2025年のおせち、キーワードは「タイパ」?! 伝統と効率の両立を目指す現代人の姿が浮き彫りに

年末年始の風物詩といえば、おせち料理。しかし、近年では核家族化やライフスタイルの変化に伴い、おせちを取り巻く状況も変化しているようです。株式会社紀文食品が実施した「2025年おせちトレンド調査」では、そんな現代のおせち事情が見えてきました。「今年のおせちはどうしよう?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

最大9連休の年末年始、おせちはどうする?

2024~2025年の年末年始は最大9連休。帰省や旅行など、家族と過ごす時間が増えることが予想されます。おせちを囲む機会も増えそうですが、準備はどうなるのでしょうか?

紀文食品の調査によると、2025年のおせちの準備状況は「ある」が36.6%、「ない」が38.5%、「検討中」が24.9%という結果でした。12月に入るとおせち商戦が本格化することを考えると、まだ多くの人が迷っているようです。

おせち準備のトレンドは「タイパ」

興味深いのは、おせちの準備にかける時間を「減らしたい」と考える人が全体の約5割に上ったこと。手作りしない理由の1位は「準備の時間がないから」(29.5%)で、2位以下に「市販品を買った方がおいしいから」(27.7%)、「料理が苦手だから」(19.3%)、「品数が多いから」(19.3%)が続きました。

「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が流行しているように、時間や手間を節約したいというニーズは、おせちの準備にも影響を与えているようです。

手作り派vs.購入派、それぞれのこだわり

おせちの用意方法については、「手作り」または「手作りと既製品の両方」と回答した人が全体の50.6%、「既製品を購入」が39.2%でした。手作り派は依然として多いものの、既製品を組み合わせるなど、効率性を重視する傾向が見られます。

手作り派の理由は、「自分や家族の好みの味が楽しめるから」(41.2%)、「正月行事としておせち作りを楽しみたいから」(36.7%)、「手作りの方が節約になるから」(32.8%)などが挙げられました。

一方、購入派の理由は、「手作りするのが難しい料理があるから」(40.4%)、「料理の手間をかけたくないから」(39.1%)、「いろいろな種類を手軽に楽しみたいから」(32.3%)などが上位を占めました。

おせち購入の主流は「スーパー」と「単品・セット」

おせちの購入先としては、「スーパーマーケット」が58.1%と最多で、「百貨店・デパート」(28.4%)、「ECサイト」(24.5%)がそれに続きました。

購入するおせちの種類については、「単品」(57.2%)や「セット」(18.2%)が人気を集めています。

また物価高の中、おせち料理の予算についてのアンケート結果も面白いものとなりました。

ここ数年予算がどのように変わっているかを聞いたところ「変わらない」(54.6%)、「増えている」(8.3%)、「減っている」(20.1%)という結果。金額別では「1万円以上2万円未満」(22.4%)、「1,000円以上5,000円未満」(22.1%)、「5,000円以上1万円未満」(18.5%)となっています。

簡単アレンジで、おせちをもっと楽しく!

「タイパ」重視の傾向がある一方で、「自分や家族の好みの味を楽しみたい」というニーズも依然として高いことが分かります。そこで注目したのが、本調査を行った紀文食品が提案する「簡単おせちアレンジ」です。

例えば、黒豆、クリームチーズ、ナッツをクラッカーにのせるだけの「黒豆のカナッペ」やかまぼこをピンチョス風にアレンジするレシピは、手軽に作れて見た目も華やか。おせち料理をもっと身近に、そして楽しくしてくれそう。

■参考 https://www.kibun.co.jp/recipe_category/osechi_r/

時代に合わせて変化するおせち

今回の調査結果から、現代のおせち事情は、伝統を守りながらも、時代の変化に合わせて柔軟に変化している様子がうかがえます。

「タイパ」を重視する傾向や、スーパーマーケットでの購入、単品・セット商品の増加など、現代人のライフスタイルや価値観を反映したおせちのトレンドは、今後も注目を集めそうです。

編集部: