アパレル大手の株式会社ストライプインターナショナルが、「ごみ箱ゼロチャレンジ」キャンペーンを開始。その取組みに業界内での注目が集まっている。
飲食業界などの食品廃棄物の問題は多くの人に認識されるようになってきたが、アパレル業界の余剰在庫や廃棄も依然として大きな問題であり、まだ人々に認識されるには至っていない。
そんな中、ストライプ社の社内の意識を高めるためのこのキャンペーンは、大きな意義を持つかもしれない。
「ごみ箱ゼロチャレンジ」では、全国のオフィス、店舗からごみ箱をなくし徹底分別することで、日常の生活や業務に根付いた「エシカル」を加速させ、「脱プラ社会」や「ごみゼロ」を目指すためのマインドを醸成させるという。
ストライプインターナショナルグループ8,446人が、日常からごみ箱をなくすという不便さを体験し、これまで何気なく捨てていたごみを徹底分別して可視化することで意識改革を求める。ひとりひとりの意識が変わることで、接客や商品企画の際に、より「エシカル」の視点に立った展開を行っていくことが狙いだという。
同社グループは2019年度の経営戦略のひとつとして、SDGsを掲げており、縫製工場への人権デューデリジェンスやAIを活用した最適生産量を維持する仕組み、目標廃棄率0.2%に向けた取り組み等、地球環境に配慮した素材の商品を企画している。
SDGs上、次の“爆心地”とも言われるアパレル業界だけに、同社の取り組みや成果は今後大きな注目を集めそうだ。