民間人の拉致事件の逮捕監禁罪などに問われた元幹部平田信被告(48)の裁判員裁判の第3回公判が20日、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で開かれた。この裁判に関してはロシアからの関心も高い。
なぜならロシアで90年代にオウム真理教が一部で広まり、かつて5万人の信者がいたと言われているからだ。オウムが地下鉄サリン事件を起こした後、95年4月にモスクワ市裁判所が、ロシアにおけるオウム真理教の活動を禁止したにも関わらず、現在でも“隠れ信者”が約7万人程いるのではないかと推測されている。
現在ロシアにある「ヂヴィヤ・ロカ」という宗教団体は、その教義の約80%をオウム真理教から受け継いでいると言われており、麻原彰晃らが死刑判決を受けるなどした後もその活動を続けている。
ニジニ・ノヴゴロド州県境のチュフロムカ村に施設があり、同教団のトップらが信者のための住居施設を5000棟建設予定だというが、「邪教」として地元との軋轢を強めているという。そしてその建設予定の施設の名前は「幸せの町」だ。
文/編集部