昨今のドリンクシーンは透明流行り。乳清(ホエイ)を利用したヨーグルト系はともかく、カフェラテやミルクティーなど不透明が常識のものまでクリア化している現状。香料技術の発達がベースにあるものの、すごい状況。そして最後の砦、黒の化身・コカ・コーラまでもが…。そんな『コカ・コーラ クリア』がどんな味なのか、飲んでみた。
キャップをひねるとレモン風味のコーラの香りが爽やかに漂うゼロコーラの最終進化系!?
コカ・コーラシステムの『コカ・コーラ クリア』(500ml PET・希望小売価格 税抜140円・2018年6月11日発売)は見た目本当に無色透明。空き瓶に水を入れてごまかされているような感覚。でもこれ、きちんとしたコーラ製品。コーラといえば黒という常識が崩れる時代が来るとは…。
CMキャラクターは引き続き綾瀬はるか。ただこの製品は日本オリジナルの製品だそう。なので海外から来た人が「日本のコーラは透明なのか!?」と顎を外すかもしれない。
では実際に飲んでみよう。
キャップをひねると原材料名トップにあるので一番多く含まれているレモン果汁の香りがして、後からコーラ感がついて来る感じ。
グビリと飲むと、ライトなコーラ。昭和の喫茶店でレモンを入れられ、ぬるいボトルをクラッシュアイスの上に注がれて出された時のような薄めの仕上がり。
記者はそもそもコーラは氷で少し薄まったほうが好きなので、これは悪口ではない。ライトな水分補給源としては、結構良い感じだと素直に感じた。しかもこれは透明なだけでなくて、カロリーや糖質もクリア=ゼロなのである。透明で有糖だったらどうしようと思っていたが、ライトな飲み口でゼロ系なら、夏場はいいと思う。
ただ飲み進めるうちに、自分はやっぱりレモンコーラ派ではないと思い出した。どちらかというと「ドクターペッパー」をこよなく愛するタイプのカラメル推進派。そう、今回透明化にあたって排除されてしまった黒い味わい・カラメルの味がしないのだ。
なので記者にとっては、ライトなコーラとサイダーの中間あたりに位置する存在だと感じた。爽やかさは文句なし。レモン感はきっちり。もともとそんなにコーラのいわゆる”薬臭い”と言われる味わいが大好きな記者のような舌の持ち主ばかりではないだろう。なのでそんなにコーラ感を強く求める人でない方が、心の底から楽しめると思う。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能。自販機専用の280mlサイズ(税抜115円)もあり。