【中国】1ヶ月かけ自転車で故郷に向かってた男性 反対方向だったと気づき失意のドン底

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YouTubeより。右が悲劇の主人公の青年だ。

中国や韓国などではメジャーな祝祭日である「春節」(旧正月)に、とんでもない悲劇が起きて話題になっている。多くの人々が里帰りするなか、自転車で1ヶ月かけて里帰りしようとしていた青年が、530km走ったところで、逆だったことに気づいたのだ…。

メディアの中国青年報などが伝えたところによれば、この事件の発端は高速道路を走る一台の自転車。警察がこの不審な自転車をとめ、乗っていた青年の事情聴取を行ったところ、とんでもない事実が発覚した。

青年は春節のために山東省から、故郷の黒竜江省まで帰っているところだと答えた。その距離はは約1953kmで、自転車で行けば約1ヶ月から2ヶ月はかかる。だが問題は、青年が警察に声をかけられたのが安徽省であり、故郷とはまったく真逆の方向だったのだ。

青年は約1ヶ月近くかけて反対の方向に進んでいたことがわかり、その場で「アイヤ〜」と力なく叫び、その場で膝から崩れたという。

この青年は山東省に出稼ぎに来ていたのだが、ゲームにのめりこんで稼いだ給料をすべてつぎ込んでしまい、そのため列車や車で故郷に帰ることができなかった。そのため、自転車で帰ることを決意したという。また青年は文字の読み書きができず、また道路標識や地図も読むことができなかったため、反対方向に向かっていることに気づかなかった。

さすがに青年をあわれに思った警察が、この青年が無事に故郷に帰れるよう、現在寄付金をつのっている。

文/高野景子