牛丼チェーン松屋などを運営する松屋フーズが運営する、カレー専門店「マイカリー食堂」が東京三鷹にひそやかな人気を誇っている。一般的な食堂などよりも100円から200円ほど安い値段で、ジャンボでジューシーなカツカレーを食べられるからだ。
■松屋の2大技術を総結集
「松屋は松乃家、松八といったトンカツ専門業態の店を少しずつ増やしていますし、揚げ物の技術を、牛丼のウラで着実に積み上げています。一方、カレーについても従来の松屋で提供しており、ファンも多い。またトマトカレー、麻婆カレーなどのオルタナティブなメニューを提供しています」(外食専門誌編集者)
つまりマイカリー食堂では松屋フーズが磨き上げてきた、トンカツとカレーの両方を堪能することができるのだ。実際に店舗で640円の「ロースカツカレー」を注文してみると、たしかにトンカツの大きさに驚かせられる。推定20センチ近くあり、女性だったら残してしまう人もいるかも知れないほどのボリューム。
■トンカツがハンパなくデカい
「揚げたてを提供するので少々お時間を頂きます」と店員さんの言われるとおり、揚げ時間はかかるものの、そもそもこの分厚い肉ならば当然時間がかかってしかるだろうし、その味は街のトンカツ専門店と同じ。肉もジューシーで柔らかさと肉々しさのバランスが絶妙だ。
また、カレーについては松屋の「アレ」のちょっとハイグレード版な感じ。独自のスパイス感に、カレー好きの間でも評価が高いオリジナル性のある松屋カレーのルウだ。おしゃれな店内の内装のせいか、あのルウよりも心なしか上品で高い味わいがある。
■松屋より高級な味で、松屋並に安いカツカレーが食べられる
カツカレーの価格は一般的に700円から900円と言われているので、この630円は格安。そして味わい深く、いい意味で「松屋感がない」のだ。松屋には揚げ物の設備がないわけで、あのルウでトンカツが食べられる、こんなに嬉しいことはない! 全国のカツカレー好き、カレーファンやトンカツものにはぜひとも試して頂きたい。
この三鷹は松屋フーズ本社があり、松屋からその運営するカフェ、寿司屋なども楽しめる。カツカレーがてらの散策も楽しいですよ!
文/原田大