ファミリーマートなどのコンビニや、カクヤスなどの酒店で販売されている「丸善 レンジで調理ホルモン甘辛味噌味」(税込198円)は、つまみとしての評価が高い名品だ。500Wレンジなら30秒で調理できるというお手軽感もいい。だが、このホルモン、ごはんに乗せて食べると更にたまらない!というのは意外に知られていない。
「一見量が少ないので、どんぶり飯だと、ごはんとホルモンのバランスが悪いように思えますが、味がしっかりしているので、それぐらいが丁度いいです。」(フードライター・土佐源一氏)
このホルモン単体で食べてみると、たしかにだいぶ味が濃くピリっと辛い。なので酒のあてにもなるだろうが、ごはんで薄めて食べるぐらいで丁度バランスがとれる味付けだ。茶碗に入れたごはんにのせて食べると、脂もちょうどいい具合、それに甘辛い味がベストマッチ。ホルモン1に対してごはん10ぐらいで食べられそう。…気をつけないと、太ってしまいそうな美味しさだ。
この「レンジで調理ホルモン」を販売している丸善は、1945年創業の食品製造会社。チーかま、魚肉ソーセージ、チーズちくわなど「おつまみ界では殿堂入りのメーカー」(前出・土佐氏)。それゆえに、同社のどの製品を食べても、基本的には酒の進む強めの塩っけがある。
煮込みもつ系の商品も充実しており、みそ味、キムチ味、しょうゆ味、さらに高級な正調味噌味などがそろっている。もつは基本的にさっくり柔らかな食感で、居酒屋の煮込みとは違った、レトルトならではの独自の煮込み感が面白い。
また汁っけが少ないために、弁当に合わせてもちょうどいい。子供のころ食べた、こてっちゃんみたいなホルモンの味が郷愁を誘うので、秋の一人の夜に書き込んで食べるのがおすすめですよ!
文/高野景子