学校全体で落書き大会!? ぺんてるのCSRが文化庁長官賞受賞

「校舎の思い出プロジェクト」が大きな話題になっている。同プロジェクトは、建替えや統廃合により取り壊される小学校を対象に、校舎での最後の思い出として校内などに絵を描いていくというもので、ぺんてる株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社の2社がサポートするCSR活動。

建て替えや統廃合となってしまう小学校に、児童をはじめ、保護者、卒業生、近隣住民が一緒になって、普段は描くことの出来ない場所に校舎への想いを自由に表現して、絵を描いていこうというもの。後者はなくなってしまうが、楽しい“落書き”で思い出を残そうとするという企画だ。

またプロジェクト内で製作された壁画は大判ポスターにして新校舎に飾られたり、壁画を描く様子を「思い出写真係」となった子どもたちが一眼レフカメラで撮影し、それをフォトブックにして図書室に残したりも。

イベントに必要な画材と額をぺんてるが寄贈し、キヤノンMJはカメラの貸し出しや大判ポスター、フォトブックの制作・寄贈を行う。同プロジェクトは2014年6月からスタートしたもので、2018年8月で実施校は21校となっている。

また公益社団法人企業メセナ協議会による「メセナアワード2018」において、同プロジェクトが特別賞「文化庁長官賞」を受賞することになった。

受賞のポイントは、異業種同士の協働により、相乗効果の高い独自のプログラムを展開し、子どもたちの豊かな感性を育んでいる。地域や各世代が主体的に参加でき、活動を発展させていく場をつくり上げている、の二点となっている。

編集部: