年間アーカイブ 2013
はなまるうどん裏メニューが美味すぎ! 天かすカレーはカツカレーより美味い
貧乏なはなまる通が愛好する「天かすカレー」
吉野家ホールディングス資本の、セルフ式うどんチェーン「はなまるうどん」に裏メニューがあるのをご存知だろうか? 筆者も全く知らなかったこの幻のメニューについて教えてくれたのは、ある某スポーツ紙記者A氏だ。
「僕みたいに貧乏なはなまる通には有名なのが、この天かすカレーなんですよ! 公式メニューにもないし、店員さんに頼んでもダメ。というのもふつうにカレー(399円)を頼んで、あとは備え付けのうどん用の天かすを入れるだけ。それだけでめちゃくちゃ美味いんですよ」
天かすをいれるだけでカレーが3倍美味くなる!
筆者も最初はバカにしていたのだが、実際にやってみると確かに美味い! はなまるのカレーは給食のようなもったりとして柔らかい味なのだが、逆に言えばパンチがない。しかし天かすを入れると一気にコクとパンチが加わるのだ。
「ちなみに事前にチェックしておくのは、備え付けの天かすです。業務用のただ小麦粉を油であげた天かすと、店の揚げ物から出た天かすの2種類があるんですが、後者の方を使うのが絶対条件なんですよ。店で揚げ物をして出たそれは、他の食材の旨味が詰まっていますからね! あとはフリーのネギもちょっとした爽やかなアクセントになるので、ぜひ」(前出A氏)
カツカレーより美味い、マジで!
既存のメニューをこんな形でカスタマイズする方法があったとは! A氏にとってはへたなカツカレーよりも上品で美味しく、はなまるのうどんメニューよりも美味しいのが、これなんだとか。さすがにそこまでは…。とはいえ美味しいので、案外おすすめですよ。
文/下川蓮三郎
短冊を奉納してくれるという『七夕星たべよ』を買ってきた
お焚きあげまでしてくれる
『ばかうけ』などのせんべいでおなじみの栗山米菓のサラダせんべい『星たべよ』に、七夕コンセプトの期間限定パッケージが出ている。
この「七夕星たべよ」には、1袋につき1枚のオリジナルの短冊が入っている。これに願いごとを書いて送ると、同社の運営する「新潟せんべい王国」内の「ばかうけ稲荷」に飾ってもらえるとのこと。さらにその後、七夕神社(福岡県小郡市)に奉納してお焚きあげをしてもらえるというのだ。
通常、イベントで集められ飾られた短冊が神社に奉納されることは稀だ。七夕を過ぎると事業ゴミとして捨てられるケースも珍しくない。それでは織姫さまや彦星さまに届くはずもない。願いごとを書いたところで、叶うはずもないだろう。
だが、このキャンペーンは本場・七夕神社に奉納され、しかもお焚きあげまでしてもらえる。ここまでやれば成就率も高まろうというものだ。そこで編集部でも、常日頃から抱いている願い事をこの”星たべよ短冊”に託すことにした。
まだ間に合う! みんなも送ろう!
ちなみに、七夕神社でお焚きあげをしてもらえるのは7月26日までに同社に到着した分までなので、私もやってみようという人は注意しよう。ちなみに、7月26日以降に届いたものもばかうけ稲荷には奉納される。
さらに、販売期間が5月20日から約1ヶ月の予定ということで、実は終わっている。在庫があるので今もスーパーなどで購入可能のようだが、そろそろ終わる可能性もあるため商品の購入もお早めに。
織姫さま、彦星さま、ぜひ願い事を叶えて下さい! よろしくお願いします!
文/編集部
ファンモン行きつけラーメン屋が凄い! ジャンクすぎて味がDJケミカル
「ケミカルー! 私が死んだらお経をあげてー!」そんなファンの叫びも話題になり、ラストコンサートを終えたファンキーモンキーベイビーズ。2013年6月2日の東京ドーム公演を最後に、惜しまれつつも解散した。そんな彼らに哀悼の意を示すため、聖地とも言われるラーメン屋に行ってみたぞ!
メンバー行きつけ店「ラーメンのデパート宮城」
ファンからは神聖視されている、メンバー行きつけのラーメン屋が八王子にある、「ラーメンのデパート宮城」だ。メンバー全員が八王子出身でこの店に通っていたというこの店には、彼らのグッズがところせましとならび、現在はモン吉メンバー考案による「ファンモン麺」があるなど、ファンには嬉しい空間になっている。筆者が訪れた平日夕方もファンとおぼしき女性たちが「九州のライブのあとでモンちゃんがさ〜」などと話をして、ファンモンファンらしい平和な空気をかもしていた。
とはいえ、ファン以外も十分に楽しめるのがこの店の凄いところなのだ!
「ラーメンのデパート」を名乗るだけあって、この店にはトンカツラーメンやかきあげラーメンなど、エンターテイメントなメニューが多数ある。かきあげラーメンを食べてみたのだが、これが実に美味い。ラーメンにかきあげ天が乗っているという、凄まじいフュージョン料理なのだが、味も凄い。
もたれる味がファンモンっぽい!
真っ黒で油っぽいスープに、さらにかきあげの油が溶け出して、あっという間にギタギタに、そしてコールタールを彷彿とさせる黒美なる液体へと変貌するのだ。さらに食べているうちに、かきあげ自体がスープに溶け出し、麺と混ざり合い、もはや収集のつかない様になるのだが、それがかえって味わい深いのだ。
「愛」とか「恋」とか「大切」とか「想い」とか「幸せ」とか、彼らが歌っているメッセージのように、なんとなくよさげなものを一つの丼にギュウギュウ詰め込んだ、嬉しい感じの味がする。油、麺、小麦、野菜くず、肉…ぼくらのハッピーが全て一つに。おまけにかなりアブラギッシュなので、食べ終わった後にも胃の中に「幸せ」の感じが残り続けるのだ! この印象深さとカオスさ、そして化学調味料の効き方はまさに、DJケミカル(猿顔の人)!
ファンと一般人のバトルもアリ?
壁にはDJケミカルの似顔絵がいく枚も貼られており、ファンとおぼしき20代ぐらいの女性客らが写メをとっていた。だが、後から入ってきた派手なTシャツを着た中年女性2人が、その似顔絵を見て…「ああ、この子が仏さんになって解散しちゃったんだよねえ。若いのにかわいそうにねえ」。
この女性は色々勘違いしているのだろう、DJケミカルは実家のお寺を継ぎ、仏門に入ったのであって、仏になったわけではないのだ。たしかにこんなにベタベタ似顔絵が貼られていると、そういう風にも見えなくはない。
とにもかくにも、そんなオバちゃんの適当なトークや、かきあげラーメンなど、ファンモンの聖地と言われるだけあって「ラーメンのデパート宮城」は実に素晴らしい空間だったわけなのだ! オバちゃんの一言に対し、ファンの女性が「…ケミカルは死んでねーし」と鬼のような形相でつぶやいたことも含め、やっぱりファンモン、最高のエンターテイメントを提供してくれる!
文/得手幸吉
がんマジ怖ぇ! ジャンクを食べてもデブにならない秘訣とは?
何をいまさら……
今までも肥満が体に悪いという話はさんざん聞かされていたので特に驚きはないですが、やっぱり肥満は体に悪いようです。
肥満が腸内細菌に変化を及ぼし、肝臓がんの引き金となることをマウスの実験で突き止めた――イギリスの科学誌ネイチャーにそんな研究結果を発表したのは、公益財団法人がん研究所(東京都)の原英二氏の研究チーム。人間でも同じ仕組みが働いているかはまだ不明ですが、解明されればがんの発症を抑える新たな方法の確立が期待されます。
実験によると、発がん性物質を塗ったマウスのうち、脂肪たっぷりの食事を与えて太らせたマウスはがんになり、普通の食事を与えたマウスはならなかったのだそうです。そして、がんになったマウスの腸には普通のマウスには無い細菌が増えていたとのこと。この細菌が悪さをして肝臓がんを引き起こすのだとか。
がんは怖いけど、欲望のままに生きたい
肝臓がんといえば、ジャニーズ往年のアイドルグループ、フォーリーブスのメンバー半分の命を奪った恐ろしい病気。他に、池田貴族や尾崎紀世彦、緒形拳、といった数々の有名人がこの病気で帰らぬ人となっています。なんだか肥満とはあまり関係のないラインナップですが、肥満の人はもっと肝臓がんになりやすいかもしれないわけですから、きっと痩せた方がいいのでしょう。
とはいえ、人生の最大の目的の一つとも言えるジャンク飯を卒業するなんてまず無理ですよね? 二郎をやめるぐらいなら死んだほうがマシだ、という人だっているはずです。そんな命がけの脂マニアのみなさんのために、ジャンク飯をこよなく愛するフードライターに、太らずにジャンク飯を食べ続ける秘訣を教えてもらいました!
あたかも海賊のように
「結局、摂ったカロリーがすべてなんですよ。何歳かとか、男か女か、とかで違ってくるんだけど、1日に必要なカロリーは調べればでてくるでしょ? それを超えないようにする。で、人間の胃袋だって四次元ポケットじゃないんだから限界がある。ジャンクを八分目ぐらい食べたら、後は青虫みたいにキャベツとかレタスみたいな野菜を腹いっぱい食べておけば勝手に痩せていきますよ(※個人の感想です)」
そうはいっても途中では止められない、ジャンクジャンキーの人もいるのではないでしょうか?
「それならジャンクを食べる前に、先に青虫になってキャベツとか食べておけばいいんですよ。俺もついつい食べ過ぎちゃいそうなモノを食べにいく時は出かける前にキャベツ1玉とかペロリですよ(笑) これで200kcalぐらいあるみたいだけど、おんなじ量の肉とか脂を食べちゃうよりはいいから」
その手があったか! これなら、3食マックのハンバーガーを2、3個食べることもある筆者のような食生活も改善できるかもしれない。
「え? 3食マックでしかも2、3個って……ヤバイですよそれ(笑) ていうか、1日3回しか飯食えないのに3食マックってもったいないでしょ。一生で食べられる量は決まっている。どれだけ美味いものを食べられるかを真剣に考えながら食事を選んだら、きっと同じ食べ物をたくさん食べるだけの食生活がいかにもったいないかって分かりますよ。俺はマックも好きだけど吉野家もすたみな太郎もかっぱ寿司も大好きだから、どれも馬鹿みたいには食べません。世界じゅうの港に愛人がいる海の男みたいに、みんなを可愛がってやらないと」
さすがはプロ。無限に食べられるわけではないので、一食ごとに何を食べるか真剣に考えれば肥満予防にも繋がるという考えのようです。そしてそれは、充実したグルメライフにも直結する思想といえるのではないでしょうか?
結局、抑えられない食欲をどう抑えるのかというのがメタボ予防のポイントで、精神で無理なら胃袋を物理的に満たしてしまおう、ということみたいです。キャベツ1玉はさすがにアレですが、みなさんも参考にしてみては?
文/河瀬初美
1886年発見の化け物タコの正体 タコ焼きにしたら10万人前?
しゃぶしゃぶ、刺身、煮物、焼き物、マリネ、そしてご飯と一緒に炊きこんだり、美味しい食べ方はいくらでもあるのがタコ。タコ焼きに酢だこも忘れてはいけないところだろう。しかし買うと意外に高いんだよね、なんていう皆さんを羨ましがらせてしまうかも知れない伝説的な巨大タコが、この聖オーガスティンモンスターだ。
1886年11月、フロリダ州の聖オーガスティン海岸で遊んでいた少年たちが、浜に打ち上げられているこの巨大生物の死体とおぼしきものを発見。最大で、体長はおよそ8メートル、触手20メートル以上、体重5〜6トンとも記録されている。
この報告を受けてかけつけた聖アウグスティヌス研究所のデウィット·ウェッブ博士は、複数の腕や触手があるように見えたことから、これを巨大なタコの死骸だと結論づけた。巨大イカは時折発見されるものの、いまだ誰も見たことがない伝説のようなタコの発見に、世論も沸きに沸いたという。
そして、87年に博士がスミソニアン博物館に死骸の一部を送り、分析を頼んだところ「おそらくタコではないか」と結論づけている。だが2004年に再度行われた検査では「マッコウクジラの頭部」だと判明。1970年代のオカルトブームにおいては“巨大宇宙人の死骸だったのでは”なんて話も持ち上がったのだが、まさかのクジラだという実に残念な結果となった。
とはいえ、これほどではないが触手を含めて体長9.1m、体重272kgに達するミズダコも確認されているというから、まだまだこのモンスターに匹敵するような巨大ダコもどこかにいるかも。
それにしても…と思うのは、聖オーガスティンモンスターを食べようとは誰も思わなかったこと。アメリカのフロリダ州ではほとんど誰もタコを食べないのだ。このモンスタークラスならタコ焼きなら約10万人前もとれるとか、ああタコが食べたいですねえ。
文/磐船孟
サザン復活! 共に歩んだ食べ物たち35年目の”同期会”
サザンと一緒に大きくなった
活動休止から5年、あのサザンオールスターズが復活するそうです。老若男女を問わずファンの多い国民的人気バンドがいよいよ再始動ということで号外まで出たらしく、今日は朝から大変な盛り上がりです。なんと所属事務所のアミューズの株価が急騰したのだというから驚きです。
ところで、今年はそのサザンオールスターズがデビューしてから35年目。同じく今年”35歳”になった商品たちを紹介しましょう。
武田鉄矢のアレとヘルシーなアノ飲み物
まずは、カップうどんのパイオニア的存在、東洋水産のマルちゃん『赤いきつね』です。平たい麺と油揚げの組み合わせが人気で、今もライバルのどん兵衛と共にカップうどん界を牽引するトップランナーとして君臨しています。ちなみに、相方のカップそば『緑のたぬき』は1980年発売なので、赤いきつねの方が2歳年上ということですね。
そして、赤と緑の水玉模様のパッケージでおなじみのビフィズス菌飲料『ミルミル』(ヤクルト)も78年のデビュー商品。日頃から糖と脂にまみれたジャンクばかり食べているボーイズンガールズは、ミルミルのようなヘルシーな飲み物も一緒に飲むことで腸を労いましょう。健康でなければ35周年は迎えられません。
ガリガリ君の先輩と指ハメスナック
続いて、赤城乳業のチョコレートアイスバー『BLACK』。多層構造で様々な味と食感が楽しめるアイスが一般的な今の時代に、あえてチョコレート味一本槍を貫く潔さで根強い人気を誇るロングセラー商品です。赤城乳業というとどうしてもガリガリ君のイメージですが、この『BLACK』はガリガリ君より長い歴史を持っています。ちなみに、サザン同様、35周年を節目と位置づけて、マンガ家のしりあがり寿さんがデザインしたCMが放送されています。ご覧になった方も多いのでは?
また、指に挿して遊び食べるスタイルで人気のスナック、ハウス食品の『とんがりコーン』も同期生。近年CMに起用されるのがイケメンばかりなのは、あの指ハメイメージと組み合わせることにより官能的なシナジー効果を期待しているのでは、と疑わずにはいられません。ちょっとセクシーな歌詞のサザンに通ずるものがあると思いませんか?
日本の食文化を変えた神の雫
そして最後に紹介するのが、エバラ食品の『焼肉のタレ 黄金の味』。言わずと知れた『焼肉のタレ』シリーズの上位ブランドで、リンゴや桃、梅などの果物を多分に使用したさわやかな甘さが特徴。世間には焼き肉好きを公言する人がたくさんいますが、よくよく問い詰めてみると、肉の味ではなく黄金の味が好きだということが判明するケースも珍しくありません。それほどの人気商品です。この黄金の味の登場が日本の食文化を大きく変えたという見方もあります。ちなみにこちらもサザン同様35周年記念企画として、原材料のリンゴに希少品種である国産の『紅玉』を使用した限定品を発売中です。焼き肉マニアならば、一度は食すべき味と言えるでしょう。
その他、カルビー『ポテトチップス コンソメパンチ』やファミレスのココス(運営会社設立の年が1978年で、1号店オープンは1980年)も”同期生”です。こうして並べてみると、どれもサザンに負けないぐらいの豪華メンバーでしたね。今年は35年の歴史を噛み締めながら、これらの商品(や店)を味わってみてはいかがでしょうか?
文/河瀬初美
これぐらいは用意しておかないと、ね?
バーミヤン「冷や担」は脳が溶けそうなくらい美味い! 絶叫するくらい美味い!
食品会社の人間も絶賛するバーミヤンの名物
「唐辛子の辛味によるビリビリ感(辣)、山椒のビリビリ感(麻)、そして第三の“シビれ”と言われる、化学調味料のビリビリ感(化?)、この3つをいかに上手く使えるかが激辛料理のコツなんです」と言っていたのは、ある冷凍食品開発部につとめる、筆者の友人。
そんな彼がおすすめするのが、すかいらーく系中華ファミリーレストラン「バーミヤン」が夏に限定リリースする冷やし担々麺だ。
「先の理論から言っても、ここの担々麺が最高なんですよ! シビレの三重奏をとことん上手く使い分けられるのはバーミヤンのこのメニュー以外はありませんね。ただし2013年は『サンチュとトマトの冷やし担々麺』なんです、野菜なんぞを入れてるから、せっかくのシビレの三重奏が弱まってしまうんじゃ」なんてこの友人は心配していたのが、その後「いますぐ食べたほうがいい!」という電話がかかってきたので、筆者も食べてみたぞ!
化学調味料を扱わせたら日本一
さて、2013年の冷や坦最新作『サンチュとトマトの冷やし担々麺』(649円 815キロカロリー)は一体どんな美味さなのか…。名前の通りトマトとサンチュがふんだんにトッピングされており、一見かなりヘルシー。食べてみたのだが…、うおおおおおっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!! 野菜なんぞを蹴散らして、口の中で3つのシビレがっ! 気持ち的には漫画で雷に打たれて、ガイコツが見えちゃうような感じ!
唐辛子と山椒の辛さは大したことないのだが、それらを強くまとめあげるケミカルの力といったらない! の、脳が溶けそうなぐらいうめぇえええ〜。ついてくるXOラー油をかけると、もうギガデインとメダパニの混合呪文みたい!
先の友人に言わせれば「日本最高の化調使い」「シビレの魔術師」というバーミヤンの冷やし坦々麺、お勧めですよ!
文/土佐源一
ダメ。絶対! カップラーメン自販機の不正使用が増加中?
先生は悲しい
当編集部に悲しい情報が寄せられた。カップラーメンの自動販売機はご存知だろうか。その”不正使用”が増加しているというのだ。
ドライブインやレジャー施設などでたまに見かけるカップラーメン自販機。給湯機能を備えており、昼夜を問わず、外出先でアツアツのカップラーメンを食べることができる20世紀の偉大な発明品だ。コンビニが全国を網羅するようになった今の時代においては存在感もやや薄れたが、今でも、あの自販機を見ると特に腹が空いていないのにカップラーメンを食べたくなる、という人は多い。
鬼畜の所業
情報提供者Aさんが勤める郊外の公営のスポーツ施設には日清『カップヌードル』の自動販売機が設置されている。残念ながら売上は芳しくないとのこと。ところが、だ。
「自販機の前にはテーブルが置いて飲食できるようにしているんですが、たくさんの人がカップラーメンを食べているんです。自販機で買わずに、持ち込んでいるんですね」(Aさん)
Aさんによれば、この飲食スペースは食べ物の持ち込みを禁じていないのだという。サンドイッチやおにぎりを持参するのと同じ感覚で、カップラーメンを持ってきた人がいたとしても特別悪いことをしているとは思えないのだが……。では一体なにが問題なのか。
「カップラーメンにはお湯が必要ですが、今時、わざわざお湯を魔法瓶に入れて持ってきている人なんていないでしょう? 使っているんですよ、自販機のお湯を勝手に」(同)
Aさんは、自販機では160円程度で売られているカップヌードルが、スーパーに行けば100円前後と格安で手に入れることができるためではないかと言う。数十円をケチるため、というわけだ。
また、カップヌードルに使われるならまだしも、マルちゃんの『ホットヌードル』や、サンヨー食品の『カップスター』などにお湯を注ぐケースもあるのだという。その証拠に、ゴミ箱の中にそれらの容器が発見されている。日清の自動販売機でそれをやるのは、日清への冒涜とも言えよう。カップラーメンファンの風上にも置けない不逞の輩である。
さらに悪質なことに、通常のカップヌードルの約1.5倍の湯量を必要とするエースコックの『スーパーカップ』や、ペヤングの『ソース焼きそば』にまで無断でお湯を注ぐ不届き者もいるとのこと。これらは容器のサイズが大きく給湯スペースに入らないことから、何か別のコップ状のものを持参し、そこに入れてからテーブルの上でお湯を注いでいると思われる。この計画性、まさに鬼畜の所業である。
罪に問われる可能性も
このお湯の不正使用だが、単なるマナー違反、ルール違反ではない。犯罪として扱われるケースもあるのだという。
「あのお湯は本来、自動販売機で購入したカップラーメンのために用意されたものですから、それ以外のものに勝手にお湯を注いだとなれば窃盗罪に問われる可能性があります」(司法に詳しいライター)
軽い気持ちでお湯を拝借したつもりで警察沙汰になったら、美味しいカップラーメンの味も台無しだ。カップラーメンを愛する者に悪い人などいないはずだ。カップラーメン自販機のお湯の不正使用は絶対にやめよう!
文/編集部
太宰治「確信を持てるのは味の素だけ」 文豪が愛した化学調味料
味の素をかけまくった太宰治
『鮭缶が丼の中にあけられた。太宰はその上に無闇と味の素を振りかけている。「僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ」』これは檀一雄の『小説 太宰治』の一節だ。
「走れメロス」「人間失格」「斜陽」などで知られる小説家・太宰治(1909-1948 満38歳没)は、味の素をこよなく愛していたそうだ。
今ではバカにされたり、タブーとして扱われてしまう味の素、いわゆる「化学調味料」だが、それこそ昭和中期ぐらいまでは「食べると頭が良くなる」と言われていたし、今でもお年寄りには食卓に常備し、漬け物や味噌汁に一振りするという人もいる。太宰はそれに輪をかけて、というそれが好きだったという。
「先生には、食べものという食べものに片っぱしから味の素をふりかける癖があったらしい。証人が大勢いて、たとえば、檀一雄は、先生が羊羹にも饅頭にもお汁粉にもパッパッと味の素をふって食べるのを目撃しているが、どういうわけか、わたしは先生のこの癖が大好きで、味の素の小瓶を見るたびに太宰治の作品をあれこれとなく思い出すのである」(井上ひさし『太宰治に聞く』)
僕らの「うまい」を確かに支える化学調味料
これを聞くとウエッと思う人もいるかも知れないが、我々が食べている市販食品の多くは、お菓子をふくめ化学調味料を含んでいる。「調味料(アミノ酸)」などと書かれているものがそうだ。我々が日々とっている食べ物の美味しさは「化学調味料」に支えられている、と言っても過言ではないのだ。
退廃的と言われる作品を数多く執筆し、1948年6月13日に玉川上水で愛人とともに入水自殺をとげた太宰治。生きていくにたるアイデンティティを築けなかった彼に「絶対」の「確信」と言わしめた味の素、この取り合わせは実に妙だ。
文/股田平吉郎
いずれも知られざる太宰先生像がわかる良書!
てかポークより先だろ? サバタツタを試作してみた
おい豚、なに先輩差し置いてんだア?
マクドナルドで、先月末より期間限定で販売されている「ポークタツタ」。その名からも分かる通り、人気メニュー「チキンタツタ」の亜種だ。なかなかの人気という噂も聞く。だがタツタならば、豚よりも先に出さなければならない食材があったはずだ。そう、サバである。
サバは鶏と並んで竜田揚げ界のツートップ。生臭さから敬遠されることの多いサバも、竜田揚げにすれば臭みを抑えられる。このため、味噌煮や酢じめと並ぶサバの三大料理として多くの人に愛されている。翻って豚はどうだろう? 人類の歴史の中で、豚の竜田揚げがサバの竜田揚げ以上の知名度を誇っていたことが一度でもあっただろうか?
なので、タツタシリーズに次があるとしたら、それはサバに違いない、と思っていた方も多いのではないだろうか? だがマクドナルドは豚を選んだのだ。
盟友があのマクドナルドの第一線で着実に結果を出している様子を、サバはどれほどもどかしく思っていたことか。俺だって試合で投げることができれば……それがぽっと出の豚にマウンドを奪われたのだ。さぞかし悔しかったことだろう。
とにかく食べてみろよ!
作れば、そして食べれば絶対に美味しいという確信があるので、早速試作してみた。
まずスーパーでバンズとレタス、サバの竜田揚げを買う。サバの竜田揚げも自作するんじゃないの? という声には、私が試作するのはサバタツタであって、サバの竜田揚げではない、と反論したい。断じて手抜きではない。強いて言うなら近所のスーパーとの”共同開発”である。
詳しい作り方は最後にレシピをまとめてあるのでそれをご覧いただくとして、ポイントは味つけに、めんつゆ(ポン酢でも可)をジェル状にしたものをのせた点。液体の調味料で味付けをするとバンズがフニャフニャになってしまうが、ジェルならそれを防げる。同時にパサつきを抑え口の中に潤いを与えてくれるのだから、このめんつゆジュレはまさに一石二鳥のソースだ。マヨネーズも合わせてかけるとさらに口当たりがなめらかになる。マックらしさ(個人の感想)がさらにアップするのでオススメだ。
言い訳はいい。すぐにメニュー化を
肝心の味だが、これは間違いない。正真正銘美味である。これだけ美味くて、なおかつタツタの歴史の中でもより由緒正しいサバを、タツタシリーズに加えないのはおかしい。というかもったいない。ポークパテはすでにあるので豚のほうがメニュー化し易かった、とか、青魚は劣化が早いので品質管理が難しい、みたいな大人の話は聞きたくない。今すぐ開発に着手すべきろう。みなさんもぜひお試しあれ。
文/石崎覚士
(レシピ)
サバタツタ
材料
サバの竜田揚げ (自作するなら、サバの切り身に片栗粉をまぶして揚げる)
バンズ 1個
レタス 適量
マヨネーズ 適量
※めんつゆ(ポン酢でも可) 適量
※片栗粉 適量
手順
1.一煮立ちさせためんつゆに、水で溶いた片栗粉を入れてジュレを作る
2.バンズにレタスを敷き、サバの竜田揚げをおく
3.2の上に1で作ったジュレをのせる
4.好みでマヨネーズをかけるなどした後、バンズ(上部)を重ねる。
ワンポイントアドバイス
竜田揚げのサバが干物だった場合、すでに塩味がついているのでソースの付け過ぎに注意しよう。
バンズはこれを使用。マジで完成度高いです。