コロナ時代のあたらしいお葬式「リビング葬」 心ゆくまで故人を送れる新形式

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わたしたちのライフスタイル全てが変わったこの数年のコロナ禍。その中でも飲食店の会食禁止、リモート会議など人と人のつながりは一変しました。それはお世話になった方との最後の挨拶を交わす機会であるお葬式も同じ。メモリアルアートの大野屋が提案する「リビング葬」はwithコロナの時代に合わせた形で、心ゆくまで故人を送る事が出来るお葬式です。

リビング葬とは、コロナ禍以前の2005年から大野屋が提唱してきた新しいお葬式の形。近年の葬儀は、お通夜・告別式と2日に分けて友人・近所の方・仕事関係など多くの方と共に故人を偲ぶこれまでの「一般葬」から、遺族と近しい方のみを招く「家族葬」、お通夜と告別式を1日で済ませる「一日葬」といった小規模なものが主流になりつつあります。
大野屋の調査によると、一般葬と家族葬の割合は2010年が一般葬64%・家族葬36%だったのが、2020年には一般葬21.3%・家族葬78.7%と逆転。それに加えてコロナ禍の影響で「密」を避ける少人数の葬儀がより必要とされてきています。

今回お邪魔したのはリビング葬の舞台となる専用式場・フューネラルリビング小平。式場はJR小平駅から徒歩3分という近さ。一般葬が執り行われる「おおのやホール小平」に併設された同式場は、あたたかい雰囲気の入り口から階段を上がり、扉を開くとこれまでの斎場のイメージとはまったく違った高級マンション風、さらにいえばホテルのスイートルームのような式場に驚かされます。

故人を安置する祭壇が据えられるのがリビング。普通の亡くなった方を見送る場というと、一目会って挨拶するための列を伸ばしやすい作りだったりしますが、リビング葬専用のここは故人と親しい方々が長く過ごすための場所。普通は横に置かれる棺は縦に置かれているのは、左右どちらからでもその顔を眺めやすくするため。また故人の好みやイメージに合わせた花など心安らいで旅路に出るための空間演出に加え、心地よい座り心地のソファも配置されていて、最後に見送る瞬間までゆっくりと共に過ごせるような気遣いがうかがえます。

そのリビングから直結して、広くスペースがとられているのがダイニング。親族や親しいご友人などと食事やお茶を飲みながら思い出を語らうスペースです。食事メニューも本格的な懐石料理を中心に、故人が好きだったものや思い出の食事など、家族の皆様のリクエストに対応しています。またキッチンやワインセラーなども完備されており、故人を懐かしみながら夜更けまでお茶やお酒片手に満足いくまで語らえる場でもあります。また広々としたテラスに出れば外の空気を吸えたりと、肩の力を抜く気分転換の場にもなり、故人をすぐ傍に感じながら過ごすことができます。


また家族のみなさんが身体を休める和室に、トイレはもちろんお風呂まで完備。荷物や衣装を預かる部屋は、ウォークインクローゼットのような広々としたスペースで、ゆったりと着替えも出来る場所になっています。また布団やパジャマなども借りることが出来るため、故人と過ごす最後の一日はまるで皆でホテルに泊まったかのような思い出になるはず。


こうしたリビング葬専用の式場ならではの設備に加え、故人やご家族の希望を葬祭ディレクターと専任コンシェルジュがうかがい、ご家族にとって最上のお葬式を叶えます。また、葬儀の間は家族に代わりスタッフが弔問客をもてなしたりと、残された皆様が故人との最後の時間をより大切に使っていただけるような体制を作ります。
また、このフューネラルリビング小平の利用は1日1組限定。親しい人たちだけで落ち着いて故人を送りたいという近年のニーズに加え、不特定多数の接触を減らしたいコロナ禍の状況にも合ったシステムとなっています。


そして地方から来れない方や「参列は出来ないが故人の顔をひと目見たい」という方に向けた「オンライン参列」にも対応。「このコロナ禍の中では葬儀に出れないのは仕方がない。そんな中でも故人の顔を見れてよかった」と評判だそう。それ以外にも「家族と故人で一泊をホテル気分でゆっくりと過ごせた」「急な料理の数の変更など、事細かに対応してもらえた」など、大事な方が亡くなって心も身体もすり減らした中でこのリビング葬で送れたことに満足したという感想を多くいただいているそうです。

大家族から核家族へ、宗教儀礼や慣習にとらわれない式へ、といった価値観の変化。それに加えてコロナ禍の影響で急速に変わりつつあるお葬式。それでも変わらないのは、大切な人の死を悼み、送る気持ち。身近な人たちに負担をかけずに思い出に残る式で故人を偲ぶリビング葬、これからの時代と私たちに寄り添ったお葬式の形です。