カレー屋の女子店員が語る「モテる男のトッピング」を食べてみた 「ライス普通ルーダブル」→女性からの視線が…

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※ルーの追加はシングル100円、ダブルで200円。具材は抜き。勇気のいるトッピングだ。
※ルーの追加はシングル100円、ダブルで200円。具材は抜き。勇気のいるトッピングだ。

日本人が大好きなカレーショップ、特にチェーン店では豊富なトッピングがあり、それを選ぶのがこれまた楽しい。だが、見ている方からすれば、こういう客はイケているというのがあるようだ。カレー店でアルバイトをしている女性スタッフに、「こんなトッピングや注文をする人はかっこいい」というのを、ズバリ聞いてみた。

先に結論から言えば、シンプルな注文をする男がイケているように見えるとのこと。「細かくトッピングする男性、カツカレーにチーズ、温玉、あと追加でエビフライ…みたいな感じの人は、あんまり男らしくない。それよりもただ『大盛り』でという人に惹かれます」(中堅カレーチェーン店勤務 Tさん 21歳)という。

色々と頼めてしまうのが楽しくて、ついつい過剰にトッピングしてしまう気持ちはよくわかる。だがこの“こまごま”とした感じが、女性店員からすると微妙に見えてしまうようだ。

別のチェーンに勤務しているSさん(23歳)がしびれたのは「カレールー追加ダブル」という注文だったという。

「いつもよく来る30半ばぐらいのサラリーマンの方が、ノーマルのカレーにルー追加のダブルを注文をする。ウィスキーのロックダブルの注文のようで、ハードボイルド感があってかっこいい。この人は頼んでもせいぜいチキンカツカレー、それに毎度ルーをダブルで。大人の貫禄を感じてかっこいい」

この話をさきに紹介したTさんや、やはり同じチェーンで働く女性にしてみると「それはかっこいい」とのこと。

そして実際に、この女性店員ウケのやたらいい注文をしてみたのだが、かっこいいかは別にして、確かにいい。

カレーのトップチェーン、CoCo壱番屋でライスは普通、ルーをダブル(200円)で頼むと、もう“お茶漬け状態”。カレーの海に、ライスの島がはかなげに浮かぶような感じ。お米一粒に対して、ルーの割合がだくだくとなる。なのでほとんどルー、そして具材にライスが入っているぐらいの感覚なのだ。

なので、まるでウィスキーを飲むかのように、ゆっくりゆっくりと食べることになる。ルーとわずかなライスをひとすくいずつしていくのは、優雅な感覚だ。そんな食べ方は意外ともいえる美味しさがあるのだが、果たしてこれがかっこいいのか。

「たとえばココイチなら追加のルーには肉などの具は入ってないんですよ。だからルーだけの追加はかなりの金銭的余裕がある頼み方。どうしてもトッピングに、ふつうの男ならはしりますよ。それを見ているんだから、女性の目は大したものというか、怖いというか」(フードライター)

店を出るときに推定50代後半の女性スタッフに、思い切って「ルーダブルで頼むと渋いっすか…?」と聞くと、満面の笑顔で、「いいんじゃないですか!」とのこと。自分で聞かなきゃ、もっと渋かったのではないかと反省しきり。

ただ、ルーだくだく状態のカレーって、美味しいですよ。

文/原田大