グーバイトは新型求人アプリの革命児 月額5800円で業界初となるサブスクリプション制

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グーバイト画面

「グーバイト」という新型求人アプリに、既存の求人メディアや求人サービスが戦々恐々としているのをご存知だろうか。女性2人が立ち上げたスタートアップ企業・株式会タイムゲートが手がけるこのサービス、業界に大きな旋風を巻き起こしそうだ。

グーバイト

月額5800円という驚異の価格

求人アプリ・グーバイトは、求職者は写真や6秒動画から直感的にアルバイトを探すことができ、また事業者は求人募集から採用までの一連のプロセスのスピーディーに効率的に行うことができるというものだ。事業者は月額5800円の定額制でこれを利用することができる。

一般的な従量課金や成功報酬型の求人広告はコストが高く、1人あたりの採用につき10万円以上かかることはざら。それだけのコストがかかっても、すぐに辞められてしまったら水の泡だ。このことから求人を断念する飲食店や小規模事業者が増え、人手不足にますます拍車がかかっているという。

それだけにグーバイトの価格は事業者にとって大きな魅力だ。このアプリを使ってどれだけ採用しても、すべて料金内に含まれている。またスマートフォンを通じ最短3分程度で求人情報を入力・公開することができるので、忙しい小規模な事業者にはうってつけだろう。

また採用後にはアプリ内の専用ボタンから切り替えるだけで、翌月からの料金がかからない「休止モード」にすることができる。また人出が足りなくなれば専用ボタンから再び求人を行うことができ、事業者がスピーディーに効率よく募集を行うことができるのだ。

またお試し的に雇用ができるのは、事業者にとっても応募者にとってもありがたい。アルバイト版インターシップ「180分チャレンジ」と題した3時間限定のお試し雇用が可能で、お互いのミスマッチにより“こんなはずじゃなかった”というのを避けることができる。

グーバイトの操作画面。Instagram風で使いやすそうだ。

求職者にとっても大きなメリット

グーバイトのインターフェイスは、SNSを模したものになっており、Instagramなどを使う世代にはなじみやすいものとなっている。インスタを操作するように業種、職種、時給などの、求職者が知りたい端的な情報を、視覚を通じてスピーディーに探すことができる。

既存の求人メディアや求人サービスは情報が膨大すぎて、ユーザーが「検索疲れ」してしまうという大きな問題があった。グーバイトはそれを避けるため、動画や画像から直感的に探せる他、求職者のの位置情報から徒歩や自転車で12分以内(約2.5㎞)にあるものを地図上で表示することができる。

面接のアポ取りは、「面談日即決機能」により、画面上で希望日時などの項目を選択していくだけで簡単にできる。またLINEのトークのように、求人担当者とトークルーム・リマインダー機能でやりとりでき、その後の急な体調不良などフォーマットに無い連絡なども気軽にできる。

11月7日に開催された同アプリの発表会では、株式会社Coffee and Dateの代表取締役社長の濵崎はつこ氏が登壇。同社はこのサービスの利用を検討しており、自分の息子に感想を聞いたところ「直感的で使いやすい」という反応だったという。

女性2人が日本社会を変える

代表取締役の井上久美子社長

グーバイトを運営する株式会社タイムゲートは、代表取締役の井上久美子社長ともうひとりの女性スタッフで運営し、飲食店に携わる周囲の声や経験を生かして、働きたいと思っている人たちがもっと楽によい仕事を見つけられるように、そんな思いから同サービスを開発。

女性2人によるスタートアップ、というのは日本ではあまり聞かないものだ。しかしそんな2人だからこそ作り上げられたサービスだと言えるだろう。そしてこの5800円という超低額ができるのは、スタートアップ企業でギリギリまでコストを削減しているからだという。

井上社長によれば、2019年10月から事前登録をスタートさせ、発表会の行われた11月7日時点では、1500店舗が登録。2020年2月までに1万店舗の登録と、累計10万ダウンロードを目指すという。

既存の大手求人会社による高コストな求人は、社会の成長を阻む大きな問題の一つ。女性2人のスタートアップが日本を大きく変えることを期待したい。