DEIプログラムは逆効果? 敵意や人種間の緊張を高める可能性も NYポストが報道

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企業や大学で人気のDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン ※多様性、公平性、包括性)プログラム。 NYポストが報道した、DEIプログラムについての衝撃的な研究結果が議論を呼んでいます。差別解消を目指しているはずなのに、実は敵意や人種間の緊張を高めている可能性があるというショッキングな内容ゆえにです。

これは、Network Contagion Research Institute (NCRI) とラトガース大学のSocial Perception Labによる研究で、一部のDEIのやり方が、参加者を不合理なほど対立的で敵対的にさせてしまうことがわかったといいます。

DEIプログラムが人々を分断させる?

NCRIのチーフサイエンスオフィサーであるJoel Finkelstein氏は、Fox Newsの取材に対し、DEIの講義や研修でよく見られる内容を研究に取り入れ、人々がそのイデオロギーにさらされるとどのように影響を受けるかを調査したと説明しています。

具体的には、物議を醸している反人種差別主義の著者、イブラム・X・ケندی氏やロビン・ディアンジェロ氏の著作からテキストを抜粋し、白人至上主義や人種差別が例外ではなくnormであると主張するテーマを含めました。

その結果、反人種差別的な資料を読んだ参加者は、「敵対的な帰属バイアス」を発達させ、証拠がないにもかかわらず、いわゆるマイクロアグレッションの加害者に対する懲罰的な措置を信じやすくなったといいます。

Finkelstein氏は、「反人種差別的な資料やイデオロギーに触れると、人々は不正行為の証拠があれば、それを罰する可能性が高くなるようです。抗議活動、解雇の要求、公の謝罪の要求、転居の要求など、これらの懲罰的な措置は、場合によっては、人々の仕事を奪っています」と述べています。

また、NCRIは、イスラム擁護団体が作成したイスラム嫌悪対策の資料が、証拠がないにもかかわらず、イスラム教徒が不当に扱われていると個人が信じ込む原因となる可能性があることも発見しました。

ニューヨーク・タイムズとブルームバーグは掲載を拒否?

この研究結果は、当初ニューヨーク・タイムズとブルームバーグで報道される予定でしたが、両メディアとも掲載を見送ったと、NCRIの研究者がNational Reviewに語っています。

ブルームバーグの記者は今月初め、数日中に記事が掲載されると述べていましたが、11月15日に編集者からNCRIに掲載しないとの連絡があったそうです。ニューヨーク・タイムズの記者も当初はNCRIに連絡を取っていましたが、編集者と話し合った結果、研究の説得力不足を理由に記事の掲載を見送ると伝えてきました。

ニューヨーク・タイムズの広報担当者は、「我々のジャーナリストは常に報道する可能性のあるトピックを検討し、ニュース価値を評価しており、さまざまな理由でさらなる報道を追求しないことを選択することがよくあります。タイムズの編集プロセスに関する外部からの憶測は、まさに憶測に過ぎません」と述べています。

DEIは重要な取り組みですが、今回の研究結果は、その方法によっては逆効果になる可能性を示唆しており、非常に興味深いと感じました。

DEIプログラムが、人々を分断し、対立を深めるのではなく、真に多様性と包括性を促進するものとなるよう、その内容や実施方法を慎重に検討する必要があるのではないでしょうか。

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