新型コロナウィルスの流行により、除菌についての関心はかつてないほどに高まっている。一方、真冬の現在、空気が乾燥しておりさまざまなウィルスが活性化しており、このタイミングで除菌について知っておくことは重要だ。
そんな中、パナソニックが新しい生活様式における「衣類の除菌ケアセミナー」を開催、その内容をお伝えしたい。
パナソニックの調査によれば、コロナ禍の中、人々の衣類の手入れについての意識は大きく変化を遂げており、「外出先から帰宅時に衣類の衛生面が気になるか?」という質問には8割が『気になる』と回答している。
同調査によれば新しい生活様式のもと『帰宅後、すぐに着替えるようになった』『1度使用した衣類は洗濯するようになった』『タオルをこまめに換えるようになった』という人々の行動が増えており、また衛生面では「アウター類」「マスク」についての衛生面が気になるようになっているという。
そんな調査結果から、セミナーでは同社の洗濯機と衣類スチーマーでの手軽な除菌方法を提案。
筆者が気になったのは、衣類スチーマーによる除菌効果だ。スチームの熱による除菌効果を狙うもので、たとえばコットン素材に対しては99%の除菌が可能だという。
パナソニックの人気衣類スチーマー「NI-FS760」は、電源をオンにしてからわずか約23秒で使用でき、帰宅後や気づいた時に手軽に除菌を行うことができる。
実際に使用して驚いたのは、ヘッドをどの方向に傾けてもスチームが噴射し、衣類に蒸気をあてることができるところ。筆者が現在使用しているものは傾けるとうまく出ないため、衣類の部分によってはハンガーの方向や自分の姿勢を変える必要がある。これをせずに済むのは非常に便利だ。
コートなどの丈の長いものだと屈んでスチームをかけていたので、これは便利。アイロンがけは一手間かかるが、スチーマーならお手軽。さらにこのような小技がきいているのだから、なるべく頻繁にそして手軽に衣類の除菌をしたいというニーズには、充分応えられるだろう。
また布マスクにも使用ができる。除菌効果はもちろん、高温のスチームは脱臭効果もあるので、匂いが気になりやすい布マスクにはうってつけだ。
衣類除菌で本命となる家電といえばやはり洗濯機だろう。
セミナーで実演に遣われたのは、昨年発売され人気を集めているななめドラム洗濯乾燥機「NA-VX900BL/R」。液体洗剤・柔軟剤自動投入といった便利機能だけではなく、除菌機能も備わっている。
たとえば「2度洗いモード」では、予洗いで汚れを乖離させることで洗浄力をアップしている。「おまかせモード」と「2度洗い」モード、それぞれで洗濯した衣類の汚れや汚れ移りをくらべると大きな差ができていた。
ドラム型洗濯機は水使用量が少なくて済むというメリットがある反面、汚れ移りしやすい弱点があったが、この機能を使えばそれが避けられる。
そしてこの洗濯機にはそのものズバリな「除菌・消臭コース」もある。アンモニアをつけたタオルをいれて動かしてみると、たしかにアンモニアの刺激臭が消えていることには驚かされた。また温水で洗浄する「約60℃おまかせコース」もあり、こちらは乳幼児の衣類などの洗濯にはうってつけだ。
このコースでは、パナソニック製品ではおなじみのナノイーXを利用しており(ナノイーXは水から生成されるイオンで、花粉やカビやにおいを抑制する効果がある)、除菌・消臭コース(容量:1 kgまで)は約35分間、ナノイーXを衣類に対して放出。このコースは、皮革製品や形くずれしやすいものなど、水洗いできないものの除菌、消臭が可能で、布製品全般に使用できる。
同洗濯機のヒートポンプ乾燥による除菌の効果も期待できる他、月1回のお手入れのタイミングをお知らせしてくれる「槽洗浄サイン」や、窓パッキングが抗菌仕様になっている点も注目したい。
家で眠っているスチーマーやアイロン、それにふだんは使っていなかった洗濯機の機能など、これを気に見直してみてはいかがだろう。実は手元にあるものが意外な除菌機能を持っているかも知れない。