マグロは生殖に積極的だった マグロのかなり変な生態とは?

※中国富裕層からの需要も大きくなっているマグロ。

男女のいとなみで積極的に動かない人は、よくマグロにたとえられるのだが、実は本当のマグロはそんな営みには超積極的。市場に並べられたマグロから、例のたとえは来ているにしろ、失礼と言わざるを得ないのだ!

マグロたち産卵場にやって来ると、はじめにメスが海面付近でゆっくり群れ、輪を描いてオスを誘う様に泳ぎながら産卵。続いてオスが群れながら、メスの卵に精子をふりかける。そして受精卵は海面に浮遊、そのまま1日経つと孵るのだ。

マグロの卵はイクラのように大粒などではなく、一番大きくなった時でも直径が1ミリ程度。おまけに透明で他の魚から捕食されないという。

そんな風に積極的(?)なマグロたちも、現在では乱獲も進んでおり、水産資源としての枯渇が心配されている。韓国でのインド用のマグロの漁獲量は倍となり、また米海軍が日本のマグロ漁船のはえ縄を切るといったニュースにもことかかない。

なんにせよマグロの生態は、われわれ人間からみるとかなり不思議。なので変わったことをしたがる人にはマグロと言っても、積極的でない人にそう言うのは、リアルなマグロに失礼です!

文/原田大

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