ネスレ日本とセカンドストリートがコラボ コーヒーや菓子を安価に提供しながら食品ロス削減

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ネスレ日本と総合リユースショップのセカンドストリートがコラボレーションを行う。期間は2023年4月21日から7月13日の約3カ月間。コラボする店舗は全国の「スーパーセカンドストリート」の5店舗で、4月22日のアースデイに合わせて開始されている。

当該店舗には「食品ロス削減」「捨てない暮らし」を掲げた専用売り場を設置し、中古品の買取査定の待ち時間やリユース品購入のために来店した際に、多くの人にアピールするという。

売り場では、納品期限を超過した製品などが特別価格で販売され、たとえば「キットカット ミニ13枚」は希望小売価格税込540円のところ税込246円などの価格設定となっている(販売価格は変更される場合も)。また、セカンドストリートで買い取りされたライフスタイル雑貨も同時に販売される。

これまでネスレ日本は、世界的問題となっている食品ロスについて積極的に取り組んできており、納品期限を超過したなどの理由により廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」の無人販売を行ってきた。2023年2月までの食品ロスを削減量は累計約1.6万トンにもなるという。

食品ロスは大きな社会問題であり、SDGsの目標12において、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」というターゲットが設定されている。今回のコラボレーションは、納品期限が切れた商品をただ捨てるのではなく、新たな販路を確保し、食品ロス削減に貢献することを目的としている。

またこれらの取組みにおける「納品期限切れ」の商品だが、納品期限とは食品業界の商慣習となっている取引条件の1つ。製品を出荷できる期限が製造日(月)からの経過期間によって決められている。つまり、納品期限が切れてしまえば、賞味期限までかなりの日数があったとしても、販売されることなく廃棄となる可能性があるのだ。

今回スーパーセカンドストリートで販売される商品も、納品期限は切れていても、賞味期限1ヶ月前までか、容量が多い製品は2ヶ月前までのもの。そう聞けば、これだけの猶予があるのに捨ててしまうのはもったいないと感じる人も多いはず。


エコアクションキャンペーンも開催中。700円以上のネスレ商品を購入することで各種ネスレ製品がプレゼントされる。上記はキャンペーンの一環のなかで、売り場に来た人が書いた“みんなのできそうなエコアクション”。

アースデイは終了したが、食品ロスは継続して取り組む必要がある社会問題。それだけに大手食品会社とリユースショップのユニークなコラボは、多くの人に問題を考えるきっかけを与えそうだ。

<エコアクションキャンペーン>
期間:2023年4月21日(金)〜7月13日(木)
対象店舗: 全国のスーパーセカンドストリート5店舗
スーパーセカンドストリート大谷地店 (北海道札幌市厚別区大谷地東2丁目4番30号)
スーパーセカンドストリート大宮日進店 (埼玉県さいたま市北区日進町3丁目372番地)
スーパーセカンドストリート柏沼南店 (千葉県柏市大島田308番地1)
スーパーセカンドストリートLIVINよこすか店 (神奈川県横須賀市平成町3丁目21番4号)
スーパーセカンドストリート八尾店(大阪府八尾市東本町4丁目2番50号)

公式サイト:https://www.2ndstreet.jp/special/ecoaction-campaign/