北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、朝鮮人民軍・潜水艦部隊(第167軍部隊)を視察したことを、韓国国防部が発表した。だが、その潜水艦は「ボロすぎるのでは…」といった印象だ。
今回の視察は写真も発表されており、北朝鮮が潜水艦内部まで公開したのは今回がはじめてだという。その目的は「北の潜水艦戦力を誇示する目的で画像を公開したようだ」と分析されている。
さて問題となる潜水艦は、同国最大の潜水艦ロミオ級(1800トン)と推定されるもので、一部は中国製だが、大半は1995年までに北朝鮮で製造されたもの。写真を見てみると列車が海に水没しているようにも見えて、全体的にもサビや塗料の剥落が目立つ。
この潜水艦は老朽化が進んでおり、騒音も大きく、また温度調整も弱いために、金氏を迎えるにはふさわしくないような気もするのだが。
しかしながら、朝鮮中央通信によれば金氏は「潜水艦の水中作戦能力を強化し、すべての海兵隊員を万能海兵隊員として準備させ、敵船の背から無慈悲に攻撃しないさい」と怪気炎をあげたという。
文/鷹村優