女性が立って小用をたすことができるトイレが、大学の構内に設置されたのだが、その理由をきいた生徒たちからは次々と批判の声が上がっている。
このトイレが登場したのは中国の名門校・陝西師範大学。一見、ギョッとしてしまう話だが、その目的はいたって高潔。節水というエコロジーな目的のためだ。
同大学がメディアに語ったところによれば、女性生徒たちがこのトイレを利用することにより、毎日約160トンの水を節約することができるという。というのも、毎回水を流して便器の洗浄を行う必要がないからだ。
では一体どうやって、女性がこれを利用するのか?
この女性直立式トイレは一見はふつうの男性用小用トイレとは大差がないもの。ただし、便器の上に家屋の樋(とい)のような、二つ折りの紙が置かれている。女性はこれを使って用をたすことで、外れることなく、いたすことができるのだ。
この紙は使用後、折ってのちゴミ箱に捨てて処分する(便器内には捨てない)。
だが今までとはまったく違った方式であり、同校の女子生徒たちからは「こんなトイレは使いたくない」「使っているだけで好奇の目で見られる」といった声があがり、いたって不評のようだ。
文・高野景子