重いリュックを使っていると学校の成績が落ちると、大学による研究の結果で判明した。
スペインのグラナダ大学の研究チームは、6〜12歳の学生78人を対象にして、使用しているリュックサック(バックパック)の重さと健康状態、成績についての調査を行った。
その結果、リュックが重いと答えた97%の学生は、軽いと答えた学生の成績を下回ったのだ。また、学生の約4分の1分は、本人体重の20%にも及ぶ重さのリュックを使用していたという。
グラナダ大学の研究者らは、重いカバン、特にリュックタイプのものは、子供の背骨を損傷させる可能性があると示唆。そして、そういった重いリュックを長期間使用し続けると、精神的なストレスが生じるために、学習成績に悪影響が出るのではないかとみている。またリュックの重量は子供たちの体重の10〜15%程度にすることで、脊髄の損傷を減らし悪影響を抑えることができるという。
そして、今回の研究では子供たちを対象に、またリュックサックを使ったものだったが、使用者が大人である場合や、リュックでないタイプのカバンで重いものでも、悪影響が出ている危険性も。
子供たちの成績がいまいち振るわなくて悩んでいる親御さん、そして自身の仕事のパフォーマンスが上がらずに悩んでいるあなたも、一度カバンの重さを見直してみては?
文/高野景子