発禁マンガ「瑪羅門の家族」復活 少年A騒動でジャンプ打ち切りの怪作が漫画ゴラクで

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神戸連続児童殺傷事件のあおりで絶版になった『瑪羅門の家族』(集英社)。
神戸連続児童殺傷事件のあおりで絶版になった『瑪羅門の家族』(集英社)。

『魁!! 男塾』で知られる宮下あきらによる伝説の漫画作品『瑪羅門の家族』が、明日発売の『漫画ゴラク』5月6日号(日本文芸社)で復活するとファンの間で大きな話題になっている。同作品は1992年から翌年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されたもので、神戸連続児童殺傷事件の犯人・少年Aが、犯行声明文でセリフを引用したことから、単行本は絶版となった封印作品だ。

■元少年Aが引用した「積年の大怨」

とはいえその内容は、事件とは直接関係のないもので、不思議な力をつかう一家が悪人を裁くという、よくある天誅系作品。喝采ものの悪人を痛快に誅殺することから少年たちの間では大きな人気があった。しかし同作の中に登場する「積年の大怨に灼熱の裁きを!」を、少年Aが「積年の大怨に流血の裁きを!」と改変して犯行声明に使ったことから憂き目にあっている。

明日発売の漫画ゴラク5月6日号。売切必至。
明日発売の漫画ゴラク5月6日号。売切必至。

■漫画ゴラクでの復活は意外な形

『漫画ゴラク』誌上での復活は、作品そのものではなく、現在同誌上で大人気連載中の『極!!男塾』内での登場だ。この作品内ではこれまでの宮下作品の集大成とも言うべきもので『ボギー THE GREAT』『私立極道高校』『激!!極虎一家』『激!!極虎一家』などのキャラクターも登場しているもの(ちなみに『私立極道高校』も諸般の事情で打ち切りの歴史が)。

■意味ありげな復活のタイミングに憶測も…

そこに満を持して登場するのが『瑪羅門の家族』! 最近では元少年Aが“復活”をとげたことにより、マスコミやインターネットから大きく批判されているのは記憶にあたらしい。そんなタイミングで、また絶版打ち切りの元であるだけに、復活した同作品のキャラクターに大きな注目が集まっている。

文・編集部
(『瑪羅門の家族』の単行本は電子書籍などで現在読むことができます)