率が落ちる姿を見せた」と明らかにした。
また肥満だと、血管中の酸素とエネルギー資源の供給を制限されるため、筋肉が急速に疲労するとのこと。そのために、太っているとより多くの休息を必要とするというのだ。とはいえ、我々のようなデスクワーカーは動かないからどうしても太りやすいわけで、あとで再就職のだんになってから「デブはちょっと…」というのは残酷すぎやしませんか?
今後は再就職する際には痩せることが必須になるのかも…嗚呼。
文/原田大
新宿歌舞伎町の「ネコっぽいバス」が話題 …アレ? …何かが違うギリギリ感
日本一のノワールシティとして知られる新宿歌舞伎町だが、日本の子どもたちが一番好きなバスがある、なんて噂がひろまっている。あの動物の形をしたバスは、東京三鷹市にあるなんとか博物館の中にあったような気がするが、歌舞伎町に支店でも出したのか?
筆者がさっそく歌舞伎町を訪れてみると、あ、あった! これはどう見てもあの動物型バス! しかし、何かが違うのだ。そう見ての通りその原色のカラフルすぎる色! 我々がよく知っている方のバスは、もうちょっとアースカラーで自然の中を疾走しそうな感じだが、こちらはあのバスが危険ドラッグをやってしまったような感じなのだ。
近所にはニューエンターテイメントとして有名なロボットレストランや、ギリギリガールズなどがあり、その宣伝ように作られたものだという。ちなみに側面についている窓はマジックミラーになっており(「号」までつけて呼びたい)、まさに歌舞伎町らしいアレンジが加えられているのだ!
歌舞伎町に生まれた新しいマスコット?や名所として活躍するのだろうか。あっちの方面からクレームがこないことを祈りたいニャ〜!
文/関本尚子