ここ9年間で、376回も宝くじに当選し、獲得賞金は総額で1億5千万円以上という男性が、その「当たる方法」について語り、全世界で大きな話題になっている。
この男性はアメリカのニューヨーク州に住む、エンリコ・デル・リオさん(94歳)だ。こじんまりとしたアパートに住んでおり、宝くじ大富豪とは思えない貧相な暮らしだ。海軍従軍時代に片目を悪くしており、足取りも不自由であり、本当に1億以上も当てた人には見えない。
彼は宝くじでこれまでに当選してきたことを友人や、親戚、近所の人たちには秘密にしてきたし、そういうそぶりも見せない。そのせいもあって、そんな貧相な暮らしを続けてきたのだ。
そしてその気になる当選の秘密だが、実はとてもシンプルなのかも知れない。彼は宝くじを購入する際に、毎回300ドル以上使っているようで、それも頻繁なペースで購入しているという。これまでニューヨークでも100箇所以上の店で購入し、仕事先や旅先など、様々な場所でも購入してきた。
そこそこの額分を頻繁に買う、これが彼の宝くじの当たる秘訣だというのだ。とはいえ、彼自身は自分の運を信じており、自分ほど幸運な人間もいないと語っている。運と回転数でこの脅威の当選率と当選金額を積み上げてきたのだ。
年末にジャンボ宝くじを買っている人と比べたら、まるで宝くじの求道者のようなエンリコさん。とても素人には真似できなそうなスタイルだ。
文/関本尚子