■めったにない幻メニュー「カツカレーそば」
ジャンクカレーマニアや立ち食いそばフリークの間で、「…たしかに、あいつはヤバイ。美味い」でも「でも滅多にお目にかかれねえ、見つけたら教えてくれ」と、ハードボイルドに言われるのがカツカレーそばだ。
汁そばにカレーととんかつをトッピングしただけのメニューなのだが、たしかにその存在自体が珍しい。しかし、そばのつゆ、カレーの量、かつのボリューム、この3つのバランスが問われ、美味しい割合がむずかしいのだ。
■表にカレー、裏にそばつゆ吸ったカツが美味い!!!
ただ、そんなマニアやフリークたちの間で、ここだけは「鉄板」と言われているのが、東京JR阿佐ヶ谷駅北口のガード沿いにある立ち食いそば店「けやき」のカツカレーそば(520円)。
注文してみると、思ったよりもそばつゆの量が少なく、逆にカレールーの方が多い。そしてカツは表面にはカレールー、裏面にはそばのつゆを吸っているという“2枚看板”な状態。両面に別の味がついたカツはすてきな味だ。
■カレールーが意外に多いのがポイント
そばをすすってみると、カレーが多いので、つるつるというよりはヅルヅルっとした心地。そばつゆとまじりあってダシの風味がついたカレールーもいい。ルーで重くこってりしたそばが、すごくボリュームが出て美味しい。
そばってうどんやラーメンにくらべて、麺が軽い印象だが、これは重戦車のように重い感じ。それだけにお腹にガツンとくる味なのだ。それに対して、やや薄いとんかつをかじりかじりしていく。カツカレーライスもよりもファットな食べ心地と味がする、凄い食べ物だ!
すっごく美味しい、でも朝から調子にのって食べると、意外にヘビー。でも一度食べるとその美味しさが脳に焼き付いて、朝から食べたくなってしまいます。
文/関本尚子