イマドキの若者が“お腹が空いたら……”で食べる物として人気が高いユーラク「ブラックサンダー」。これまで森永製菓「チョコボール」や、「柿の種」、「マックフルーリー」などとのコラボで世間を驚かせてきたが、今度のコラボは斜め上をいくものだった。なんと歌舞伎俳優・市川海老蔵とのコラボ『海老蔵サンダー』。なんでまた、そんなコラボを? 謎が謎を呼ぶ仰天コラボの理由は、実に意外なものだったのだ……。
なぜ市川海老蔵と「ブラックサンダー」がコラボったのか?
「ブラックサンダー」は有楽製菓(ユーラク・東京都小平市)が1994年に販売を開始した“準”チョコレート菓子。なお、この「準チョコレート菓子」とはカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を、その菓子の全重量のうち60%以上使用した菓子のこと。ちょっと難しいが、要するに「◯◯◯の山」「たけのこの◯」とか、「◯ッキー」とか、そういうチョコ菓子のことを準チョコレート菓子というのだ。
意外性のあるコラボで話題を集めることでも知られる「ブラックサンダー」は、これまで「チョコボール」「柿の種」「マックフルーリー」をはじめ、カルビー「フルーツグラノーラ」や「あん巻」、なんと「ファンタ」ともコラボしている。
そんな「ブラックサンダー」の次なるコラボは、なんと食べ物ですらなかった。歌舞伎俳優の11代目市川海老蔵さんとコラボだった。有楽製菓『海老蔵サンダー』(1本あたり22g・実勢価格 税込43円・2018年10月1日発売)は、発売まもなくネットなどで話題になっている。
この「海老蔵サンダー」について、海老蔵さん本人も自身のブログでコラボの経緯について記している。成田屋(海老蔵さんの屋号)と伝統芸能のファンクラブの名称が「THUNDER PARTY!(サンダーパーティー)」ということで、“サンダーつながり”をきっかけに、なんと1年以上の開発期間を経て誕生したそうだ。
パッケージで一目瞭然。海老蔵さんの似顔絵イラストとともに、伝統的な和柄のデザインがパッと目を引く。ユーラクでは「『海老蔵サンダー』を通じて、日本の伝統文化である歌舞伎をさらに多くの方に親しみ持っていただきたい」とコメント。さらに「日本の代表的なチョコバーを目指す同社としては、『ブラックサンダー』を幅広いお客様に知っていただく機会になれば」と続けている。
後半が本音だろう。歌舞伎が好きな高齢者層にも「ブラックサンダー」の購買層を広げたいという印象を受ける。
「ブラックサンダー」のザクザク感そのままにリッチな味に仕上がっている
さて、それではさっそく「海老蔵サンダー」を実食。
入手できたのは『海老蔵サンダー』の「チョコがリッチで候」版パッケージ。栄養成分表示を見ると、1本あたり118kcal。まあ、準チョコレート菓子なのでカロリーを気にしていては食べられない。10本食べたら1,180kcalと、ファミレスのハンバーグセットと同じくらいのカロリーになるわけで(笑)。なお、パッケージにはもう1種類「フランス産ミルクで候」バージョンがあるが、どうやら中身は同じのようだ。
パッケージから取り出すと、従来の「ブラックサンダー」商品と同様の“ゴツゴツ”感あふれるチョコバーが出てきた。この、一見無骨にも見えるところが若い男子の「ガッツリ食いたい」欲を満たしてくれるのだろう。
コーティングされているチョコレートは、こだわり抜いたコクの深いフランス産ミルクを使用したホワイトチョコレートをバランスよく配合しているという。ひと口含んでみると、確かに通常版「ブラックサンダー」より少し上品さが感じられ、リッチな味わいに仕上がっている。このあたりも、ちょっと年齢が高めの層を意識している気がする。
それでいて「ブラックサンダー」の特徴であるザクザク感は健在。ココアビスケットとプレーンビスケットがゴロゴロ入っており、心地よい食感を楽しむことができる。
“傾(かぶ)いて踊って”1年分の「ブラックサンダー」をゲットしよう!
なお、ユーラクでは現在「海老蔵サンダー」の発売を記念して、動画SNS投稿キャンペーン「#カブいていこう」を実施中。同キャンペーンは、動画を撮影して「#カブいていこう」をつけて動画SNSに投稿するだけ。抽選で1名に、なんと「ブラックサンダー」約1年分(20本入×16箱=320本)がプレゼントされるぞ!
動画SNSってなんだろう? と思った人は「TikTok」や「Instagram」に投稿すると思えば間違いないだろう。なお、キャンペーンサイトでは歌舞伎要素を加えたショートムービーが6種類公開されているので、参考にするといいかもしれない。
入手は全国のコンビニエンスストア等で一般販売中。※一部取扱いのない店舗あり