日経ウーマン回収原因は「宗教」 深刻すぎるミスに、回収は英断か

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回収および発売延期された日経ウーマン4月号。
回収および発売延期された日経ウーマン4月号。
今月9日、日経BP社が女性向け月刊誌「日経ウーマン」4月号にて誤った写真を掲載するミスがあったとして、同号の回収と発売延期を決めたと発表。19日に修正版を発売するという。

同号は約14万7千部印刷していただけに、これを回収および刷り直すのは大きな痛手。一体なにが問題だったのか。

ミスがあったとされるのは人気コーナー「池上彰×増田ユリヤ ニュースの謎がドンドン分かる『壁ドン!世界史入門』」の第2回「『ユダヤ教』を知ればイスラム問題が見えてくる」。

人気解説者とジャーナリストによる連載で、イスラム国の話題から、中東問題のキーワードであるユダヤ教についての基礎知識を解説している。

問題となっているのは、その中で掲載された「ユダヤ教の聖典(キリスト教徒にとっての「旧約聖書)」というキャプションのついた写真だ(同誌111ページ)。

同号を確認したところ、“聖典”の写真であるのだが、これが本来掲載されるべきものではなく“誤解をまねく”であろうものだった。

インターネット上では「そこまでするほど?」といった意見も見られるが、深刻な中東情勢を考えれば、日経BP社の判断は適切だったと言えるだろう。

※当編集部で配慮し、問題部分をあえてぼかしております。

文/御木本尊