中国のファーストフードチェーンの原材料に、「ゴミ肉」が使用されたとして騒動になっている。中国メディア東方衛生テレビによれば、上海の食品加工業者が、賞味期限切れの肉類を、マクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキン、ピザハットなどに卸していたことが判明したという。
同メディアの記者が2ヶ月にわたり問題の会社に潜入。そこで見たものは、賞味期限が半月切れとなる冷凍鶏皮、胸肉18トンがマクドナルドに、賞味期限一ヶ月切れのスモーク加工肉がケンタッキーに、なんと賞味期限7ヶ月切れの牛カルビ肉がピザハットに納品、などのおぞましい実態だった。
他にも床に落ちた肉を平気で戻したり、悪臭ただよう肉があったこともあるという。また食品加工業者も「賞味期限が過ぎたものを食べても死ぬことはない」と語っていたことも報じられ、非難を集めている。報道をうけて上海食品薬品管理監督局はただちに、同加工業者からの肉で作られた製品の販売停止措置を行っている。
この食品会社の肉が、中国国内のファーストフード全域で使われていた可能性もあるとして、波紋が大きく広がっている。
文/鷹村優