男性が運動でダイエットするには、空腹状態が効果が大きいことが判明した。
イギリスのバース大学の研究チームが、肥満の男性を2つのグループに分けて実験を行った。1つのグループは空腹状態で60分間歩き、もう1つのグループは炭水化物の含まれた食事をしてから歩かせた。
その結果、2つのグループでの脂肪組織における特定の遺伝子発現が異なっていることが判明したのだ。
空腹状態で運動した場合にはエネルギー代謝と関連がある遺伝子のPDK4とHSLが増加。これらの遺伝子が発現しているということは、身体に蓄積されていた脂肪が運動中に燃焼したということだ。
これに対して食後に運動した場合は、むしろそれらの遺伝子の発現が減少。蓄積していた脂肪ではなく、食べたばかりの炭水化物のエネルギーを使用していることが判明した。
つまり男性が痩せるために運動する時は、お腹が空いているが時が一番だということ。
一方で女性の場合はその逆。2016年に英国サリー大学が行った研究によれば、女性は食後に運動した方が脂肪が燃焼することが判明している。