【最新研究】LINE等SNSでの略語は誠意がない印象を与え、メッセージアプリでの返信率も下がる

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LINEなどのメッセージで略語を使っていませんか? 海外の最新研究で、たとえば「nvm」(never mind)、「ily」(I love you)、「idk」(I don’t know)等…メッセージで略語を使うと、相手に「誠意がない」と思われてしまう可能性があることがわかりました。

スタンフォード大学やトロント大学の研究チームが、5000人以上を対象に8つの実験を実施。その中で、なんと出会い系アプリTinderでのメッセージのやり取りも分析されました。

その結果、

「hru?」(How are you?)や「ily」(I love you)のように略語を使ったメッセージは、そうでないメッセージに比べて、誠意がないと評価されがち。
略語を使ったメッセージを送ると、返信が来にくくなる傾向がある。
返信が来たとしても、短い返事が多い。
ということが明らかになりました。

しかも、Tinderでの実験では、略語をよく使う人は、マッチング相手から「真剣な交際相手」として見られにくい傾向があったそうです。

若い世代ほど略語を使う傾向がありますが、略語の悪影響はどの世代でも共通していました。

「略語は時間と労力を節約できますが、効果的なコミュニケーションを阻害し、対人関係に悪影響を及ぼす可能性があります」と研究者たちは論文で述べています。

なぜ略語は「誠意がない」と思われてしまうのか?

カウンセラーであり心理療法士のジョージナ・スターマー氏は、次のように説明しています。

「私たちは、言葉を使って自分の考えや感情を表現します。語彙の選択や書き方は、話し方や意図を伝える役割を果たします。そのため、略語を使うと、受け手はそれを『急いでいる』『言葉に真剣ではない』『忙しすぎて、または気が散っていて、言葉を全部書く時間がない』というシグナルとして解釈する可能性があります。そして、これらの感情を内面化し、拒絶された、または不安を感じてしまうかもしれません。」

つまり、略語を使うことで、相手に「自分は大切にされていない」と感じさせてしまう可能性があるのです。

略語は「親近感」の証? それとも「努力不足」?

一方で、略語を使うことには、親しみやすさやカジュアルさを表現し、デジタル上で親近感を育むという意図もあるという意見もあります。

また、特定のグループ内では、略語が「秘密の言語」のように、親密さや共通のつながりの象徴となることもあります。

大切なのは、状況に合わせて使い分けること

略語は、便利で手軽なコミュニケーションツールですが、使い方によっては相手に誤解を与えてしまう可能性もあります。

状況や相手に合わせて、略語を使うか、きちんと文章で書くか、使い分けることが大切です。

特に、ビジネスシーンやフォーマルな場面では、略語の使用は控え、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

相手への配慮を忘れずに、コミュニケーションを楽しみましょう!