貧乏人は太るなんていう説に、自身実感はあったのだが、やっぱり本当だったという悲報が飛び込んできた! 所得上位25%と下位25%を比較すると、肥満の増加率が18倍の差があることが判明したのだ。
ちなみにこれを判明させたのは、韓国の国政監査資料。今月18日、同国国会議員が発表したところによれば、昨年の所得上位25%の肥満率は30.1%、そして下位25%は34.7%。これを08年と比較すると、所得上位25%は肥満率は30%で、0.1%増加。所得下位25%は32.9%で、1.8%増加している。
つまりここ7年での肥満増加率には18倍の差が存在するのだ(1.8÷0.1)。また性別では、女性よりも男性の肥満化が深刻だった。
今回紹介したのは韓国のデータだが、世界的にも所得が低い人たちの肥満は問題になっている。ファーストフードなどの高カロリーかつリピート性が高いものを食べる機会が多いからだ。
とはいえ我々の実感としても270円の牛丼や、100円のハンバーガーなどはコストパフォーマンスがいいため、ついつい便りがち。そして腹のまわりにはとれない脂肪が。
肥満は健康問題であると同時に、大幅なコストをもたらす経済問題であり、二極化と接続されている社会問題だ。認識の改善と全体的な対策が急がれる、というのが世界での見解。給与さえ上がれば痩せますよ…。
文/鷹村優