「あっちゃんが、新興宗教の本でコメントしている!? まさか信者に…!?」そんな騒ぎが広がっている。
この噂が起きてしまったのは、8月31日、幸福の科学・大川隆法総裁が『AKB48 ヒットの秘密 ―マーケティングの天才・秋元康に学ぶ―』なる書籍を発刊したから。同書の帯には「ついにっ! あっちゃんのホンネゲット」と書かれている。書店ではビニールで厳重に包装されているこの本に、元AKB48前田敦子さんが登場しているってことは…、とみんなが思ってしまうのもいたしかたないだろう。
実は、この本、前田敦子(22)本人は出ていないのだ。いや正確に言うなら大川総裁が降ろした“前田敦子の守護霊”が出てくるだけなのである。その守護霊のコメントが掲載されているというまさかの内容。しかも同書のほとんども、大川総裁が降ろした“秋元康氏の守護霊”による語りおろしという、トンデモ本なのだ。
同書の中では「はじめまして、前田敦子の守護霊です」「私も、独立してタレントとしても成功していくつもりですので、皆様もどうか応援のほど、よろしくお願いします」といったことが書かれている。この本が書店でビニールで閉じられているのは、このからくりを見破られないようにしているためなのだろう。ネット上では「さすがに酷すぎる」「あっちゃんはまだ生きてるぞ」「事務所はどうして原稿チェックしなかったのか」といった批判があがっている(どう考えても原稿チェックは出してないだろう)。
大川総裁はこれまでにも仏陀、キリスト、坂本龍馬、ジョンレノンなどの偉人の霊を降ろしているだけに、信者は「総裁に降ろしてもらえるということは、それだけの人物になったということなのです」と言うけれど、あっちゃんや秋元康氏からすればいい迷惑だよなあ、この本。
(文/高野ツメタ)